すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

ナガサキ原爆投下と“いのちの朝顔”

2015年08月09日 | 日々思うこと

お盆を目前の日曜日の早朝、まだ涼しいうちにと上の娘とお墓掃除へ出かけました。お墓は青海駅南側の清源寺の小高い所にあり、黒姫山が近くに見えます。ここ数年は娘たちや東京の弟家族にお任せだったことで久しぶりの掃除で、朝早いこともあって私の思考回路は停止状態で終始、娘に叱られっぱなしでしたが2時間ほどで見違えるようにきれいになりました。

8時過ぎに帰宅し、一段落をしてから長崎平和式典の様子を視聴です。田上市長の淡々とした平和宣言の中に、戦後70年目の被ばく都市の思いが痛いほど感じました。安倍首相といえば「世界で唯一の戦争被ばく国として、非核三原則を堅持しつつ核兵器のない世界の実現に向けて、国際社会の核軍縮の取り組みを主導していく決意を新たに・・・」と、その言葉に人を感動させるものが伝わってきません。

若者の間でヒロシマ・ナガサキを知らない人が年々多くなっていますが、大人たちがしっかりと伝えていないから知らないのではないでしょうか。そんな中で、漫画家でイラストレーターの蛭子能収(えびす よしかず)さんが「女性自身」(光文社)8月18日・25日合併号の戦後特集の「私の70年談話」で、戦争について語っています。蛭子さんは原爆投下された2年後に長崎で生まれで、小さいときから戦争は嫌だと思っていたそうです。その原点になっているのは死ぬことへの恐怖で、一瞬で消えてしまう流れ星を見て人間のそして自らの“死”を実感していたという説得力のある言葉です。

写真は骨髄バンクの“いのちの朝顔”で、小学一年の孫が学校から5粒の種をもらってきたので、6月頃に庭のプランターに蒔きました。夏休みに入って毎朝きれいなブルーの花を何個も咲かせていますが、昼過ぎには自然にしぼんでしまいます。失われたいのちに向き合って今をどう生きるかは人それぞれですが、せめてこの8月だけでも子どもたちにいのちと戦争のことを語ってゆきたいものです。

このところ問題の多いNHKですが、スペシャル番組として終戦70年企画が光っています。「きのこ雲の下で・・・」もその一つでしたが、できるだけ視聴をしたり録画をするように心がけています。午後からテレビ朝日のザ・スクープ番組では、原爆投下から70年目の夏、原爆投下部隊や原爆を開発した科学者らの証言や米軍の機密文書などに恐るべき大量破壊兵器の新たな“知られざる真実”の徹底取材に釘付けです。

夕方からは戦争法案の廃案に向けて、市内中央大通りでの街頭宣伝行動へ出かけました。先月26日の「九条の会」記念講演会で演題に貼ったあの「戦争をさせない」に、私は赤いリボンを着けて首から提げての参加で人目を惹いたようです。次の行動は23日日曜日と、30日の上越市「かに公園」での1000人集会へと続きます。「いま声を上げなくていつ上げる!?」の思いの8月9日です。 


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