すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

思い出の牧村明願寺へ

2014年07月08日 | 自然・旅

台風前の静けさなのか、梅雨明けのような晴天の中を上越市牧区(旧牧村)原の明願寺へと車を走らせました。昨年1月にご住職池永文雄先生の訃報を奥様からの電話で知りながら、その後なかなかお参りに行けず、上越の「ウーマンカレッジ出会いの会」の仲間と日程を調整してやっと伺うことができました。

牧村明願寺といえば上越市のHPにも取り上げられているお寺で、前の池永隆勝ご住職が全国初の有線放送の施設をつくり、1937年(S12)にこの地からラジオ放送の送信を開始され、テレビが普及される1968年(S43)まで続けられました。また寺の山門は、映画「ふみ子の海」でのロケ地にもなり高田盲学校の入口に設定して撮影が行われました。

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私が初めて池永文雄先生とお会いしたのは20年余り前で、大阪で教員をされて寺を継ぐために牧村に戻られ、「第一回 
原の小寄り 」を催されたときでした。当時、青海町に在住していた歌人の柳川月さんら友人らを軽自動車に乗せて寺を訪れました。人が集まる寄りから「原の小寄り」とされ、第一回目は児童文学作家の杉みき子先生の確か「本を読まない人間は戦争を起こす」 という講演と、今井正監督の映画「橋のない川」が上映されたことを昨日のことのように思い出します。そして小寄りも終わり、夜遅くに山道を運転して帰りましたが、今思うとこれが“怖いもの知らず”そのものです。

久しぶりの明願寺のお御堂は昔のままで蓮如さん自筆の書や、2000年の「原の小寄り」に合わせて、吉永小百合さんから届いた色紙などが目に留まりました。坊守りでもある奥様の信子さんとしばしの語らいで、時間があっという間に過ぎて整備された県道301号を帰途に着きました。

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写真は友人らと昼食をした「牧ふるさと村 自然と憩いの森」です。庄屋さんの大きな茅葺屋根の家を移築し敷地周辺は桜の木々で、手打ち蕎麦も美味しかったのでまた訪れてみたい観光スポットの一つになりました。