すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

独裁的な政治家と半藤利一さんの言葉とムクゲ

2014年07月11日 | 日々思うこと

台風8号は各地に大きな被害をもたらしましたが、幸いにして新潟県内は進路を外れたものの、当地では一時バケツをひっくり返したような雨でした。頚城の山々にも雲が立ち込め、昼頃には中腹まで重い雲に被われてしまいました。2014710

このところの安倍首相は独裁者のごときで、さらに側近の菅官房長官らの言動には目に余るものがあります。去る3日、NHKクローズアップ現代に集団的自衛権で出演した菅官房長官、国谷キャスターの突っ込み質問が気に入らず激怒し、スタッフや幹部が土下座をしたそうで、NHKを囲む国家権力の問題点がネット上で台風の目のように熱くなっています。

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さんからのコメントにもありましたが、中国紙の広島・長崎の「きのこ雲」イラスト掲載に、菅官房長官は「被爆者と家族の感情を逆なで・・・」と強く抗議をしたというので、福島原発事故により「棄民」とも言われている被災者らを重ねてしまいました。そして11日、パプアニューギニア訪問中の安倍首相、ニューギニア戦没者の碑で献花し、「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。アジアや世界の友人とともに、世界平和の実現を考える国でありたい」とまで言い出すので呆れてしまいます。

そんなことで14歳の時に東京大空襲に遭った作家の半藤一利さん(84)は、朝日新聞の「集団的自衛権を問う」で、『中国の首脳と会談もできない状態で「国民の命と平和な暮らしを守る」と胸を張るのは、国民をだまそうとしているように見える。・・・・・再び戦争への道をあゆまないためにどうするか。政治家の言葉を真に受けず、自ら考える。来春には統一地方選挙もあります。引き返す意思を示せる機会は、まだ残っている』と・・・。


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写真は夏の茶花として欠かせないムクゲです。 毎日たゆまなく咲く一日花で、裏の畑の住宅整地で根っこが残り、春先に枝が延びて薄紫の花が咲きました。ムクゲは韓国の国花なので嫌いな人も多いようですが私は大好きで、10数年前に上越の友人から薄紫の他に白と薄桃色の枝をいただいて挿し木にして育てました。

韓国ロッテホテルの自衛隊創設記念行事の開催拒否で、日韓関係の一層の冷え込みや、半藤さんの『安倍政権の対応に賛同する人が唱える「愛国心」からは、自国が最高と考えて他国を見下す偏狭なナショナリズムを感じます』とムクゲの花を重ねてしまう週末です。