すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

集団的自衛権の閣議決定と軍隊を捨てた国コスタリカ

2014年07月01日 | 日々思うこと

文月7月の初め、とうとう自公両党だけの閣議決定で従来の憲法解釈が変更され、集団的自衛権の行使を容認する戦後日本の安全保障政策は大転換を迎えました。折りしも今日は自衛隊が発足してから60年目で、専守防衛を掲げて他国との武力行使を認めない組織として堅持されてきましたが、その自衛隊と同じ1954年生まれの安倍晋三首相によって、歴史が大きく塗り替えられることになりました。

立憲主義を否定し数の力で押し切る安倍政権の危うさは何度も書き込んできましたが、夕方6時からの首相の記者会見を視聴すると「平和国家の歩みは変わらない」と強調です。そして最後に「国民の皆様とともに、前に進んでいきたい・・・」と、後ろに進んでいるのにとんでもないことです。
また「抑止力によって平和が守られる」、「戦争に巻き込まれるおそれはなくなってゆく」などの言葉に、もはや“愚かなる異常な人間”としか言いようがなく、軍隊を廃止してから半世紀以上の中米コスタリカを思い出しました。10年ほど前に「きららホール」で映画『軍隊を捨てた国』(86分)を「9条の会」で上映したことがありますが、軍隊を持たずして平和を守り続ける本当の「積極的平和主義」を考えさせられます。201471

今朝の雨はほんの一時で、梅雨明けを感じる一日でした。愛犬とのいつもの散歩道にはセイタカタンポポ(?)がまた咲き始めて、その先には夏を思わせる日本海が見えます。釣りを楽しむ人たちもいて、のどかな風景に戦後70年近く平和が保たれてきたことを感じながら、何故いま急いで憲法解釈を変えねばならないのかと素朴な疑問と憤りでいっぱいです。


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そして昨日のWカップ決勝トーナメント、コスタリカ対ギリシアの延長戦に釘付けでした。PK戦では5対3でコスタリカが逃げ切ってベスト8に進み、遠くて近しい軍隊を捨てた国コスタリカの勝利を嬉しく思いました。