すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

樹木希林さんの名言と人生の終わりと

2019年09月18日 | 日々思うこと

台風15号による大規模な被害から10日が経過しても未だに復旧もままならないニュースが伝わって、その一つに君津市内の国の重要文化財指定の鹿野山神野寺はまるで地震にあったような甚大な被害です。関東最古の古刹で歴史ある建造物は崩壊し、未だに停電と断水が続いているそうです。先日の満月の月明かりが被災地にも届いたでしょうか、一日も早い復旧と再建をと願わずにはいられません。

10年ほど前に藍染に夢中になっていた頃、“うさぎと満月”をデザインし柿渋紙で型抜きして麻布に染め上げたオリジナルのタペストリー、お気に入りで茶の間に一年中飾っています。

今日は73才であっという間に逝ってしまった母の月命日です。医療ミスで坂道を転げ落ちるような速さでしたが、その無念さに今もトラウマとなって22年間を過ごしてきました。母は生前、「延命治療はしないで」という言葉を残し、私も母の年齢を超えて我が人生に同じ思いです。

味のある女性を演じ続けてきた樹木希林さんが去年9月15日、75歳の人生を閉じました。05年に乳がんの手術を受け、その後全身にがんがあると公表していた希林さんでしたが、たくさんの言葉を残し心に響きます。

【強すぎる。樹木希林の名言】から、

1 やったことがほんのわずかだもの
  やり残したことばっかりでしょう。
  きっと ひとりの人間が 生まれてから死ぬまでの間
 本当にたわいもない人生だから 大仰には考えない
 2 靴下でもシャツでも 最後は掃除道具として 最後まで使い切る
  人間も、十分生きて 自分を使い切ったと 思えることが
  人間冥利に尽きるということだと思う
  自分の最後だけは きちんとシンプルに 始末することが最終目標

“光陰矢のごとし”で一年の速さに驚き、その出会いに感謝です。樹下美術館と「信州岩波講座2018」