日刊「NOCUSる」

たとえば5年後、あなたは何を食べている? それは、どこで誰が作る?

郷土の偉人を!?

2011-01-08 | たより
 
No.3747

鈴木サトさんの絵手紙
「里のギャラリィ」133から。

関連 → 「たまご新聞」No.653
下記、その本文から転載です。
 秋田県立農業科学館なる立派な施設で、職員さんにツッコミを入れてきたことを報告したのは前々号だったかな。見過ごせなかったのは右の説明です。「老農」について、インターネットで調べた結果をいくつか転載します。
  “「老農」というのは、「おじいさんの農家」という意味ではなくて、よく物事を知っていて熱心な農家の人という、尊敬の気持ちを込めた呼び方。”
  “老農に類する言葉に、篤農や精農、農聖、農哲などといった言葉がある。老農と言っても年老いた農民ではない。徳川時代の大老や老中が、必ずしも老人でなかったのと同じ”
さらに、こんな記述も見つかりました。
  “老農とは、おもに明治時代、農書に基づいて在来農学を研究し、これに自らの体験を加えて高い農業技術を身につけた農業指導者。特に群馬県の船津伝次平、奈良県の中村直三、香川県の奈良専二の3人は明治の三老農と呼ばれ、彼らに次いで福岡県の林遠里、秋田県の石川理紀之助が知られ”
 なんと、秋田県の石川理紀之助は、日本で5番目に名高い篤農だった! そのお膝元で「老農(年とった農民)」なんて説明が放置されてたんだねぇ。たとえば校外学習などで入館したであろう秋田の子どもたちは、郷土の偉人を、ただの年寄りと教えられていたことになっちゃうぞ。
 高い税金を注ぎ込んで作った施設だろうに、外注制作?した展示を点検もしなければ、疑問を抱く観覧者もいなかったのかなぁ。いつの日か、はたして修正されるかどうか、再訪の楽しみができました。もし、ついででもあったら、どなたか立ち寄って確かめてみてくださいな。
  
(近ごろのバックナンバー)
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