半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

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2012年02月23日 07時37分24秒 | 日記
我が家にTVが来たのは小学生の頃の東京五輪が行われる年の
春だった。
それまでは、ラジオが家族の傍らにあって真空管ラジオが存在感
を示していた。
ラジオドラマなどは幼いながらとても楽しみで、夕方になると兄
と一緒に昨日の続きに聴き入った。
ラジオは読書と並んで想像力を形成するのに大いに役だった気が
する。

やがて、TVが生活の中心に居座るようになると、当然のこと
ながらラジオは忘れ去られた存在となった。
それでも、ラジオは深夜放送として生き残り、受験生達の深夜
の友となった。自分も受験勉強などは無縁であったが、真空菅
ラジオをイヤホーンで聴けるように細工して寝床で聴いた。

当時はレモンちゃんこと落合恵子、土井まさる、みのもんた、
キンキンこと愛川欣也、野沢那智と白石冬美のナッチャコパック
などなど挙げればきりが無い。

社会人になると高価なHIFIステレオなどを購入し、音質の良い
FM放送をよく聴いた。
その後、家庭を持つと子育てや仕事の忙しさに追われ、ラジオは
ほとんど聴かなくなった。

数年前に夜中に目覚めた時に、何気なく入れたラジオからNHKの
「ラジオ深夜便」を聴いた時に内容の面白さに文字通り目覚め、最近
は夜中に目覚めるとラジオのスイッチをONにする。
”ミッドナイトトーク”や”明日へのことば”など、意外な人の意外
な生き方が聴けるので、この深夜便から得るものは多い。
たまに聴き入ってしまい、そのまま夜明けを迎え、職場で睡魔と格闘
することもある。

置いてあれば薄っぺらのただのプラスチック片が、スイッチを入れると、
まさに情報の泉、知識の宝石箱、娯楽の殿堂に変わるのがラジオである。
恐るべしラジオ君。