半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

父のことなど1

2012年02月16日 08時03分49秒 | 日記
 父は昭和元年に農家の次男坊として生まれた。上には10歳以上も離れている

姉、兄がいた。母親は、父が3歳の時に病死したらしい。

ただ、3歳までとは言え、とても優しい母親だったと憶えているらしい。

父の兄は、学生時代は級長を続けていたとても優秀な人だったらしい。

その兄も先の大戦で満州のハルビンで病戦死したので代わりに父が農家の

跡継ぎになった。


父は、義務教育を終えるとポンプで有名な荏原製作所に工員として就職した。

当時、東京の大田区には叔父が、月島には叔母がいたので、たいそう可愛がって

もらったり面倒を見てもらったらしい。

いよいよ、戦争も激化してきて、父は志願して予科練に入隊したが、幸いなことに

特攻隊員として、無駄な命を落とすこともなく敗戦を迎えた。


敗戦後、父は直ぐに実家に戻り、農業を継ぐと祖父と二人の寡婦暮らしをはじめた。

昭和23年に姉の嫁ぎ先の小姑を嫁として迎えた。3歳上の姉さん女房である。