隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0191.魔法飛行

2002年04月10日 | 連作短編集
魔法飛行
読了日 2002/4/10
著 者 加納朋子
出版社 東京創元社
形 態 文庫
ページ数 323
発行日 2000/06/09
ISBN 4-488-42602-6

 

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デビュー作「ななつのこ」(177.参照)に次ぐ受賞第1作、そして、駒子シリーズの第2弾である。
僕は、至って単純でちょっと良いなと思うと、すぐに作者のファンになり次々と作品を読みたくなるのだ。
しかし、この作者の著作にはちょっとどころではなく、大いに感激した。この人のように普通のOLから流行作家になれたのは、元々そうした資質を持っていたのだろう。加えて、物語を紡ぎだす能力や、人間観察の目を持ち、それらを文章に仕立て上げる力を備え持っていたのだろうと想像する。
さらに、もう一つ大事なことは、優しさではないかと、まあこれも想像でしかないのだが。主人公イコール作者でないことは重々承知だが、にもかかわらず、僕には、この駒子という主人公の女学生が、作者と重なって見えるのだ。

 

収録作
# タイトル
1 秋、りん・りん・りん
誰かから届いた最初の手紙
2 クロスワード
誰かから届いた二番目の手紙
3 魔法飛行
誰かから届いた最後の手紙
4 ハロー、エンデバー
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