縞枯山は北八つを代表する穏やかな山頂の山です。
シラビソやコメツガなどの原生林に包まれた、穏やかな山容なのです。
縞枯とは、主にシラビソが山腹に縞模様を描き、集団で世代交代をする森林の天然更新の一つとか。
しかし、南西斜面に集中しているため、冬の偏西風や台風の強風がその原因ともいわれています。根を張りにくい火山岩質の山であることが、シラビソの成長を抑えていると考えられている。
縞枯れの形は楕円や斑点状も見られるが、縞枯山の南西斜面のものは、およそ水平な縞模様で数列をなし、典型的と言われている。
以上は佐々木亨氏の著書「八ヶ岳」による。