中学時代を本当に仲良く親しんだ友人の訃報があり、ショックでした。
思春期真っただ中の3年間には、詩や本の読後感の文書のやり取りや、ひばりちゃんの歌を教えてくれたり。
大柄なのに控え目で目立たない、内には確固とした意見をもちながらも声高に語らない、生真面目で冷静で勉強家、小さい私には羨ましいくらい対極にある友人でした。
小学時代を過ごした土地に戻り、建設業を営む旦那さんを支えてきました。
会計事務の経験を生かして、経理の面を担った彼女は、今年の確定申告(会社の)を仕上げると、書類の上に50年以上使い慣れた「そろばん」を伏せて、ホーッとしていた様子が忘れられない、とのご主人のお話に参列者からはなみだ、なみだ、、、。
そう、彼女の相棒は電卓ではなく、中学時代に珠算検定1級を取った、その時の「そろばん」であり、「そろばん」と一緒にお嫁入りしたのでした。
毎年、夫婦で人間ドックに入っていたのに、今年見つかった病で半年も経たずに他界してしまったのです。
娘さんやお孫さんに囲まれた笑顔のスナップ、私たちとの同窓会のスナップ等が飾られているのを見て、私の心も少しおちついてきました。
新幹線から在来線に乗り継いで3時間半をかけても、お別れしてきて良かったなと思えます。ご冥福あれ!