ゆみねこ日記

日常日記です。

10月の読書記録

2018-11-01 08:44:12 | ブックレビュー
10月の読書メーター
読んだ本の数:35
読んだページ数:11253
ナイス数:4221

対岸の家事対岸の家事感想
イマドキの子育ては本当に大変です。専業主婦・詩穂と周辺の子育てファミリーや高齢者問題も絡め、読み応えがありました。
読了日:10月03日 著者:朱野 帰子
瑕疵借り瑕疵借り感想
訳あり物件に住み込む藤崎という男。「土曜日のアパート」「保証人のスネップ」「百尺竿頭にあり」「転職のテンキー」連作の四編、どれも良かったです。原田ひ香さんの「東京ロンダリング」と読み比べると面白いかも?私はこちらの作品が好みです。
読了日:10月03日 著者:松岡 圭祐
グリーン・グリーン: 新米教師二年目の試練 (文芸書)グリーン・グリーン: 新米教師二年目の試練 (文芸書)感想
翠川真緑、グリーン・グリーン先生の教師2年目奮闘記。面白くて一気に読了。これ、映像化したら面白いでしょうね~。そして201号、ビックリの事実(笑) 
読了日:10月04日 著者:あさの あつこ
緑のなかで緑のなかで感想
北の大地の大学で土木工学を学ぶ青木啓太。家族のもとを離れ、緑旺寮で暮らす啓太の春夏秋冬。若者の成長譚として、家族の物語として、とても清々しい読後感。
読了日:10月05日 著者:椰月美智子
千の扉 (単行本)千の扉 (単行本)感想
柴崎友香さん、初読み。読み友さんの感想から手に。新宿の戸山団地を舞台に、祖父の家に仮住まいする孫嫁の視点で語られる物語。過去と現在を行き来しつつ進む物語の世界に引き込まれました。良書。
読了日:10月06日 著者:柴崎 友香
緑の花と赤い芝生 (単行本)緑の花と赤い芝生 (単行本)感想
伊藤朱里さん、初読み。対照的な27才の志穂子と杏梨が志穂子の兄と杏梨の結婚で突然交わる。そこから彼女たちは何を思い動くのか。母親との関わりがキーに。
読了日:10月07日 著者:伊藤 朱里
八月六日上々天氣 (河出文庫)八月六日上々天氣 (河出文庫)感想
あの日に何が起きたのかを知っているからこそ、昭和16年の女学生・珠紀と、従弟の史郎の物語は胸に迫る。戦争は普通の人々の幸福を奪っていく。
読了日:10月07日 著者:長野 まゆみ
TENTEN感想
二段組み、429ページのボリューム!しかし、読み始めると面白さで一気に読了。横浜のドヤ街で暮らしていた「テン」こと小柴俊太の一代記。男の嫉妬は恐ろしい。。
読了日:10月08日 著者:楡 周平
草原のコック・オー・ヴァン 高原カフェ日誌II草原のコック・オー・ヴァン 高原カフェ日誌II感想
高原カフェ日誌第2弾。奈穂のカフェ経営の新たな挑戦と、出合い。相変わらず美味しそうな料理に心を捕まれます。
読了日:10月08日 著者:柴田 よしき
クローゼットクローゼット感想
幼い頃に傷つけられ男性が苦手になった纏子と、綺麗な洋服への憧れを心にしまい込んだ芳。洋服を愛する二人が少しずつ変わってゆく物語。素敵な1冊。
読了日:10月09日 著者:千早 茜
罪なき子罪なき子感想
「死刑になりたくて人を殺した」、28歳のその男は死刑囚の息子だった。男の心の闇に興味を抱いた水木弁護士は、自ら弁護役を買って出る。「罪なき子」、タイトルが心に残ります。水木弁護士のような弁護人がもっと増えてくれたら、と思いながらの読了。
読了日:10月10日 著者:小杉 健治
ブロードキャストブロードキャスト感想
白湊作品。交通事故で陸上部入部の夢を絶たれた佳祐は、同じ中学校出身の正也の誘いで放送部に。ラジオドラマで全国高校放送コンテストに挑戦する。確かに面白いのですが、こういう作品は他の作家さんのを読みたいかも。
読了日:10月10日 著者:湊 かなえ
ショコラティエショコラティエ感想
お菓子作りの才能ある少年・聖太郎と、製菓会社の御曹司・光博。光博の幼なじみの凛々花も絡めた若者の成長譚。とても爽やかな読後感。あぁ、美味しいボンボンショコラを食べたくなります。
読了日:10月11日 著者:藤野恵美
向日葵のある台所向日葵のある台所感想
秋川滝美さん、初読み。14才の娘・葵と二人で暮らす麻有子に「母が倒れたので引き取って欲しい」と姉からの電話が。子供の頃から折り合いの悪かった母を、何故今このタイミングで? 家族の関係は難しい。親もまた未熟な人間であると言うことが良く分かる。葵ちゃんが良い子です♪
読了日:10月12日 著者:秋川 滝美
脅迫者 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫)脅迫者 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫)感想
追跡捜査係シリーズ第8彈。沖田の新人刑事時代のある捜査に違和感を覚えて、20年ぶりに再捜査を。あぶり出された事実は「隠蔽」。疑惑を解明しようと奮闘する西川と沖田。正義が大事だ。面白かったです。
読了日:10月12日 著者:堂場瞬一
一緒にお墓に入ろう一緒にお墓に入ろう感想
大手銀行の常務執行役員に上り詰めた男・大谷俊哉。実家の母の死をきっかけにお墓問題勃発。妻の言い分、愛人との関係。ドタバタ喜劇ですが、今の時代の墓地問題は良く分かります。
読了日:10月13日 著者:江上 剛
少女たちは夜歩く少女たちは夜歩く感想
町の中心部に小高い山、そこに三層の天守閣の城がある、とある地方都市。通称お城山を舞台にした連作。ほの暗い世界に潜む狂気と恐怖、じんわり怖さを感じる読書に。
読了日:10月14日 著者:宇佐美 まこと
危険なビーナス危険なビーナス感想
東野圭吾の作品にしては、何だかなぁという感想です。異父弟の嫁と名乗る謎の女・楓に振り回される、お馬鹿な兄という印象しか残りません。辛口ごめんなさい。
読了日:10月15日 著者:東野 圭吾
時限感染 殺戮のマトリョーシカ (『このミス』大賞シリーズ)時限感染 殺戮のマトリョーシカ (『このミス』大賞シリーズ)感想
岩木一麻さんの2作目。デビュー作はあまり好みではなかったのですが、これは面白かったです。前代未聞のバイオテロ計画と猟奇殺人犯を追う鎌木・桐生のコンビ。犯人の真の目的には驚きも。
読了日:10月16日 著者:岩木 一麻
宴の前 (単行本)宴の前 (単行本)感想
面白かったです。とある地方の県知事選挙を描いたもの。四期務めたベテラン知事に挑む、元五輪メダリストのアラフォー女性。政治・報道・地方の様々な事情。舞台は新潟県をイメージするとすんなり。
読了日:10月17日 著者:堂場 瞬一
一億円のさようなら (文芸書)一億円のさようなら (文芸書)感想
長年連れ添った妻に、巨額の隠し財産が。一億円の現金をポンと手渡されたら?福岡の化学メーカー役員・鉄平の目まぐるしい一年。展開がスピーディーで面白く読了。結局夏代の掌で踊らされた鉄平。
読了日:10月18日 著者:白石 一文
教場0: 刑事指導官・風間公親教場0: 刑事指導官・風間公親感想
教場の風間教官が現場で新人の指導にあたる。6つの短編どれもが読み応えあり。風間さんが義眼になった理由、切なかった。
読了日:10月18日 著者:長岡 弘樹
官邸襲撃官邸襲撃感想
ハラハラどきどきの一気読み!日本初の女性首相付きのSP・夏目明日香がテロ集団と闘う。日本の危機管理は大丈夫かと思う読後感。
読了日:10月19日 著者:高嶋 哲夫
下町ロケット ヤタガラス下町ロケット ヤタガラス感想
やっぱり期待を裏切らない面白さ!一気に読了しました。佃品質・佃プライド、こんな会社が増えてくれたら、日本の未来も明るいものになるかと。ドラマも始まり、楽しみです。
読了日:10月20日 著者:池井戸 潤
僕は金(きん)になる僕は金(きん)になる感想
真面目で普通の守の目線で描かれる、おかしな家族の物語。将棋の才能は秀でているけれど他のことは一切出来ない姉・りか子と、姉の賭け将棋の稼ぎでギャンブルする父。確かに家族小説。
読了日:10月21日 著者:桂望実
ガラスの殺意ガラスの殺意感想
両親を通り魔に殺害され、その魔の手から逃げる途中で交通事故に遭い記憶障害になった柏原麻由子。20年後、刑務所を出た男を殺害したのは麻由子なのか。怪しいのは誰か、最後まで引き込まれて読了しました。
読了日:10月21日 著者:秋吉 理香子
影の守護者 警視庁犯罪被害者支援課5 (講談社文庫)影の守護者 警視庁犯罪被害者支援課5 (講談社文庫)感想
犯罪被害者支援課シリーズ第5彈。北多摩団地交番で警察官が射殺され、事件に使われた拳銃は5年前の交番襲撃事件で奪われたものだった。被害者の息子・智樹は捜査一課の刑事、自ら犯人逮捕をと息巻く智樹と、秘密捜査を持ちかける村野。歩き回る場面が多く、村野の膝が気掛かりでした。ラストでタイトルの意味が分かります。
読了日:10月23日 著者:堂場 瞬一
ウェディングプランナーウェディングプランナー感想
キャリア10年のベテランウェディングプランナー・草野こよみは、自身の結婚式を3か月後に控え、マリッジブルーに。様々な新郎新婦に寄り添い見守ってきたこよみは、どう自分の結婚に向き合うのか?結婚式の様々なエピソードが良かったです。
読了日:10月24日 著者:五十嵐貴久
疑薬疑薬感想
10年前、瀕死の母を救ってくれた新薬。しかし母は全身にかゆみを発症し、失明してしまう。画期的で副作用の少ない新薬ではなかったのか?。娘・怜花、製薬会社、胡散臭いマスコミ。ラストは上手く行き過ぎかな。怜花のキャラが好きになれず、今一つ集中出来なかったのが残念。
読了日:10月26日 著者:鏑木 蓮
ファミリー・レスファミリー・レス感想
6つの短編。「プレパラートの瞬き」「いちでもなく、さんでもなく」が特に印象に残りました。家族ってなんだろう?
読了日:10月26日 著者:奥田 亜希子
白の王白の王感想
面白かった!「青の王」で堪能した異世界ファンタジーの第2彈。このシリーズ、お薦めです♪
読了日:10月27日 著者:廣嶋 玲子
Matt (単行本)Matt (単行本)感想
12才の時にオーストラリアに残る決断をしたMasatoのその後。Mattとして名門校で学校に馴染み、言語や異文化の壁を乗り越えたかと思ったら。模索する自らのアイデンティティ。人種・歴史・家族、Mattの成長譚。
読了日:10月28日 著者:岩城 けい
ヒルクライマーヒルクライマー感想
高千穂遥さん、初読み。長距離ランナーの松尾礼二が自転車競技、坂道を登るヒルクライムに熱中。トップを目指すと言うもの。ストーリーとしては単純明快でサクサク読めました。面白さはまずまず。礼二とあかりのハードなシーンはないほうが良かった気が。。
読了日:10月28日 著者:高千穂 遙
童の神童の神感想
今村翔吾さん、初読み。第10回角川春樹小説賞受賞作。平安時代に京人が蔑んだ、鬼・土蜘蛛・滝夜叉・山姥などと呼ばれた人々。越後で生まれた桜暁丸は父と故郷を奪った京人に復讐を誓う。一気に読ませるストーリー。桜暁丸の願いは、千年の時を経て叶ったのだろうか?お薦めです、面白かった!
読了日:10月30日 著者:今村翔吾
人類滅亡小説人類滅亡小説感想
自然環境が激変し、人類に滅亡の時が近づいて来たとき、人はどう生きるのだろうか?とても考えさせられる1冊でした。
読了日:10月31日 著者:山田 宗樹

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