大家さんと僕 矢部太郎
矢部太郎 って、あの カラテカ の?
漫画なんて描くんだ~・・・?
先ずは、そう思った。
オビより
挨拶の言葉は常に「ごきげんよう」
伊勢丹までタクシーで行き
二千円のタラコを買う。
そんな大家さんちの二階に
住まう事になった矢部さん。
時には家主と下宿人
時には家族
時には友人
いろんな形での交流が
収められている。
マッカーサーを「素敵な方だった」と言い
食べてみたい食べ物が綿あめ。
ハッピーバースデーを歌いながら
仏壇用ろうそくを立てた おはぎ を
差し出したり。
ユーモアなのか、地なのか。
最初の頃のエピソード・・・。
洗濯物を取り込んでくれたまではいいが
玄関を開けると、そこ(室内)に
たたまれた洗濯物が置いてあった・・・・
そりゃ引くな~
でも、だんだんと距離が縮まり
「ババア」と言う先輩に
「いえ・・・ おばあさまです」
と言ったり、
疎開の思い出だと言う おやき を
おすそ分けされ
戦時中の話を聞きたいと訪ねたり、
後輩芸人と仲良さそうにしてる姿に
「僕の大家さんなのに・・・」と
プチ嫉妬したり、
そんな矢部さんの姿も 素敵だな~
と思いました。
なにしろ 愉快で、楽しく、素敵で
優しい エピソードの数々でした。
絵は、こんな感じだから
苦手な人もいるかもしれないね
でも、暖かみのある絵だし
表現は的確。
小堺一機さんなんて激似でした
矢部さんの絵に、
なんだか懐かしさも感じたのは
ちょっと はた万次郎さん の絵にも
似てたからかな?!
おもしろ図鑑 はた万次郎
1991年 (平成3年)
読み終わったら、誰もが
フォーエバー
大家さんと僕(矢部さん)!!
と願わずには いられないと思います
そして、やっぱり読みたくなりました!
だけど、鉄拳さんとか矢部さんとか…本業以外の所で注目されて、すごいですねえ。。。
あの矢部さんのキャラクターだからこそ と思います。
気負わず、何度も読んだほうが、スルメのように味が出て面白いですよ。