我楽多(がらくた)日記

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こんな終わり方ってアリか?!

2011年08月05日 22時07分20秒 | 貸本

先日ご紹介した谷先生の作品が載ってた「すみれ」に
「浦きよみ」さんと言う方の作品が載ってました。
その終わり方が ぶっ飛びモン だったので、ぜひご紹介したいと思います。

このマンガはこんな文章から始まります。

この物語は 今は名をなすある画家の 少女の頃のひとこまであります・・・
放蕩者の父をもつ久美は 画家になりたい望みも空しく・・・


古里をはなれ、久美はあるお屋敷の女中となりました。
優しそうな奥様。しかし同じ年頃の娘マリ子は久美に辛くあたります
(ありがち)
挿絵画家になる夢を持つ久美。
ある日、夜中まで絵を描いていた久美は寝坊をしてしまいました。
ご主人様にこっぴどく叱られてしまい、絵を描く事も禁じられてしまいます。
(9時起床だもん!そりゃ怒られるわなぁ~)
奥様も、朝ごはんを食べてない久美にパンを持って来たりと親切にしてくれるが、
絵描きなんてたやすくなれるものじゃない・・・と優しく諭すのだった。

「いつかきっと絵描きにという希望があったからこそ、どんなに苦しい事も耐えた。
絵筆を取り上げられた今、いったい何が残るのか・・・」

そう思った久美は考えた

「この家を出よう」 (って、おいおい!考える方向間違ってんじゃねー?!)

しかし、そんな久美のもとへ妹が訪ねて来た。
父がケガをして1万円が必要だと言う。 (当時の1万って言ったら大金なのでは?!)
仕方なく奥様へ前借りを頼む久美。
だがその時、実は先日久美の父親が2万円を前借に来た事を知らされた。
結局、3万もの借金が出来てしまった久美。

「もう、この家から出られない。奥様はとても思いやりのあるお方。
奥様の親切におこたえして、このお屋敷の仕事に精を出すのが
何よりの道なのかもしれない」
二度と絵を描くまいと、筆や画用紙を全部焼いてしまおうと決めた久美。

だが、いざとなると焼けない・・・

「私には焼く事は出来ない・・・。もう二度と描くまいと決心したはずではなかったか・・・」

やっぱり焼けない・・・

肩をふるわせしのび泣く久美。
その姿をものかげから じっと見守る慈愛に満ちた奥様の瞳のある事を
久美は知らなかった・・・







    これってアリかよーーーー!!





 

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