推手サークル!

太極拳を中心に対練ばっかりやりまくっています。
静岡県湖西市がホームです。

ご案内

「推手(すいしゅ)」とは、太極拳の2人でする練習の事です。
套路(型)と推手は車の両輪で、両方やらないと上達は見込めません。

套路は1人でも練習できますが、推手は相手が必要です。
ならば、太極拳好き同士でお互い練習相手になろう、というのがこのサークルの目的です。
対練専門の謎の集いです。
太極拳やったこと無い方でも大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。
お問い合わせはこちらまで。
suishucircle@yahoo.co.jp
右の「メッセージを送る」からでもOKです。

What's New

2022.12.31 「来年こそは」をUP

原則に従って

2013-06-02 18:22:43 | 日記
推手サークルは会、というより「集まり」です。
推手をやりたい人達の「場」と言った方がいいかもです。

先生もいないし、会則もありません。
メンバーも色々で場所もあちこちでやっています。
「推手サークル」という名前も適当につけました。

「謎の中国武術集団」と呼ばれる所以です。
(誰がそんな風に呼んでいるんだ、とツッコまれそうですが)

かように適当なサークルですが、1つだけ参加条件があります。
それは「推手をやりたい!」という情熱を持っていることです。
この条件を満たす方は上手下手、玄人素人問わず歓迎いたします。


今日は場所を湖西市内の公園に移して練習です。
日差しがジリジリと熱いですが、金をケチるためには仕方ありません。

さて、今回は型をいつもより突き詰めてやってみました。
対練専門の集まりなのに型?と思われそうですが、太極拳である以上、原理があります。
その原理は型から学びます。
型で理屈を学んで、それを推手で運用し、結果を型にフィードバックする、という繰り返しが必要です。

型も原則に従って行わないと、ストレス解消ぐらいにしかなりません。
という訳で、太極拳の型の冒頭部分から、
「頭を糸で吊られるように」
「腰から動く」
「虚実をはっきりと」
など、太極拳の原則を守りながら練習してみました。

太極拳の型はゆっくり動くのが特徴ですが、これはゆっくり動かしているというより、ゆっくりにならざるを得ない、と言った方が正しいように思います。
山ほどある原則を意識しながらだと早くは動けないのです。
例えるならパソコンにスペック以上のアプリケーションを実行させるようなものです。
当然動作は遅くなります。
こうやって脳や体に「情報」という負荷を掛けて中から鍛えていくのです。
サッサと動かしてしまうと、普段使い慣れている所ばかり使って新しい神経回路は開発されません。

本当はこの上に「気の運用」が関わるのですが、今のところ正しい原則だけで手一杯です。


後半はおまちかねの推手。
型で確認した原則を活かしつつ、推手特有の技法も追加します。
今日は特に「走」と「粘」という2つの概念を意識してみました。

「走」というのは簡単にいうと相手の力を逸らす事です。
攻撃をまともに受けず、斜面を滑らすように受け流します。
戦車のボディは微妙な斜面で構成されていて、敵の弾が当たってもスカン!と弾いてしまうそうですが、そんな感じです。

「粘」は相手の動きがブツブツ切れた所を狙って攻める技術。
スライムみたいに隙が出来たところにベッタリ張り付いて動きを封じます。

単推手は「走」と「粘」を交互に繰り返しながら、やりとりする訳です。
シンプルですが、その目的は非常に高い所にあります。

動きに慣れたところで、お互いに厳しく攻め合って、なおかつそれをかわしたり、乗じて反撃したりと繰り返してみました。


太極拳は最も習得が難しい武術の一つだそうです。
だからこそ諦めず気長に取り組むしかありません。
途中で投げ出さない為にも「楽しく」「愉快に」「情熱を持って」仲間同士協力して練習していきたいです。