推手サークル!

太極拳を中心に対練ばっかりやりまくっています。
静岡県湖西市がホームです。

ご案内

「推手(すいしゅ)」とは、太極拳の2人でする練習の事です。
套路(型)と推手は車の両輪で、両方やらないと上達は見込めません。

套路は1人でも練習できますが、推手は相手が必要です。
ならば、太極拳好き同士でお互い練習相手になろう、というのがこのサークルの目的です。
対練専門の謎の集いです。
太極拳やったこと無い方でも大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。
お問い合わせはこちらまで。
suishucircle@yahoo.co.jp
右の「メッセージを送る」からでもOKです。

What's New

2022.12.31 「来年こそは」をUP

Xmasの攻防

2016-12-25 18:05:44 | 日記
管理人にとって12月25日は前日売れ残ったケーキが安く買える、というだけの日だったんですが、最近では店も安売りしなくなったので、ハッキリいってどうでもいい日になりました。

しかし世間様では特別な日らしく、コンサートしたり、パーティーしたりするみたいです。
超ニッチな推手サークルの年末イベントは、この大きな流れに抗う形になったのです。

「今回はパス」
「家族で出かけますので」
「行けません」


いつも来て下さる方々も軒並みバッティング。
よりによって最終日曜日を25日にしなくてもいいのに!
しかも3連休とか!
挙句に、例年貸し切り状態の地域センターでお子さんのクリスマスコンサートをやるとかで、駐車場はあっという間に満車になってしまいました。
おお、神よ!あなたろくでなしだ!

しかし、この最悪のタイミングにも関わらず、13人の猛者が駆けつけて下さったのです。
ありがとうございます!
年末ハートフルプッシング2016開幕です!!


今回はこのイベント初めての方がたくさん来てくださいました。
これを機会に是非、常連様になって頂きたいです(笑。

いつも神経を尖らせているのが「ケガ」です。
なんせ最初のジャンボリーの際に怪我人が続出して殺伐としてしまったので、毎度これだけは何とかしようと気をつけています。
「ハートフルプッシング」なんてイベント名も、せめて雰囲気だけは和ませようという願いを込めて名付けたのです。
今回は皆様のおかげで、怪我人ゼロで終える事が出来ました。
ありがとうございました!

それと管理人は客引きに徹しようとホストみたいに入り口の辺をウロウロしてみたんですが、これはあんまり効果がなかったようです。
美人の女子大生に頼んでウロウロしてもらうべきでした。

さて、会場の中はいつも通りカオス状態。
黙々と推手する組、アツく戦う組、レクチャー組、談話組、と色々。
全体的には大人し目で、派手に吹っ飛ばすとか、バシバシ当て合うというのは「あんまり」ありませんでした。

その中でも一際目立ったのがフルコンタクトの皆さんです。
普段鍛えておられて体がガッシリしている上、武道の経験も豊富な方々なので、やりだすと迫力があります。
パンチの当てっことかやっていて、
「胸を打ってみて」
ドスッ!
「うっ!(飛んでいく)」
みたいな感じで楽しそうでした(笑。

愛知、湖西のレギュラーの皆さんも、普段は手を合わせる機会がないので積極的にやっていました。
こちらは推手に慣れている人達なので、巧みさで勝負する感じです。
普段の練習会でも見られないようなハイスピード・ハイテクな戦いも随所で見られて眼福でした。


といった感じで時間は過ぎ、あっという間に終了。
ご来場の皆様、お忙しい中足を運んで頂いてどうもありがとうございました。
楽しんで頂けたようでしたらこれ以上の事はありません。

来年の年末イベントもサークルがあったらやりますので、是非ご参加くださいませ。
ちなみに2017年の最終日曜日は31日、その前が24日。
・・・今から頭が痛いです。


これにて今年の推手サークルの活動は全て終了。
毎月の練習会、イベントにご参加下さった皆様、ご支援頂いた皆様、どうもありがとうございました。
どうぞ良いお年を。




不去不頂

2016-12-17 02:58:17 | 日記
最古の歴史書とされるヘロドトスの「ヒストリア(歴史)」、さらにやや後代にトゥキュディデスによって記された「戦史」は、いずれも歴史を綴った本ですが、実は哲学の書でもあります。
そこで語られている哲学とは「ヒュブリスへの諌め」です。

「ヒュブリス」とは「傲慢」「驕り」を意味するギリシア語、もしくはそれを司る神の事なんですが、人類誕生以来、これに打ち勝った者は一人としていないという恐るべき存在です。
一度ヒュブリスに囚われたが最後、誰に罰せられる訳でもなく、確実に自滅するのです。
歴史はそれを克明に記録していますし、我々の身の周りでも常に起きている事です。

「自分は社長なんだから、社員をどう扱おうが自由だ」
「俺は東大を出た超エリートだから、一般ピープルなんかよりいい仕事が出来るんだ」
「あいつらは仲間(家族)だから、多少ぞんざいにしても大丈夫だ」
「私は健康だから、多少無理したって病気になんかならない」
「俺は誰よりも強いんだから、暴れたって誰にも止められやしないさ」

このちょっとした驕りにヒュブリスは「ニヤリ」と笑い、その者を容赦なくどん底へ突き落とします。
抗うとしたら、「自覚」して「自戒」する以外にありません。
「最強の敵はいつも自分自身」なのです。


さて、今年最後の練習会は湖西のFNP。
日曜の賑わいに対して、今回は3人と寂しめ。
しかし、皆さん遠方から来ていただいてますので、ありがたい限りです。

3人だと何が大変かって、とにかく回さなければならないところです。
年末の大渋滞で湖西まで帰ってくるのに1時間以上かかってしまったので、会場に来た時にはKKさんとHDさんが2人で既にやり込んでいました。


2戦目から管理人も参加。
こないだ講習会で「通臂」の解説をして頂いたので、それを試そうと思ってやや背中と腕周りを張ってみたんですが、KKさんからは「ガチガチだな」という評価を受けました。
そのせいか、攻撃に対応出来なくて飛んできた手が目にヒット。
今までにも目に指を突っ込まれた事はありましたが、目玉が切れて出血したのは初めてだったのでかなり動揺しました(笑。

太極拳の要訣に「不去不頂(ふきょふちょう)(「去」の字は当て字)」というのがあります。
「不去」とは「手を離すな」という事で、「不頂」は「力に力で対抗するな(あるいは、点の力に点で対抗するな)」という意味です。
相手の手にいつも自分の手がくっついていれば、例え跳弾的に手が飛んできても急所へのヒットは避けられます。
しかし、相手の手が離れていたら、どこへ飛んでくるかは相手にすら分からない場合があります。
推手を始めた頃、先生からそうした注意を常にされていたんですが、いつしか自己流になっていた様です。
「ヒュブリスの諌め」身をもって受けた感があります。

HDさんとは切り替え単推手と四正推手をお相手願いました。
HDさんは太極拳を習っている訳ではないんですが、推手を熱心に練習されて今ではちょっと攻めたぐらいでは全然崩れてくれません。
何か秘術を駆使しなければなりませんね(笑。
(そんなものはないんですが)


といった感じで、今年最後の練習会をひっそりと終えました。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。


さて、来週25日はいよいよ年末イベントです。
次期が次期だけにイマイチ人が集まりそうにないんですが、最後のご案内を致します。

●推手サークル・年末ハートフルプッシング2016
日時:12月25日(日)13時から16時30分まで
場所:湖西市新居地域センター 2階・大会議室


入場無料、出入り自由で、どなたでもご参加頂けます。
推手を中心に、武術談義、レクチャー、交流をお楽しみ頂くイベントです。
別に推手しなくてもお話しだけしたい、というのでもOKです。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。




独自概念

2016-12-09 01:52:17 | 日記
ソフトバンクの孫社長がアメリカに5兆円の投資をするとアピールをして、トランプ次期大統領から絶賛されていましたが、さすがに桁が違います。
孫社長は誰かから「生え際が後退しましたね」と言われた時に、「違う!私が前進したんだ!」と返したぐらい前向きな方で、この姿勢は見習わざるを得ません。
我々も「前向き」どころか「前のめり」で行こうと思います。


さてさて金曜日に続いて愛知の日曜練習会です。
今回はレギュラー7人フルメンバーのご参加。
ありがとうございます!

日曜日はいつもながらのんびりムードです。
どんな感じかというと、仲間でボーリングをやっている時、投げる人を周りから冷やかしたり褒めたりして楽しむ、みたいな雰囲気と言えば分かるでしょうか。


それでも推手している時は真剣です。
なんせ油断しているとひっくり返されますからね(笑。


7人いますけど、それぞれのペースで練習するので、全員総当りにならない事が多いです。
管理人は楊式の専門家・NNさんと長い時間あれこれやります。
今回も色々レクチャーして頂きました。

太極拳には大別して陳式系と楊式系があるのはよく知られていますが、同じ系統でも同じ原理を使っているとは限りません。
NNさんと管理人が研究しているのは楊式から派生した太極拳ですけど、楊式のようであって根本的に違うようでもあります。
中でも特徴的なのは「盪(タン)」です。
「盪」とは体の中で揺れ動き続ける慣性力を使い、動作と動作の間を切れ目なくつなげて効率の良いパワーを出す工夫の事です。

NNさんの説明では、貨物列車みたいなものだそうです。
貨物列車の車両は1両あたり60トンぐらいあって、それが何十両も繋がっています。
これを電気機関車1台でひっぱれるのは、連結部分に「遊び」があるからです。
まず機関車が動くと連結の「遊び」があるので、最初の貨車がガシャンと衝撃で引っ張られます。
これが次の貨車に伝わってガシャン、次にもガシャン、というように次々と衝撃が伝わり、進行方向への慣性力になるため、機関車の引っ張る力が少なくて済む訳です。
貨物列車が発進するところを観察すると、前の方からドドドドドッ!と衝撃が連動するのが分かります。
これを体の中でやるのが「盪」という身体操作法です。
管理人は楊式の技術だと思っていましたが、そうではないみたいです。
陳式でも老架をメインにする流派と新架とでは体の使い方が違うみたいなので、コレはコレ、アレはアレ、と使い分けた方がいいのかも知れません。

ここは色々な人が集まってきて、研究した成果を披露して頂ける貴重な場でもあります。
練習するだけでも得るものはありますけど、自分の殻を破るヒントは他愛のない雑談にも秘められているのではないでしょうか。


という感じのまったりした日曜練習会でした。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。
今年の愛知練習会はこれにて終了です。

まだ年末イベントがありますので、面倒がらずにぜひ湖西まで遊びにいらしてくださいねー(笑。





ど寒い日

2016-12-09 01:26:20 | 日記
遠州弁では「ど」「バカ」をつけて言葉を強調します。
例えば「すごく寒い」は、
「ど寒い」
となります。

バカの方は、
「バカうまい!(すごく美味しい)」
などの様に使います。
「すごい馬鹿」だったら「バカ馬鹿」です。
ちなみに「バカ」というのは「何かに熱中している状態、または熱中している人」も表すので、どちらかと言うと褒め言葉のような気がします。
「お前バカだろう」と言われたら、ニカッ!と笑って「おう!」と答えるのが正しい対応ではないでしょうか。


さて、12月最初の推手サークルは金曜練習FNPからスタートです。
月末にイベントをやる関係で一週前にずらした事を管理人が忘れていて、危うくスルーする所でした!(笑
今回はレギュラー4人が参加。
毎度ありがとうございます!

愛知は月一、湖西は月二の割合で練習会してますので、その間、各々が新要素を仕入れて試す感じです。
管理人も教わったり妄想したりした事を盛り込んでみますが、パッとしませんね(笑。
しかし、他の皆さんは着々とレベルを上げておられます。

KKさんとはいつものように激しくやらせて頂きました。
いつか一矢報いたいところです(笑。

HDさんとは切り替え推手をしてみました。
単推手して、一方がおもむろに逆の手でちょっかいを出してきたら、それを何事もなかったかのように受けて反転します。
上から頭を打ってきたらすかさず切り替えして立円推手に、腹を打ってきたらスーッと引いて逆回しします。
特に上下の切り返しは重要です。
人間の目は横に広いので左右の異変は敏感に察知出来ますが、上下、特に下側は死角になりやすいそうです。
腹側の意識を強くするためにも上下の切り返しは練習しておいた方がいいでしょう。


最後にAさんと「鞭杆(ベンガン)」の対練です。
鞭杆とはビリヤードのキューぐらいの棒を振り回す武器術で、スピーディーで多彩な技があります。
Aさんは通背拳の鞭杆をされていて、管理人は別の拳法の中のをちょっとだけ教わったので、お互いの技を出し合ってみました。


といった感じで12月最初の練習会を楽しみました。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。


懇談会では謎の現象についての話題が盛り上がりました。
今はどうか知りませんが、管理人たちが子供の頃は「蟲封じ」というおまじないを受けたものです。
掌に墨で何か文字を書いて呪文を唱えると、指の先っぽから糸くずみたいなのがシュルシュルっと出てくるのです。
この糸くずが「疳の虫」というやつで、子供の癇癪の原因なんだとか。
虫封じをやってもらうと本当に大人しくなるそうで、会社でエキサイトしている上司とかにも是非施して頂きたいものです。
伊達に12月じゃないみたいで、ど寒くなってきたので早々に切り上げました。

12月の予定

2016-12-01 01:56:10 | 日記
あっという間に12月です。
歳を取ると時間が過ぎるのが早く感じる、と言われますが、感じるどころか本当にそうなんだそうです。
子供は脳の使い方をまだよく分かっていないので、見るもの聴くもの、全てをそのまま受け取ろうとします。
リアルタイムレコーダーみたいなもので、現実の時間と感じる時間が同じです。

しかし大人になると要領が良くなって、自分に必要な情報だけを受け取るようになります。
それを「経験」でつなぎ合わせて体裁を整えるので、変化を捉えた量というのは子供に比べてグッと減ります。
歳を取るにつれ、経験を積むにつれて、世界をどんどん切り詰めてしまっていると言う訳です。

もし大人になっても子供と同じように全てをありのまま受け止められたら、今まで見過ごしていた何かが見え、感じられなかった何かを感じられる様になるかもしれません。

太極拳の練習も子供に戻ってやってみるといいかもです。


では今月の予定をご案内致します。

●推手サークル金曜夜練習会
日時:12月2日(金)19時から21時まで
場所:湖西市新居体育館 スタジオ

※体育館シューズをご用意ください。



●推手サークル日曜練習会in愛知
日時:12月4日(日)13時から15時まで
場所:愛知県豊川市いつもの所



●推手サークル金曜夜練習会
日時:12月16日(金)19時から21時まで
場所:湖西市新居体育館 スタジオ

※体育館シューズをご用意ください。



そして!いよいよ年末のイベントがやってきます。
「武術界のコーヒーハウス」を自称するだけあって、お茶ぐらい出しますので、お気軽にご来場ください(笑。

●推手サークル・年末ハートフルプッシング2016
日時:12月25日(日)13時から16時30分まで
場所:湖西市新居地域センター 2階・大会議室


入場無料、出入り自由で、どなたでもご参加頂けます。
推手を中心に、武術談義、レクチャー、交流をお楽しみ頂くイベントです。
別に推手しなくてもお話しだけしたい、というのでもOKです。

皆様のご参加をお待ちしております。