推手サークル!

太極拳を中心に対練ばっかりやりまくっています。
静岡県湖西市がホームです。

ご案内

「推手(すいしゅ)」とは、太極拳の2人でする練習の事です。
套路(型)と推手は車の両輪で、両方やらないと上達は見込めません。

套路は1人でも練習できますが、推手は相手が必要です。
ならば、太極拳好き同士でお互い練習相手になろう、というのがこのサークルの目的です。
対練専門の謎の集いです。
太極拳やったこと無い方でも大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。
お問い合わせはこちらまで。
suishucircle@yahoo.co.jp
右の「メッセージを送る」からでもOKです。

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2022.12.31 「来年こそは」をUP

THE・楊式!

2016-05-27 22:54:00 | 日記
「宇宙人はいるのか?」
という問いに「間違いなく居る」と答えられます。
宇宙に浮かぶ地球という星に住む我々はまぎれもない宇宙人です。

では、太極拳によく出てくる「」はあるのか?という問に対してはどうか。
これは「分からない」としか言えません。
「ある」とも「ない」とも証明できないからです。
特に「ない」の方は「ない」証拠を全部挙げなければならないので不可能です。
(地球の他に人類がいるかどうか、宇宙全部調べなければ「いない」と証明できないようなものです)
「ない」と証明できないなら「ある」可能性が残ります。
という訳で「気」があるかどうかは不可知論を取って「分からない」とさせて頂いております。


今月ラストのFNP。
5人とやや少なめの参加者と思いきや、意外なお客さんがみえました。
首都圏から静岡に出張された帰りにわざわざ湖西まで推手しに寄ってくださったというSKさんです。
遠路はるばるありがとうございます!

せっかくですからレギュラー全員で代わる代わる手を合わさせて頂きました。
SKさんのご専門は楊式太極拳だそうです。
しかも非常に柔らかく力みがない、「これぞ楊式」というイメージ通りの推手です。
こちらが攻めて行こうとするとスーッと流されてしまいます。
実に不思議です。

レクチャーもして頂きました。
管理人が受けた指摘は2つ。
「とにかく力を入れないこと」と「腕の意識は消さないこと」です。
特に按をかけるときに腕が死んでいるのをズバリ見ぬかれてしまいました。
普通、相手が押し込んでくると腕に力を入れて拒絶してしまう所ですが、あえてそれをしない。
と言って腕が「あるだけ」だと相手は全然怖くないので平気で突っ込んできてしまいます。
腕に意識を込めて相手を「読む」ことが必要で、そうやっている腕なら押し込まれた時に逆に相手を自滅に導いてくれるそうです。
力を入れず、さりとて意識は抜かず、という感覚が非常に難しいのですが、SKさんのご指摘で目からウロコが落ちた感じです。

ベテランのお2人は普段通り攻めの推手で挑んでおられました。
いつもはあまり「何式」という意識がなくやっていますが、楊式vs陳式という図式がはっきりしている様な戦いでした。

HMさんは3回ほど手を合わせていたので、よほど気になったご様子です。
HDさんもご自分で推手しただけでなく、SKさんが他の方とやっているのをじっと見ておられたので、何かひらめくものがあったのでしょう。

先日のブログで「刺激が欲しい」みたいな事を書いたら、正しく刺激的な方が来てくださいました(笑。
SKさん、また静岡県にお越しの際は、是非遊びにいらしてください。
よかったら6月12日の推手サークルジャンボリーにもどうぞ(笑。

という感じで思わぬお客様に大満足のFNPでした。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。


いつもの練習後懇談会になんとSKさんまでお付き合いくださいました(笑。
太極拳を通じての不思議なご縁に驚きと感謝の念を抱くばかりであります。




中年に厳しく

2016-05-22 23:04:01 | 日記
スポーツ医学の観点からすると、40歳以上の中高年は激しい運動をするとかえって体を損なうそうです。
だいたい週に1000キロカロリー消費・1日にして30分汗ばむ程度の運動が適当だとされています。

そう考えると、推手サークルでやってる練習って中年に優しくありませんねー(笑。


次のFNPを目前にして前回の様子を書く辺り、ネタに詰まっているのが丸わかりです。
カチコミがあったとか、モモクロのメンバーが来たとか、そういうのが毎回あるんなら書きやすいんですがね。

さて、5月最初の金曜練習会は7人でやりました。
いつもありがとうございます!
自分で始めといてなんですが、超秘伝を教えるでもなく、女子大生がたくさんいるでもない、ただの練習会にこれだけの方が来てくださるのが不思議でなりません。
(少なくとも管理人は女子大生がいなきゃいやだ)

気合も熱も充分ということでしょうか。
Nさんが「今日はいつもにも増して激しいですね」とおっしゃっていました。
5月初めだというのに、もうクーラーを入れなければやってられないぐらいのカロリーです。
これ、真夏になったらどうなるんでしょうか?

そこら中でバシバシやってました。
特に実戦派のKKさんとのセッションは否応無しに激しい戦いになってました(笑。

管理人は、もし現代格闘技をやっている人に襲われたらどうする?という仮定で経験豊富なHKさんとHMさんのお2人にレクチャーを受けました。
色々ありますが、一番恐いのは蹴りです。
前にも書いたかも知れませんが、推手で手を合わせるぐらいの近距離で頭を蹴ってきます。
足を手みたいに自在に振り回すし、回転しながら蹴ってくるし、足ばっかりに気を取られているとパンチが飛んでくるしで、まともに戦うとあっという間にのされるでしょう。

HMさんのおっしゃる「お巡りさんの職質的方法」で、まあまあまあ、ちょっと話きかせてね、みたいな、のらりくらりとしたやり方で封じていくのが良さそうです。


といった所で、中年に優しくない練習会終了です。

ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

あさってにはまたFNPなので、此度はここらでおしまいとさせて頂きます。




夜戦&昼戦

2016-05-04 11:03:33 | 日記
マルクスの「資本論」によると、労働者の賃金は「労働力」という商品の対価だそうです。
経営者との契約で決められた「価格」ですから、その額を超える事はありません。
つまりどんなに頑張って働いて会社が利益を上げても、従業員に分け前はないのです。
最近では賃金ですら極限まで絞ろうとしています。

こういう割りに合わないルールで身を粉にするのと、その時間を家族や仲間と過ごすのにあてるのと、どっちが幸せか。
大勢の人がこの問いに正面から向き合ったら日本が変わると思うのですが、いかがでしょう?


4月29日。
1日中強い風が吹き荒れていました。
今年初の夜戦もこれじゃあ誰も来ないかなー、と思っていたんですが、普通にレギュラーメンバーが集まりました。
しかも後で聞いたら愛知からわざわざNさんまで来てくれたそうです。
(場所が分からなくてたどり着けなかったみたいで申し訳ありません)
ありがとうございます!
この熱意に管理人も頭が下がるばかりです。

言うまでもありませんが、公園の利用はタダです。
時間制限もありません。
いつも以上に好き放題練習できると言うわけです。
そんな訳で、1セッションを双方疲れて飽きるまでのロングレンジで行いました。

どのセッションも結構やり合っていましたが、途中で雑談やらレクチャーやらを挟んでまた激戦・・・という繰り返しで、気がついたら日を超える寸前でした。
みんなタフですねー(笑。

夜の公園は人気が無いので、遠慮なく武器を練習しています。
今回はKKさんが持ってこられたヌンチャクが注目の的でした。
家に強盗が侵入した時の備えだそうですけど、強盗の命の方がよっぽど心配です。

初夜戦ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。



続いて5月1日・日曜日の愛知練習会。
渋滞を警戒して管理人は30分ばかし早めに会場についたのですが、すでに皆さんお待ちかねでした。
こんなに楽しみにして頂いて恐れ入ります!(笑

日曜日はのんびりムードながら、皆さん内に闘志を秘めるタイプなのでやり始めると燃えます。
体ごと突っ込んでくる方とか、かなり変則的な攻撃もされるので勉強になります。

管理人は楊式の総合的な研究家のNNさんに、重心の移動についての持論を伺って「なるほどなあ」と感心したり、歩法を教わったりしました。
最近、太極拳学習の一環として八卦掌という拳法を学んでいるのですが、大変興味深いと同時に危機感も抱いています。
八卦掌は移動が巧妙な上に、思いもしない角度から攻撃が飛んできます。
太極拳だと体を傾けたり肘を上げたりは御法度ですけど、そういうのにこだわらず、逆に積極的にそういう姿勢で攻防を展開してきます。
こういう変幻自在の拳法に太極拳で対抗できるのか?という事です。

一説によると、八卦掌は太極拳を倒すために編み出された拳法だそうです。
つまり太極拳がやられたら嫌な事を進んでやってくる訳です。
もし太極拳が八卦掌にやられっぱなしだったら、武術としての太極拳は無くなっていたでしょう。
しかし今でも残っているという事は、対抗する手段を持っているはずです。
それが何なのか探るのが最近の研究テーマです。

他にも白鶴拳をやっていた方から色々お話しを伺ったり、玄人の推手に翻弄されたりと、日曜日のまったりした午後を心地よい汗や冷や汗をかきながら過ごしました。

ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。