24日のFNPは近くで行われる手筒花火のお祭りと重なって混乱が予想されましたが、幸い駐車場で困ることもなくて助かりました。
むしろ花火の観客より、前の時間にやっているバスケットボールの子供たちのお迎えで大混雑していましたが(笑。
華やかな夏の祭典の裏で、謎の集団による戦闘訓練が繰り広げられるのでありました。
FNP45のメンバーは8人。
混乱の最中ありがとうございます!
最近では武器を振り回すのが流行っていて、何人かが熱心に棒術を練習しています。
中国の陳家溝という所では長さ1メートルぐらいの木の棒がどこの家にも備え付けてあるそうです。
これをシンバリから防犯まで様々な用途で使うそうで、生活と武術が密着していて興味深いです。
日本でも一家に1本、いかがでしょう?
スタジオで棒を振る時はくれぐれも鏡やガラスを割らないようにお願い致します(笑。
(1枚何十万という請求が来ますので)
金曜夜練習会が本格的に始まって1年。
まったく推手をやった事がなかった方々もメキメキ腕を上げており、普通の方法では引っくり返すのが難しくなってきました。
こうなると経験者もうかうかしてはおれません。
いかに欺き、窮地に追い込むか、の研究が進むのです。
(こう書くと悪いことをしているみたいですが)
とはいえ、こういうお互いを磨き合う雰囲気は大歓迎です。
上からは叩かれ、下からは追い立てられ、同輩からは攻め立てられるという環境は武術を学ぶ上で必須です。
でないとたちまち技術が幻想化します。
いざと言う時、使えない武術なんて何の意味もありませんからね(笑。
最近は推手だけでなく、軽く当て合う「散手」もやる機会が増えています。
今回はHMさんとAさんが戦いを繰り広げておられました。
最初に両腕をくっつけておき、そこから攻防を開始、パッと触る程度の打撃を当てます。
撃つ側は相手の防御をいかにかいくぐって当てるか、守る方は自分のエリアになるべく侵入させないようにするか、瞬時に判断しなければなりません。
当然攻防自由ですから、激しく攻守が入れ替わります。
ボコスカ殴り合うとケガが絶えませんが、このぐらいの対戦なら比較的ダメージも少ないですし、精神的に余裕もありますので技術的なフィードバックも得やすく良い練習だと思います。
他にも勁を駆使して相手をねじ伏せるような自由推手、2人でやる対練型の太極拳、など思い思いの練習が繰り広げられました。
だんだん推手サークルというより「対練サークル」になってきましたね(笑。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。
夏になると練習後の懇談会は深夜に及びます。
話題の一つに「体の練り方」というのが挙がりました。
武術の鍛錬がジムのトレーニングと違うのは「時間をかけて少しずつ体を作る」点だと思います。
中国に行くと文字通り1日中練習している人もいるそうです。
どちらかと言うとスポーツよりも労働に近いでしょう。
必要な部分をジワジワと少しずつ開発していくと根力が出るようになりますし、年をとっても衰えません。
そのかわり、非常に根気がいります。
武術をやる上で必要な素質があるとしたら、地味な鍛錬を長年続けられること、ではないかと思います。