人間は高度な認知機能を持つがゆえにかえって危険な目に遭うことがあります。
例えば、デパートや学校など大勢の人がいる建物で非常ベルが鳴ったとしても、
「ベルの故障だろう」
「大したことないだろう」
と思って様子見したりします。
こういう風に「安全だ」と思い込みたい心理状態は「正常化バイアス」と呼ばれ、本当に危ない時にもこれを発揮してしまい、災害に巻き込まれて命を落とすことがあるのです。
「安全」は求めて然るべきですが、「安心」を得ようとするのは得策とは言えません。
いくら安心しても現実は容赦なく迫ってきます。
むしろ悲観的に構えておいて実際に何もなかったら笑い話で済ます、ぐらいの方がちょうどいいのではないでしょうか。
さて、今月も愛知練習会だけです。
せめてこの2時間だけは子供のように無邪気に楽しもうと思います。
今回もレギュラー6人が集いました。
ありがとうございます!
とは言え、コロナ禍の最中なのでなるべく非接触ロングディスタンスで行きます。
此度は棒を使った対練をアレコレやってみました。
長い棒の両端を二人で持ち、一方は相手は何とかしようとこねくり回し、一方はされまいとします。
だいたい力任せのもみ合いになりますが、色々と工夫するとたまにうまく相手を動かせます。
レツ勁を使ってベクトルを合成したり、素振り効果を使って相手の意識を外したり、です。
NNさんが持ってこられた短い棒を2本使っての崩し合いも面白かったです。
対面して2本の棒の端をそれぞれ両手で持ち、棒を介して相手を崩します。
棒という「逃げ」がかましてあるのでなかなか相手を動かす事が出来ませんが、こういうモノを通じて相手に働きかける練習をやっておくと直接コンタクトした時の役に立つので積極的に取り入れていきたいです。
「触れない推手」もやってみました。
自分の体の周りに漂うオーラをイメージして、それが接触した所を感じながら直接触れずに推手します。
相手の意図とか、触っていないけど触っている感じ、が出るといいんですが。
最後になぜか超マイナー太極拳をみんなでやって終わりにしました。
免疫力が整うといいなあ。
といった具合に初夏の日曜日の午後を楽しく過ごしました。
参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。