推手サークル!

太極拳を中心に対練ばっかりやりまくっています。
静岡県湖西市がホームです。

ご案内

「推手(すいしゅ)」とは、太極拳の2人でする練習の事です。
套路(型)と推手は車の両輪で、両方やらないと上達は見込めません。

套路は1人でも練習できますが、推手は相手が必要です。
ならば、太極拳好き同士でお互い練習相手になろう、というのがこのサークルの目的です。
対練専門の謎の集いです。
太極拳やったこと無い方でも大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。
お問い合わせはこちらまで。
suishucircle@yahoo.co.jp
右の「メッセージを送る」からでもOKです。

What's New

2022.12.31 「来年こそは」をUP

11月の予定

2017-10-31 20:32:25 | 日記
学生運動に参加した人の体験談によると、機動隊と衝突した時に後ろへ逃げた学生は追っかけられて捕まり、ボコボコにされたそうです。
逆に先頭を切って突っ走り、正面から突撃した人は隊列のスキマからスルッと逃げられたのだとか。

何となく戦いのコツっぽい話です。
推手やスパーリングでも積極的に前に出てくる人の方が上達が早い様な気がします。


それでは11月の予定をご案内いたします。


●推手サークル日曜練習会in愛知
日時:11月5日(日)13時から15時まで
場所:愛知県豊川市いつもの所



●推手サークル金曜夜練習会
日時:11月10日(金)19時から21時まで
場所:湖西市新居体育館 スタジオ

※体育館シューズをご用意ください。



●推手サークル金曜夜練習会
日時:11月24日(金)19時から21時まで
場所:湖西市新居体育館 スタジオ

※体育館シューズをご用意ください。



そして恒例のイベントのご案内です。


●推手サークル・年末ハートフルプッシング2017
日時:12月17日(日)13時から16時30分まで
場所:静岡県湖西市新居地域センター 2階大会議室

入場無料、出入り自由でどなたでもご参加頂けます。

推手、対練、レクチャー、雑談、など、武術大好きな方々の交流会です。
これからやってみたい、と思っている方も大歓迎ですので、お気軽にご参加ください。

皆様のご来場をお待ちしております。

フォーリン・フォーリン・フォール

2017-10-27 00:51:58 | 日記
のわっち(台風のこと)が来るというので、「本も読める」LEDランタンを取り寄せたんですが、結局使うことはありませんでした。
これが必要なのって停電してかなりひどい時なので、使わずに済めばそれに越したことはありません。

武術もこのLEDランタンと似たようなものですね(笑。


さて10月最後の金曜練習会は、お姉さま方3人とおっちゃん2人の5人でやりました。
いつもありがとうございます!
お姉さま方はもはやレギュラーですね(笑。

管理人が遅れていったら、すでに皆さん温まっていました。
一番地元なのに一番遅くてすみません!
家は近いですが、浜松の東端の職場から渋滞を突っ切ってくるので、管理人の事は忘れて居る人でやっちゃててください(笑。


KKさんが順繰りにお姉さま方にレクチャーしていたので、管理人は手が空いている方と推手します。
ちょうど前日にMMさんの教室で「内圏推手」を教わって練習していたNYさんとTさんに混ぜて頂きました。
「槍の推手」と呼んでいるように、槍術を模した推手です。
攻撃を巻きながら外して内側に入り込み、反撃します。

この時、どうしても相手の腕を下に「押さえつけて」しまいがちですが、そうすると逆に自分の方に攻撃を引き込んでしまいます。
太極拳の原則は「あっちに行け」なので、自分から遠ざける様に外側へベクトルを掛け続けます。
巻きながら外向きの力をかけつつ、なおかつ相手の力を「拒否しない」様にすると、相手の腕が張り付いてコントロール出来ます。
「あっちに行け」ながら「こっちに来い」という矛盾を両立させるのが難しいところです。


YRさんとは「按(アン)」について一緒に考えてみました。
前述のように、太極拳は原則「あっちに行け」で、自分の方に引き込む事はしません。
四正であるポン・リー・ジー・アンも同様で、ポンは「上に向かってあっちに行け」、リーは「ナナメ後ろにあっち行け」、ジーは「前にあっち行け」、アンは「下にあっち行け」、となるでしょう。

アンは一見自分の方に引っ張り込んでいるように見えますが、あくまでも下方向に落としているだけです。
これをうまくやるのが太極拳の必殺技「引進落空(いんしんらっくう)」です。
下に落とす、相手を誘う、体の中に力を通す、相手を自分に一体化させる、など技術の結晶で、決まった時には最高に気持いいんですが、なかなか難しいです。
まずは「下に落とす」を練習してみました。

KKさんとは前回に続いて「四隅っぽい推手」です。
「カオ(体当たり)」を掛ける、それを躱す、という動作がメインですが、普通の推手と違うのは膝も使う点です。
上ばかり気にしていると膝で倒されるし、下を気にしているとカオが飛んできます。
両方をうまく連動させなければならないので厄介ですが、習得すると立体的な攻防が出来るようになると思います。
螳螂拳などはこういう上下の攻防が訓練のカリキュラムの中に入っていて普通に用いるのですが、管理人の知る限り太極拳ではあんまり練習しないようですし、套路にも分かりにくく隠されているので、もっと積極的に練習した方がいいのではないでしょうか。


最後にNYさんと「腕を使わない推手」をやってみました。
腕はなるべく動かさず、体で捌くやりとりを試みました。
「腰を切る」と表現されますが、腰の辺りは構造的に左右5°ぐらいしか可動しないので、実際には股関節を回すというか落とすような操作をします。
腕を使わないので肩も痛くならないです。


といった所でタイムアップ。
深まる秋の夜に推手を楽しみました。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。


練習後懇談会はKKさんと2人です。
今回KKさんが見せてくれたのは、陳式の若き伝承者の練習風景と、リングでキックボクサーと対戦して勝った時の動画でした。

陳式の自由推手は最終的に投げが入るシュワイジャオに近いもので、陳家溝でもこういう練習をしているそうです。
キックボクサーとの対戦では見事な踏脚が相手の胸に入ったりしていましたが、太極拳の特徴的な技で戦うというよりも太極拳で鍛えた体で戦う、といった感じでした。
さすがに掩手肱拳や六封四閉で倒すのは難しいみたいです。


昼に夜に

2017-10-05 02:54:08 | 日記
中国武術の力の出し方「発勁(はっけい)」は「蓄」と「発」によって成り立っています。
弓を引かないと矢を射れないのと同じで、体の中に「勁」を蓄えて放つのです。
「蓄えるまで敵は待ってくれないだろう」という疑問もあるでしょうが、そこは巧みにやります。
相手の攻撃を避ける時に「蓄」したり、相手の攻撃を吸って「蓄」したり、相手が固まって防御したのを利用して「蓄」したり、と、回生エネルギーみたいな感じです。

このブログも「蓄」するまで「発」出来ませんので、更新を気長にお待ちください(笑。


という事で、10月1日・日曜練習会と6日・金曜練習会の様子をまとめてアップします。
まずは日曜練習会。
此度はHさんが遊びに来て下さって総勢7名で開始です。
毎度ありがとうございます!

最初はみんなモジモジしていましたが、すぐにテンションが上がり始めました。
管理人はまずNさんと対練型からお願いしました。
套路の流れに沿ってを実際にどうやって使うのか「使用例」をまとめたものです。
一人でやっているとイメージが沸かない技も、この対練型をやると意味が見えてきます。

管理人が聞いた限りではこういう対練型をやっている太極拳は他に見当たりません。
では、他ではどうしているかと言うと、推手の中に型を織り込んでやっているみたいです。


次はHさんとお手合わせ願います。
実力的に遥か彼方を走っておられるこの方に一矢報いるのが管理人の現在の目標です。
ここしばらく色々な所で教わってきた事をフルに活用しようと試みましたが、結局ボコスカにやられました(笑。

NNさんとはいつものマイナー太極拳についてアレコレお願いしました。
今回は「盪(タン)」というマイナー太極拳独特の体の使い方についてご説明頂きました。
套路から推手まで全てこの「盪」を用いますので、非常に重要です。

他のメンバーの皆さんも思い思いに推手されていました。
それぞれに独特の考え方があり、ここで試し、さらにリニューアルしているご様子です。

ゲストのHさんはレギュラーの皆さんとも順繰りに対戦頂いたり、レクチャー頂いたり、管理人は手首を折られかけたり、と大変楽しい一時でした(笑。
話に聞き入っている内に時間が押してしまい、半分ぐらいのメンバーと推手出来なかったので申し訳なかったです。
また次回宜しくお願い致します。





明けて翌週金曜日のFNP。
今回もお姉さまが3人来て下さって、紅白合わせ6人で推手しました。
ありがとうございます!

6人いると15通りの組み合わせが出来るのでドンドン行きます。
一組当たりの時間を決めて一斉に入れ替えにしたらいいかも知れませんけど、推手サークルは「適当」がモットーなので、組み合わせも時間も適当です。
それよりも、そのペアで「何を得られるか」の方が重要だと思います。

まず管理人はNYさんと「肩に力を入れない推手」を研究してみました。
厳密に言うと力を入れないで体を動かす事は出来ないので、0から少しずつ足していくか、100からどれだけ引いていくかになるでしょう。
どちらかと言うと100から引いていく方が簡単かと思いますので、力が入りやすい所から離れた場所を意識したり、腕に力が入りにくい形にしたり、と色々考えてみました。


Tさんとは四正の切り替えについて検討してみました。
四正推手はポン・リー・ジー・アンの4つの方向をコントロールする推手です。
その切り替えはポイントというよりゾーンになるのではないかと思います。
「陽極まれば陰となり、陰極まれば陽となる」みたいな感じで、相手のプッシュの極まりかけたエリアで白黒を徐々に反転させる、という操作をします。
ギリギリまで相手に「従い」つつ、態勢は反撃に転じている、という「面従腹背」的な感じです。
京都で「お夕飯いかがですか?」と言われたら「もう帰ってください」という意味なのと同じで、やんわりと相手を追い返すのです。


KKさんには「順」足の推手をレクチャー頂きました。
こちらが右足前だったらあちらは左足前で、膝から下を接触しておきます。
ここから四隅推手のように肩から肘までのゾーンを使ってカオで攻め合う推手です。
もし大きくカオで突っ込んで来たら、足と上体で相手をねじ切るようにして反撃します。
陳式太極拳の推手ですが、楊式ではやらない(やる所もあるかも知れませんが)ので新鮮です。

HDさんとは「あっちに行け」推手をしてみました。
基本的に太極拳には自分の方へ引っ張る、という操作がなく、全て自分から離す方向です。
「相手を後ろへ引き込む」ように見える「リー」も「相手を後ろへ押しやる」のです。
これを単推手でお互い「あっちに行け」でやり合ってみました。


その他、女性陣とKKさんの陳式講座、HDさんの独特な韜晦推手、女性同士の熱い戦い、などが繰り広げられていました。
お楽しみ頂けたのなら幸いです。
それと、Tさんからはお菓子をたくさん頂きました。ありがとうございました!

ご参加の皆様、お疲れ様でした。
また次回も宜しくお願い致します。


練習後懇談会ではアメリカの銃乱射事件について話し合いました。
一発一発狙撃されるのも嫌ですが、まだ逃げたり隠れたり出来たりするだけマシです。
野外の人混みの中をフルオートで連射されたら逃げようがありません。
今のところ銃の規制がないアメリカの州では普通にアサルトライフルを買えたり、場合によってはバレットM82みたいな対物ライフルも購入出来るみたいですから恐ろしいです。
(12.7mmで撃たれたら人間なんか真っ二つですし(笑)

これに対抗するには常に弓を持ち歩いて撃たれたら射返すとか、剣技を磨いて飛んでくる弾をキンキンキン、と切り落とすぐらいしか思いつきません。


あとは、KKさん率いる菊川推手会のメンバーが4人になったそうで、おめでとうございます。
イベントにはぜひ皆さんで殴り込みに来てください(笑。