推手サークル!

太極拳を中心に対練ばっかりやりまくっています。
静岡県湖西市がホームです。

ご案内

「推手(すいしゅ)」とは、太極拳の2人でする練習の事です。
套路(型)と推手は車の両輪で、両方やらないと上達は見込めません。

套路は1人でも練習できますが、推手は相手が必要です。
ならば、太極拳好き同士でお互い練習相手になろう、というのがこのサークルの目的です。
対練専門の謎の集いです。
太極拳やったこと無い方でも大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。
お問い合わせはこちらまで。
suishucircle@yahoo.co.jp
右の「メッセージを送る」からでもOKです。

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2022.12.31 「来年こそは」をUP

試行錯誤の日々

2017-01-28 09:13:24 | 日記
その昔、八卦掌の達人・宮宝田翁が客人とテラスでお茶を飲んでいた時の事。
客人が武功名高い宮宝田に「何かやって見せてくれないだろうか?」と頼んだ所、「いいでしょう」と応じた翁はテーブルに置いてあった茶器にお茶を満たしてお盆に乗せました。

そして、お盆を片手に持って立つと、客人の方を向いたままフワーと飛び上がって背後の家の屋根の上に乗り、またフワーッと飛び降りて、茶器からは全くお茶がこぼれていなかったそうです。
あまりの事に客人は言葉が出なかったとか。

こういう人間離れした逸話がたくさんあるので八卦掌は「神秘の拳法」と呼ばれるのですが、太極拳の達人は奥ゆかしい人が多いせいかあんまりこういう話を聞きません。
腹を殴られた時に、腹で拳を殴り返して相手の手首を折っちゃった、とかわりと地味です(笑。

いや、太極拳家にだってこんなにスゴイ話があるよ!」という方がいらしたら是非教えて下さい。


さて金曜練習会、今回も3人でやりました。
3人だとやっぱり寂しいですねー(笑。
サークルのコンセプト上、来る人を選ぶので仕方ありませんけど、新たなメンバーを探さなければなりますまい。

KKさんとHDさんは、相変わらず目に見えない探り合いをされていました。
かなり激しい戦いですけど、お互い目指す何かをひたすら試行錯誤している感じです。

管理人はKKさんとのセッションでは「固まらない」事を心がけました。
大体いつもKKさんに掴まれた時に体を固めてしまい、そのまま引き倒されてしまうので、肘から先を捨てる感じでやってみました。

HDさんとは「切り替え単推手」をメインにお願いしました。
単推手をやっている時に一方が別の手で攻撃を仕掛け、もう一方はそれを受けて反対の推手に入れ替わります。
この時、なるべく攻撃を出す方は悟られないようにやったり、死角から出したりと当てようとしてみます。
受ける方はそれを察知してスッと受けます。
究極的には相手が攻撃を出してこようとした時にバランスを崩して「そもそも攻撃そのものを出させない」というのが理想です。

「推手のための推手」ではなく、あくまでも太極拳を武術として使える様にするための推手を心がけたいです。


という感じで3人汗だくになりながらヘビーローテーションしました。
あまりに暑くて暖房切ってドアまで開けました(笑。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。


練習後の懇談会では相撲の話が出ました。
相撲は大男が力任せに戦う競技と思っている人が多いですが、その力を出す方法にも、戦いにも高度な技が必要な格闘技で、武術としても注目すべきものがあります。
太極拳で相撲取りと戦えるか?という問に、
「いやー無理でしょう。というかやらないし」
という答えが返ってきましたけど、目標としては力士を太極拳の技でひっくり返せるようになりたい所です。






寒波の日々

2017-01-15 12:03:20 | 日記
スタジオジブリのアニメ映画「紅の豚」をご存知でしょうか?
一次大戦でイタリア空軍のエースだった男がやさぐれて豚になり、ダンディズムを醸しながら生きる様を描いた作品です。
その元エース・ポルコに設計士の少女フィオが「いいパイロットの第一条件ってなに?」と尋ねるシーンがあるんですが、その問にポルコは「インスピレーションだ」と答えます。

「インスピレーション」とは「霊感」とか「突然の思いつき」などの意味になるのですが、一番しっくるのは「ひらめき」という訳ではないかと思います。

「直感」が経験の蓄積から導かれるのに対し、「ひらめき」は無意識から飛び出てくる本能的な答えです。
その「ひらめき」を持っているのがいいパイロットだ、とポルコは言っている訳ですが、これは武術をやる人達にも同じことが言えるのではないでしょうか。
ちなみに旧日本海軍で零戦を駆り、敵機をもっとも多く撃墜した本物のエースパイロット・岩本徹三氏も、
「敵機は目でみるもんじゃない。感じるものだ」
という言葉を残しています。

理屈も大事ですけど、ひらめく「何か」に従って研鑽を積んだら、別の境地に立てそうな気がします。


さて、湖西での金曜練習会は3人でやりました。
4人いたら練習がはかどるんですが、寒い中来てくださっただけでもありがたいので贅沢は言えません。

という訳で3人でヘビーローテーションです。
KKさんとHDさんは、いつものようにご自身の課題を設定し、それをクリアするように崩し合いをされていました。

次にKKさんと管理人。
こちらもお互い色々試しながら汗を流しました。
管理人は特に太極拳のセオリー通りに対応することを心がけてみました。

太極拳の基本原理に「八門」というのがありますよね。
ホウ・リー・セイ・アンの「四正」とサイ・レツ・チュウ・コウの「四隅」で「八門」です。
これらにはジャンケンのようにお互いの天敵が設定されています。
例えばセイでまっすぐ押してきたらアンで下に落とす、コウで体当たりしてきたらレツで躱す、といった具合にそれぞれの概念を打ち消すような概念が用意してある訳です。

これが太極拳の中だけでしか通じなかったら実戦には役に立たないでしょうが、長い歴史を生き残ってきた武術なので当然汎用性があるものと考えられます。
つまり人間がやってくる攻撃を分析すると全てこの8つのパターンに分けられるので、これらに完璧に対応出来るようにしておけば、何をされても大丈夫、という事ではないかと思います。
これが50パターンとか、200パターンもあったら対策しきれませんが、8つだけだったら何とかなりそうです。

そこでKKさんの攻撃を八門のどれかに分類しながらそれぞれキャンセル出来るように試してみた訳ですが、ほとんど捉えられなくてやられっぱなしでした(笑。

HDさんとは単推手を色々と練習してみました。
此度は攻める方はしつこく押していき、受ける方はギリギリのところまで誘ってから躱す、という限界を見極めるようなやり方でやってみました。
HDさんも一筋縄ではいかない方なので、いやらしく攻めなければ崩れてくれません(笑。


こんな感じで3人で取っ換え引っ換えしました。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。


いやー、寒いですな。
というか、こんなもん耐えられるか!
あまりに寒かったので懇談会もそこそこに解散致しました。

ちなみに日曜日の朝に新居体育館を通りかかったらこんなになってましたけど(笑。











推手はじめ

2017-01-08 02:54:16 | 日記
なんでも1週間ほど家でゴロゴロしていると、入院してるのと同じ事なのですっかり筋肉が落ちてしまうらしいです。
筋肉が減ると脂肪も燃やせなくなるので太る、というのが「正月太り」のメカニズムだとか。

去年の健康診断で引っかかったため、2ヶ月かけて3キロ落とした管理人ですが、この連休中ですっかり元通りになりましたー(笑。
登るのは大変だけど落ちるのは楽、という典型的な例でごぜーますな;;

皆様はお正月いかがお過ごしでしたか?


さて2017年の推手サークル、ファーストプラクティスは愛知の日曜練習会からです。
雨空にも関わらず7人が集結。
ありがとうございます!


奇数メンバーだと一人余って寂しい思いをしがちですが、日曜はまったりしていて、4人が熱心に推手、残りは見物、あるいは議論している、といった風です。
此度はHさんが遊びにきて下さっていたので、レクチャーしながら5人で議論、残りで推手、という組み合わせもありました。
来たい人が来て、やりたいように練習する」という推手サークルの醍醐味をフルに活かして頂いています(笑。

武術の技は難しいと思われがちですが、見ただけで再現してしまう人もいます。
それも経験がほとんどない人が、言われた通りにやったら出来てしまう例が多いです。
あるいは伸び悩んでいた人が、ちょっとしたヒントで大化けしたりします。
こういう現象が起きるのは、そもそも武術が「速習する様に作られている」からでしょう。


だいたい武術はいつ誰に襲われるか分からない物騒な時代に成立しているので、何年もかかって習得するなんて悠長な事を言っていられなかったはずです。
10年後に使えるようになるとしても、その間にやられてしまったら何の意味もありません。

そんな訳で「どのくらいで技が出来るようになるかね?」という問に、Hさんは「すぐに出来ますから、教わった時に出来るつもりで練習してください」というような受け答えをされていたのが印象的でした。


のんびりムードながらも、使い手が揃った練習会は、組み合わせによって白熱した展開も見られました。
それぞれに秘術を尽くされていたようです。

管理人は前日Nさんと受けた講習会の復習で、歩法対練と、非同調推手などをやってみました。
その他、NNさんとは例のマイナーな太極拳の推手を「盪」という概念を念頭に置いて取り組んでみました。


ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。
今年もギュンギュン行きましょう。






2017年1月の予定

2017-01-02 10:26:23 | 日記
明けましておめでとうございます。
今年も推手サークルをどうぞよろしくお願い致します。

2017年です。
子供の頃は、このぐらいになったらエアーカーや宇宙旅行が普通に出来る未来が描かれていましたけど、まだまだ先の話ですね(笑。
それが実現するのはドラえもんが量産される頃か、宇宙世紀0079ぐらいではないでしょうか。

では今月の予定をご案内致します。

●推手サークル日曜練習会in愛知
日時:1月8日(日)13時から15時まで
場所:愛知県豊川市いつもの所



●推手サークル金曜夜練習会
日時:1月13日(金)19時から21時まで
場所:湖西市新居体育館 スタジオ

※体育館シューズをご用意ください。



●推手サークル金曜夜練習会
日時:1月27日(金)19時から21時まで
場所:湖西市新居体育館 スタジオ

※体育館シューズをご用意ください。



ご参加をお待ちしております。