推手サークル!

太極拳を中心に対練ばっかりやりまくっています。
静岡県湖西市がホームです。

ご案内

「推手(すいしゅ)」とは、太極拳の2人でする練習の事です。
套路(型)と推手は車の両輪で、両方やらないと上達は見込めません。

套路は1人でも練習できますが、推手は相手が必要です。
ならば、太極拳好き同士でお互い練習相手になろう、というのがこのサークルの目的です。
対練専門の謎の集いです。
太極拳やったこと無い方でも大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。
お問い合わせはこちらまで。
suishucircle@yahoo.co.jp
右の「メッセージを送る」からでもOKです。

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2022.12.31 「来年こそは」をUP

芯を狙って

2013-08-26 22:10:56 | 日記
会場を借りるときに団体名記入欄に「推手サークル」と書くと、
「これ、なんて読むんですか?」
と聞かれます。
普通に生活していたら絶対に出てこない単語ですからね。

しかし、囲碁と五目並べの違いが分からないのと同じで、特殊な趣味の世界とは一般的に理解されないものなのでしょう。


さて、今回は愛知県内にて練習です。
推手巧者のMさんが久々に参加して下さいました。

今日は特に推手の「攻め」の方面を検討してみました。

単推手では「走」で相手の攻撃を逸らした後、「粘」で反撃に転じます。
この時狙うのは「芯」です。
まっすぐ相手の身体の中心に向かって押し込んで行きます。

単推手を傍から見ているとクルクル円形に手を回している様に見えますが、結果的にそうなっているのであって、決してカーブを描くように押している訳ではありません。
あくまで相手の「軸」、とりわけ「腰」の位置をまっすぐに攻め込んで行きます。
それを「走」でスイーと逸らすから軌跡が円っぽくなるのです。
(ちなみに中国武術の「腰」は日本で言う腰よりもずっと上です。腰椎2番ぐらい)

相手を崩してやろうと思ってカーブ状に攻めると、「粘」の練習にならないばかりか「走」のえじきになります。
例えば、滑らかに回転するようにしてある円柱の端っこの方を思いっきり押すと、柱が回転して押した人はすっ転んでしまうでしょう。
しかし、いくら回りやすい柱でも、中心軸に向かって正確に押すと、回転が起こりません。
推手で「芯」を攻めるのは、相手が逃げられない所を探すという意味もあります。


素早くササーッとやってしまうと、芯を見極められません。
ゆっくりと正確に、相手の中心を攻め込んで行きます。

こうして丁寧に芯を狙う練習を積み重ねると、弾こうとしても逸らそうとしても逃げられない一撃を打てるようになります。
(多分)

こういう能力を単独で磨くのは非常に難しいので、推手とか対練が必要になる訳ですね。


で、最後には恒例の自由推手です。
相手にトドメを刺す鋭い攻撃を芯に向かって打ち込みあったのは言うまでもありません。


次回の愛知県内練習は9月15日、29日の日曜日、時間はいずれも13時からを予定しております。


お問い合わせについて

2013-08-19 20:31:38 | 日記
時々、推手練習会についてのお問い合わせを頂きます。
ありがとうございます。
必ずお返事致しますので、お気軽にメールして下さい。
(実際に参加する、しないはお任せします。こちらからはご案内のみ致します)

ただ、一つご注意頂きたいのがメールの「自動仕分け」です。
サークルのメールアドレスがヤフーのフリーメールの為、迷惑メールとして処理されてしまう事があるみたいです。

お問い合わせ頂き次第なるべく早く返信する様にしておりますので、「いつまでたっても返事が来ない!」という時は、迷惑メールボックスも念のためご確認頂ければ、と存じます。

どうぞ宜しくお願い致します。


アドレスはこちらです。
suishucircle@yahoo.co.jp




ねっとり推手

2013-08-13 18:02:17 | 日記
東の方にも西にもガンガン降らすのに、湖西の辺りは一滴も雨がありません。
なんという嫌がらせをするんでしょう。
こうなったらエコパ辺りに巨大な火櫓を立て、その周りを10万人ぐらいで踊って雨乞いをするしかありません。


さて、久々に愛知県で推手です。
夏休みだから平日にやったんですが、施設ガラ空きで使いたい放題でした。

いつも通り型を少しやって、ほとんどを推手と対練に費やします。
今日のテーマは「粘」でした。

単推手は「走」と「粘」を交互に行います。
「走」はこないだ戦車の装甲を例にご説明した通り、傾斜などを使って力を逸らす技能ですが、「粘」の方は相手にベッタリ張り付いて反撃する方法です。

いくら硬い砲弾でも、傾斜がついていると弾かれてしまって戦車を破壊できません。
そこで開発されたのが「粘着榴弾」という弾です。
先っぽが柔らかい金属で出来ているため、当たると弾頭が変形して装甲にくっつきます。
そこで中の爆薬をドカンとやる訳です。
「粘」もこんな感じで相手のディフェンスを封じていきます。

具体的には相手の動きが堅い所、動作の空白になった部分にベトッと染みこむ様に力を加えて行きます。
そしてジワーッとしつこく、いやらしく攻めていくのです。
変態みたいですね(笑。
しかしパワーに対抗するには絶対不可欠な技能です。

今日は特に「粘」に転じた時になるべく作動時間を長くしてベターッといつまでも押していく様にしてみました。
こうすると生半可な「走」では捌けませんし、固まって動けなくなってしまう所がはっきりと現れます。
そこがウイークポイントなので、型などを練習して滑らかに動けるようにしていく訳です。

双推手も同じように「粘」をしつこくしてみました。
腕を二本使うので張り付きも更に嫌な感じになります。

しかしディフェンス側も腕が二本使えるので、「粘」で押し込んで来たのを逆に利用してワナに嵌める事が出来ます。
相手に攻めさせておいて、最後にひっくり返す訳です。
ちなみに最近の中日ドラゴンズはこれでやられてばっかです。
そのため何点リードしていても全然安心できません。

四正推手はその意味からやってみました。
相手がアンで封じて来るのをポンでひっくり返し、リーを掛けてセイで打つ。
そしたらまたアンで封じる。
これを一連の流れにしたのが四正推手です。
1つ1つどうやって使うのか考えながら練習しました。


その他アンの対練を2つ程やって今日は終了。
「粘」の日にふさわしいねっとりとじんわりとした練習でした。

今度の愛知での練習会は8月25日(日)を予定しております。
対練の相手をお探しの方、ぜひ一緒に練習しましょうー。


じっくりセッション

2013-08-02 22:24:36 | 日記
「暑さに負けるな!」
というようなコピーを見ると、
「暑いもんは暑いんだよ!」
と逆切れしてしまう今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?


暑い最中、地域センターの小さな空間は更に加熱していました。
恒例の金曜夜練習・FNPです。
今回も前回と同じメンバーが揃いました!
ありがとうございます!


2組で雑談が盛り上がっていたので、そのペアで始めます。
大体普通の推手練習では全員総当りするのに一組せいぜい5分ぐらいでしょうけど、推手サークルのFNPではじっくりやります。
4人いるので3セッションそれぞれ数十分ずつです。
この間、お互いに好きな対練をしたり、いろいろ教わり合ったり、雑談したりするのです。


HKさん・HMさん組は基本の推手から熱心に練習をしていました。
対してKさん・管理人組は太極拳じゃない拳法を熱心にやってました。
「推手サークル」と銘打ってはいますが、要は楽しく対練すれば何でもいいんです。

メンバーを変えて、今度はHMさん・Kさん組とHKさん・管理人組。
最初は2組とも単推手とかやっていましたが、段々脱線して行きました。
色々勉強になりましたから、これも良しです。

最後のセッションはちょっとしか出来なくて残念です。
時間配分を均等にしなければなりませんね。

興味深いお話も、教わった事も書きたいのですが、あまりに濃密過ぎてここには記しきれませんので、詳しく知りたい方は是非FNPにご参加下さい(笑。

今回も熱い2時間でみんな汗だくです。
壁に「冷房28℃、暖房18℃」と書いてあったので、
「暖房だったら18℃にしていいんだよね?」
とKさんに言ったら、
「暖房は暖房でしょう」
と冷静にツッコまれました。
管理人の頭もオーバーヒートしていたようです。

という訳で、ご参加下さった皆さん、暑い中来ていただいてありがとうございました。
ご興味おありの方、よろしければ一緒に汗だくになりませんか?(笑。