推手サークル!

太極拳を中心に対練ばっかりやりまくっています。
静岡県湖西市がホームです。

ご案内

「推手(すいしゅ)」とは、太極拳の2人でする練習の事です。
套路(型)と推手は車の両輪で、両方やらないと上達は見込めません。

套路は1人でも練習できますが、推手は相手が必要です。
ならば、太極拳好き同士でお互い練習相手になろう、というのがこのサークルの目的です。
対練専門の謎の集いです。
太極拳やったこと無い方でも大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。
お問い合わせはこちらまで。
suishucircle@yahoo.co.jp
右の「メッセージを送る」からでもOKです。

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2022.12.31 「来年こそは」をUP

夏の終わりに

2014-09-28 17:25:39 | 日記
サークルを運営されている方ならお分かりかも知れませんが、「イエーイ!やろうぜー」だけでは済まない事が色々あります。
その一つが「場所取り」です。
公共施設は熾烈な予約争いが繰り広げられるので、毎回ようやく確保している感じです。

そんな中、いつも愛知の豊川でお借りする施設は利用しやすく、窓口の方々も大変親切なので助かります。
さすがレベルが高い自治体は一味違います。
湖西市民でありながら豊川市に税金を納めたいぐらいです。

という訳で、まだセミが鳴いているような夏日の9月末、愛知県にて練習いたしました。


メンバーは3人。
どうしても奇数だと1人手持ち無沙汰になってしまうのが申し訳ないです。
3人でも出来る練習をご存知の方がいらしたら教えてください(笑。

愛知の練習はいつもの様に粛々と行います。
最初は単推手。
セオリー通り行きます。

単推手は防御と反撃を交互にやりあいます。
相手の攻撃を逸らす方は割と意識されますが、反撃が適当になりがちです。

しかし反撃の方も重要な要素なので、しっかりと打ち込まなければなりません。
相手の芯を捉えて正確に掌で押していきます。

なぜ「芯」を狙わなければならないかと言うと、芯は動けないからです。
旋盤という円柱を削りだす機械を使った事がある方はご存知でしょうが、周囲は1分間に千回転ぐらいで回っているのに、中心スピードはほとんど0です。
人間も同じで、体の端っこをどんなに速く回せても中心軸そのものは動かせません。

逃げられない「芯」を攻めれば体ごと動くしかなくなるので体勢を崩せる、という寸法です。
こうやって足を動かさない定歩で芯を的確に狙う癖をつけます。

芯を正確に押して来られると、防御も半端なやり方では回避出来なくなります。
すると防御側も正確に力を逃がす方法を学ばざるを得ません。

どちらか一方のレベルが上がると、もう一方も引きずられて技量が上がります。
この繰り返しでお互い高めあうのです。


次は管理人が講習会で教わってきた「槍推手」をやってみます。
講師の先生によると、槍というのは人間が戦う際に使う、もっとも基本的な武器だそうです。
そう言われるとその通りで、野人でもナイフで熊や虎と戦ったという話は聞きません。
長い棒の先に刃をつけて遠くから刺す方が安全です。
そんな訳で戦場においても槍が最もポピュラーに使用されて、拳法も槍術から生まれたのだそうです。


色々な攻撃に対応する訓練をするならば、まずは原点である槍の技術を生かした推手をした方が良い、との事で教えて頂いたのがこの「槍推手」です。
(管理人が勝手にそう呼んでいるだけですが)

槍の基礎である巻き込む動作でパンチを逸らし、相手の内側に入って反撃します。
これを相手も巻き落として入り込み、パンチ。

巻いてパンチ。
巻いてパンチ!
巻いてパーンチ!!
・・・とだんだん楽しくなってきます(笑。
シンプルな動きながら、あらゆる攻撃に対処出来そうです。


といった具合に9月最後の練習も楽しみました。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。

次回の愛知練習会は10月26日(日)を予定しております。
こちらもどうぞ宜しくお願い致します。


玄人クラブ

2014-09-19 22:11:16 | 日記
9月も後半にさしかかり、ずいぶん涼しくなってきました。
しかし練習を始めるとエアコンが欲しくなります。

今日も外の涼しさとは無縁にガンガンエアコンをかけて、それでも汗ダラダラかきながら推手しました。


今回のメンバーは3人。
人数的には寂しかったけど、内容はかなり濃かったです。
なんせ推手サークルが誇る陳式太極拳のスペシャリスト2人とのコラボレーションでしたからね。

しかもお2人ともバリバリの実戦派です。
これで何か起こらない訳がありません。
(別に何も起こりませんでしたが)

3人なので総当りどころかヘビーローテーションです。
最初にフルコンタクト系のキックの脅威に対して太極拳はどう戦うか、という話題から始まって、それに対する秘策に至りました。

管理人はいきなりスッ転がされて地面に叩きつけられる事になりましたが(笑。
あと、蹴りをビシビシ受けて、肝が冷えました。
怖い目に遭ってもOKという方がいたら、今度やられてみてください。

今日は陳式のスペシャリストお2人からレクチャーを受ける形になりました。
単推手、双推手、四正推手に留まらず、そこから腕をロックしようとするのをスルーしたり、両腕を内外に巻きながら詰め将棋の様に追い込んでいく推手など、普段あまりお目にかからないものまで教わって、大変勉強になりました。


それから、活歩の推手をやってみました。
いつもは足を固定した定歩がメインですが、スペース使い放題のこの機会を逃す手はありません。
活歩は難しいです。
上半身だけでなく下半身も動かさなければならないので同調出来なくて上下がバラバラになりがちです。

管理人が推手を学んでいた時、活歩も教えて欲しいと先生に頼んだら、
「100年早い」
と言われたのですが、今になってその言葉が実感できます。


とにかく動きを切らないように、相手とぶつからないように、やりとりをしてみます。
その中に腕をロックしたり、固めて飛ばす、といった攻めも織り交ぜます。
定歩と違って生半可に極めても足で逃げられてしまうので、最後まで技を掛けきらなくてはなりません。
その辺りも活歩の難しい所です。


最後に玄人のお2人の自由な攻防を見る機会に恵まれたのですが、何と言うかすごい戦いでした。
推手のルールに則りながらも極めパターンに持ち込み、飛ばし合ったり、嵌め技を巧みにかわしたりと、それらを滑らかにスピーディーにこなしているのです。
こんな言い方をすると怒られるかも知れませんけど、息の合ったパートナーのダンスを見ている様でした。
それを激しい攻防の中で実現してしまう所が正にスペシャリストです。
人間、研ぎ澄ますとスゴくなる、というのを目の当たりにしました。

と言う事で、今回は陳式玄人クラブでした。
楊式代表がヘボくて申し訳ありません(笑。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。

10月は施設や管理人の事情で日程がはっきりしませんが、予定が決まり次第ここにアップ致します。
どうぞ宜しくお願い致します。



綿中蔵針

2014-09-07 17:32:07 | 日記
太極拳の専門用語は漢字で表されます。
文章になっているものから、たった一文字のものまで、その中に込められているメッセージの濃さに驚かされます。
ここでよく取り上げる「走」や「粘」、「頂」、「化」などはポイントをよく現していると思います。
平仮名で「あ!」とか「うっ!」とか書かれても、びっくりしている、ぐらいしか伝わりませんしね。

ちなみに用語をもっと知りたい方のために参考文献をご紹介しておきます。
・「太極拳理論の要諦」 銭育才・著 福昌堂
・「太極拳推手 訓練秘訣」 郭福厚・著 BABジャパン



さて、今日は愛知県で推手です。
参加4人とFNPに比べれば少人数ですが、遠路はるばる来てくださった方もいて小粒ながらピリッとした練習になりました。

4人だと総当りができます。
ワンセッション30分取って存分に推手の基本からやってみました。


前回もご紹介した様に、湖西や浜松に比べて愛知の練習会は静かーな感じです。
粛々と推手を練っています。
が!、中身は武術の練習ですから、目立たない所でグイグイやっているのが分かりました。

太極拳の特徴を表現する四字熟語に「綿中蔵針(めんちゅうぞうしん)」というのがあります。
柔らかくボヤーンとした「陰」がメインながら、その中に一筋、力強い「陽」が潜んでいるという事です。
「綿じゃん」
と思って手を突っ込んだら、中に針が入っていてブスーッ!と刺さってしまった、というシーンを思い浮かべてもらえば分かりやすいでしょう。


愛知のメンバーは穏やかな人達なんですが、推手を始めると一瞬も油断できない感じなので、まさしく「綿中蔵針」なのです。
湖西や浜松の練習とは違った意味で楽しめます。

FNPが派手な銃撃戦の中へ突撃していく感じなのに対し、愛知練習は敵や猛獣が潜んでいるジャングルを警戒しながら進んでいく、といった感じでしょうか。
(「どんだけ危険なサークルだよ?」と突っ込まれそうですけど)

そんな訳で2時間、表面的には静々と、見えない所でビシビシと楽しく練習いたしました。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。


次回の愛知練習会は9月28日(日)にいつもの場所で行います。
こちらもどうぞ宜しくお願い致します。



研究三昧

2014-09-06 11:28:45 | 日記
FNP当日には、なぜか雨が降りません。
今日なんか朝からひどい雨だったのに、夜には月が出ていました。

異様な雰囲気で雨雲が蒸発するんでしょうか?


恒例のFNP、23回目の今日もたくさんの方が参加して下さいました。
総勢8名でやるとエアコンが効きません(笑。
熱気が凝縮している様な感じです。
翌日会議室を使う人は「この部屋、妙に暑いな」と思うのではないでしょうか。


さて、練習です。
推手サークルではルーチンワーク的な推手や対練もやりますが、どちらかと言うとメンバーそれぞれが課題を持ってきて「研究」する方が多いです。

自分が取り組んでいる武術で、
「どうもうまくいかない」
「何か足りない」
という所を仲間の力を借りて解決していくのです。

参加されている皆さんは、ただ練習したいというより解決の糸口を求めて来られているのではないでしょうか。

色々な取り組みがされています。
主には太極拳上のひっかかりですが、実際に当て合う格闘技に推手や太極拳の技を応用しよう、という試みをされる方もいらっしゃいます。
逆に太極拳をやる人からすると、スピードもパワーもあるコンタクト系の格闘技に自分たちの技をどのように用いていくか検証する事にもなるので、お互いに勉強になります。


練習が始まるとカオス状態になって、どんな研究がされているか把握しきれません。
分かる範囲内で紹介してみます。


管理人は四正推手でうまく行かない所があったため、Aさんと一緒に解決策を考えてみました。
特にジーをアンで強く押された時に、サッとポンに切り替えるコツとタイミングを模索します。
色々やってみた結果、ジーをしっかり張る事と、相手にしっかり「押させる」のが良いんじゃないか、という事になりました。
うまく行くとアンが強ければ強いほどポンでクルリと返せて、自然にリーにまで入ります。
もっとうまく行けばジーで押されたのを1周してジーで反撃出来る様になるかも知れません。

昔、太極拳は「光板拳」とか呼ばれていたそうです。
「光板」とは中国語で「つるつる」を表すそうですが、そんな感じで出来たら面白いんじゃないかと思います。

HKさんは推手の中に套路の技を盛り込んで流す試みをされていました。
型をそのまま使うのは難しいので、型の概念というか求める所を使うんだ、という様な事をおっしゃっていました。
型一つ一つの中にある「こういうつもりでやるんだ」みたいなポイントをレクチャーして頂いて大変勉強になりました。


その他、ハイキックの使い方と防御とか、とにかく自由にやりあうとか、時間を目一杯使ってそれぞれのツーマンセルで試行錯誤が繰り広げられていました。
一応20分で相手を変えるようにしていますけど、後半は熱が入ってどうでも良くなりました(笑。
「適当」がモットーの推手サークルですから、これでOKです。

練習が終わった後、センターから追い出されても研究の熱は冷めず、深夜まで武術の話が語られ続けました。
これもFNPの醍醐味の一つでしょう。
管理人が株で大儲けしたら推手会館を建てますので、泊り込んで存分に楽しんで頂きたいと思います(笑。

という事でFNP23も盛況でした。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。
次回FNP24は9月19日です。
こちらも宜しくお願い致します。

9月の練習会

2014-09-01 22:49:03 | 日記
9月は4回やります。
FNPと愛知の日曜練習会、開催順にどんどん行きましょう。


●推手サークル金曜夜練習会 FNP23
日時:9月5日(金)19時から21時まで
場所:湖西市新居地域センター 2F南中会議室



●推手サークル日曜練習会in愛知
日時:9月7日(日)13時から15時まで
場所:愛知県豊川市内(詳細はお問い合わせください。ご存知の方はいつもの所です)



●推手サークル金曜夜練習会 FNP24
日時:9月19日(金)19時から21時まで
場所:湖西市新居地域センター 2F南中会議室


●推手サークル日曜練習会in愛知
日時:9月28日(日)13時から15時まで
場所:愛知県豊川市内(詳細はお問い合わせください。ご存知の方はいつもの所です)



いずれも利用料金均等ワリカンです。
いつものごとく、事前のご連絡無しでも大丈夫です。

経験者、未経験者問わず、どなたでも参加頂けます。


で目がチカチカしますが、そこはそれで宜しくお願い致します。