絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

県展を目標にすること

2010-09-09 | 絵画指導
県展を目標にすることについて

私は、高校生の目標に県展入選を設定しました。
それは、私が高校時代に二度入選した経験があるからです。
そして、それは高校生にしてはすごいことだと言われました。

だから、私は教員になったとき、自分の教えた子が一人でいいから県展に入選したらいいなあという夢を持ちました。本当にそれは何年も先の夢でした。

なぜなら、県展入選は難しいからです。

ーーーーー
県展入選のレベル

どのくらい難しいかと言えば、分かりやすく言うと、高校の美術の先生をしていても入るとは限らないからです。美術の先生と言えば、多くの人は美大を出ています。ということは、相当なデッサン力を持っている人たちです。そのレベルの人であっても、落されることがあります。ありますどころか、かなりあります。だから、心配で出せないという人もいます。

もっと、違う見方からすると、例えば、日展に入選したことがある人でも落選することがあります。また、前年度県展で特選を取った人が次の年落されました。最たる例は、前年度知事賞を取った人が落選したという話も聞きました。

だから、毎年入選するのは、かなりのレベルの絵を続けて描けないといけないわけです。

私は、埼玉県の県展は全国の公募展のレベルに匹敵すると思っています。
ある年、水彩連盟展に出品させたところ、10名入選し、1名落ちました。そのときに、審査員の先生にお聞きしましたら、埼玉県展に入選しているんでしょ。ならば入りますよ。
と言われました。そのくらい埼玉県展のレベルは高いということです。

確かに、県展を見に行くと、「あれ?これで入選したの?」と思う絵もあります。しかし、
長年入選していた人が落されたということを聞くと、馬鹿に出来ないなあと思います。

これが、埼玉県展のレベルです。

ーーーー
だから、その県展に入選することは、とても名誉なことだなあと思います。
それを、一度でいいから私が教えた生徒に実現させてみたいなあと思いました。

自分が高校時代に県展入選の経験があること。調べてみると、今でも高校生で入選している子がいること。頑張れば、入選するかもしれないと思えたこと。これらのことが原因で県展挑戦を始めました。

それが、まさか、一度に20名以上入選したり、25年も連続入選を果たしたり、通算で250名以上の入選者を出すことになるとは、とても考えられないことでした。

ーーーーー
今は、中高年の方でほとんど初心者と言ってもよい人たちに教えて、やはり、県展入選を実現しています。今年はデッサン会から13名出品して12名が入選しました。

高校生と言えば、初心者です。だからおとなの初心者でも挑戦させてもいいと判断しました。

初心者であっても、やり方次第でプロに挑戦できます。埼玉県の県展はそういう意味では、入選をするという目標にするにはとてもよい目標だと思います。



コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高校生の絵 102 | トップ | 美術史クイズ 72 »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (YK)
2010-09-12 11:59:53
昨年度は自分の県の県展を、今年は埼玉県展を見に行きましたが、見れば菅野先生がどれだけ高いかというのがわかりました。入選するとなるとデッサン力の高さが求められるのも納得です。
返信する
追加です (YK)
2010-09-12 12:01:26
ただ、自分の県は高校生は出品できないです。埼玉県展は高校生も出品できるから学生のうちから刺激をうけることができるのでしょう。いい環境にありますね。
返信する
YKさま (pikaso)
2010-09-12 20:00:20
そうですか、千葉県は高校生が出品できないのですね。それは、ちょっと残念ですね。
埼玉県でも、高校生は高校美術展があるのだから、県展は出させなくてもいいのではないかという人もいます。
しかし、高校生でも大人に負けない絵が描けることを考えると、出せる方が良いと思います。
私は中学生でも小学生でも出して良いと思います。
天才的な子がいるかもしれません。
音楽の世界なら、モーツァルトのような場合、大人と勝負しても負けない例がありますね。

出品に年齢制限はいらないと私は考えます。

返信する

コメントを投稿

絵画指導」カテゴリの最新記事