絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

Mさんの100号 続き

2013-07-29 | 絵画指導
今日は、Mさんだけでした。いつも一緒に来るFさんは、仕事の都合で、後日です。



かなり完成度を増してきました。もう少しというところですが、頭の下に敷いてあるものと髪の毛がまだ未完成という感じがします。
腰に巻いてある布の柄はかなりピントが合っています。下に垂れ下がる部分もできてきました。

人形の下に敷いてあるものは、実は毛布らしいです。厚みのある四角形のクッションみたいな感じに見えます。
それが、上の面が見えているのに、ソファは上の面が見えません。ちょっとおかしいかなと思い始めました。

右側の部分は、ガラスの玉がおいてあります。それがソファに食い込んでいるように見えます。
そのことから想像すると、左側はどうなったらよいのでしょうか。私は、玉が食い込んでいることがおかしいと思ったり、
左側の部分は、ソファの上の面が見えそうな気がするのです。
見えないことで済ますには、椅子に掛かった布をうまく使って、しわでごまかすしかないかなと思います。

髪の毛の表現ができないなら、レオナルドダビンチの時代の髪の毛の描き方を参考にしてくださいと言いました。
今は、紙のボリュームがないのです。明暗を使ってボリュームを出してから、髪の毛の線を入れていくような段階を踏むと良いと思います。

ソファの柄は、上の方がよくなりました。人形に近い部分がごまかしている感じで、あいまいです。
全てを克明に描く必要はありませんが、ごまかした感じではいけません。しっかり描いて殺すという感じにしてほしいです。

その他、細かい部分の表現もアドバイスしました。
絵の要素が多くないので、有る物だけで勝負をしなければなりません。
その場合、その物の表現力で見る人を納得させる必要があるのです。
いいねと思わせる説得力のある表現です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 懐かしい卒業生 1 | トップ | 懐かしい卒業生 2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

絵画指導」カテゴリの最新記事