絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

岩田さんの回顧展

2011-10-11 | 展覧会
昨日までの3日間、岩田さんの回顧展が開催された。

私は三日間とも行ってみたが、毎日大勢の人がいて大盛況だった。
二日間で500人の方に見てもらったと聞き、最終日も混雑していたので、おそらく
800人を超えるお客様だったのではないかと思う。

三日目は本庄の合唱団の方たちが、会場でイベントを開いてくれた。
岩田さんは麓原会に入る前から、この合唱団に入っていてその方面の仲間も多い。

その会場で、お客様の会話が聞こえた。
「あらー、しばらくね。ここで会えたのは、岩田さんが会わせてくれたのね」

そうなのだ、この展覧会がなければ、出会わないはずの人たちが、久しぶりで会うことができる。それも岩田さんという人の人柄がそうさせるのだと。

岩田さんが亡くなったのは、二年前、丁度麓原展の前だった。
あまりに突然のことで、みんな唖然とした。
具合が悪い話さえ、ほとんど聞いていなかった。
以前、肺炎で入院したことがあり、私は聞きつけてお見舞いに行ったが、その時は、誰にも知られないようにしていたのに、とうとう見つかっちゃったと笑顔で話したのを覚えている。あれから、何年も経って、全くそれ以降普通に活動されていたから、まさかの出来事だった。本当の状況はわからないけれど、あまり人には具合の悪い様子を見せなかったのかもしれない。

良い仲間がたくさんいて、ある時期は、私の生徒とどちらが県展にたくさん入るかなどと張り合ったこともあった。それほどエーザイの仲間の人たちを県展入選レベルまで導いたのである。

麓原会にも仲間をどんどん出品させ、会員の中でエーザイの絵画クラブの人たちの人数が増えて行った。今でも、その仲間の人たちの展覧会は続いている。

素人に絵を進めて、絵を描く喜びを与えたという点で、岩田さんの功績は大きいなあと思う。
私の場合は学校の美術部という状況だから、生徒は常にいるが、社会人の人たちに絵を描かせるのは、なかなか難しいことである。やらなければならないことではない。しかも美術部なら3年間だが、大人の仲間はもっと長い付き合いになる。

やはり、長く続いてきたのは、岩田さんの人間性だろう。そして面倒見の良さである。
つくづく、偉い人だなあと思う。





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