岩手のYさん ５０号続き

岩手のYさんが、水彩画５０号を進めて見せてくれました。



前回は、周りを描き込んだので、カラスが弱くなりました。そのため、もう一度カラスの黒さを強めてくださいと話しました。

また、背景は、少し暗くした方が締まるので、やってみてくださいと話しました。

それがこの状態です。
なかなかいい感じになってきましたね。

カラスが目立って、主役としての役割をしっかり果たしています。
背景が締まって、落ち着きました。

今は、右側の背景を暗くし過ぎて、宇宙空間のようになってしまいました。
私は、「しっかり描いて殺せ」と言います。
それは、ただ暗くするのではなく、その中に何かがあることを感じさせる表現です。
しかし、これは、全く潰れてしまいました。
暗い平面になってしまいます。

外の風景ですから、暗くても何かがあるはずです。それが何だかわからなくても良いのですが、何かがありそうな感じにはしておきたいのです。
そこで、その暗い中の微妙な明るさを感じさせることによって、自然さを出してくださいと話しました。

もう一つ、カラスの影が弱いので、もう少し強い陰にしてくださいと言いました。