本日はセットの飾り。

本年のスタジオ撮影も残す所２回（２週）となった。

本日のセットは、すでに飾った事があるセットだが「時代変わり」のため、少々新規的な飾りとなるだろう。

今回の「非婚同盟」の脚本家である中島先生の作品は、毎度「時代変わり」がある。

つまりひとつのセットでも、２～３種類の飾りを要する訳だ。分量も倍近くになる事が多い。

加えて、出演者の都合で、バラバラに撮影して行く為に、時々いまいつの時代を撮影しているのか？解らなくなる事がある。

明日からのセット撮影は、それが（時代）かなり入り乱れているので、かなり厄介な事になりそうだ。

そんな事を懸念しつつも、セットが建ち上がるまでは、作り物をして時間の無駄を省く。

ワンカットでも「それ」が必要ならば、作らなくてはならないのが美術のお仕事。

それがどんなに手間を取ろうともヤラなければならない。





今回の対戦相手は、巨大な発泡スチロールだ。










出来上がりのビジョンをしっかりと頭に留め置き、一気に削りだして行く。

















上の部分となるパーツがだいたい出来上がる。
















今度は、深さを出す為に下の部分にとりかかる。

















下の部分は、外側が写る予定はないので、省略してガンガン掘り込んで行く。

















掘り上がったところで、上の部分と接着して乾くのを待つ。





















接着剤が乾いたら、やっと色づけだ。

















外側は、ほとんど撮影で写らないので、こんな感じでいいことにしよう。
問題は、内側だ。今回はコチラがメインとなってくる。





















口となる部分は、写る可能性が高いので、ディティールを施しておく事にしよう。
これで、完成と言う事になる。

さて、この物体がどう使われて行くのか？

ほんとに僅かなカットしか使われていないが。

それは、オンエアを見て「あっ、アレじゃない？」ってな感じで、楽しんでください。

本日の講釈は、ココまで。