美打ち。

本日は公式な行事もなく、やっと自分なりの準備ができる日となった。いままでの３日間分のロケハン写真をまとめる作業をした。明日は、１話２話の「美術打ち合わせ」が行なわれる。そう言えば、美術打ち合わせについて詳しく話していなかったので、紹介させてもらう事にします。打ち合わせは、常に行なわれているものなのですが、公式行事としての打ち合わせには、明日行なわれる美術打ち合わせ　略して「美打ち」と全てのスタッフを集めて行なわれる「オールスタッフ打ち合わせ」がある。まず「美打ち」についてから話そう。この会に参加するのは、監督、プロデューサー、制作部、助監督、カメラマン、照明技師、デザイナー、装飾主任（小生です）装飾助手、小道具係、持ち道具、美術進行（映画ではいません）美術制作（これも映画ではいません）美術プロデューサー（映画ではまれにいます）衣裳部、メイク、記録 等のメインスタッフと美術パート全員の人達が参加します。打ち合わせ内容は、各シーンを一から追っていき、シーン事に必要な物や衣裳やメイクの感じ、仕掛けの有無やその方法 等をかなり密に話し合います。その場でモメることもしばしばで、予算の話しなどもして、我々美術パートには最初の戦場となります。
今回のような、問題がテンコ盛りの「新ドラマ」は、激しい怒号が飛び交う可能性が大きくなります。どのパートもボランティアで来ている訳も無く、妥協したくないし損もしたくありませんからね。
この「美打ち」をしっかりとやっておかないと、日々の進行がスムーズになりません。しかし、「アノ時に言っただろ！」とか「いや、言ってなかった！」等の言い合いが今後の現場で無いとは言い切れない所があるのも事実です。
小生は、録音しとけば良かったと思った事が数多くあります。いわゆる、証拠としてね。でもなぜか出来ないんですよコレが…。さぁ、明日の更新にどういった内容が書き込まれるか？それは小生にも予想できません。写真は、「結構前のベッピンさん達」です。こちらもテンコ盛りなので掲載しました。本日の講釈は、これまで。