STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

映像 美術 装飾 小道具を目指す方へ

2009-10-09 00:20:54 | 映像美術のお仕事
えぇ~、始めまして strong ENDOH と申します。

いつも観て下さっている方は、「ナニ言ってんだ?コイツ!」と仰るでしょう?

実は、最近  当ブログ の検索が「就職を意識した」感じの ワード でヒットされている方が多いので、

ご挨拶から、入らせてもらいました。



良い機会なので、どうしたら?「映像 美術」の職場に入れるか?を本日は紹介しましょう。

その前にひとまず、一服。

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さぁ、姿勢を正して読みなさい(ってな事も無く、まずは気楽にどうぞ。)

小生の場合、どうだったか?をまずは紹介します。

小生は、以前にもここで述べたように最初は他方向にベクトルが向いていました。

それは、プロスポーツです。といっても格闘系ですが。

高校時代に膝を壊してしまい、地元で雇ってくれる所も無く(ヤンチャだったものですから)

自分についてを誰も知らない、東京のある企業に就職します。

一年半ほどで、自分が小さく纏まって行くような?恐怖感を覚え、その目を海外へと向けます。

帰国後、小さい頃から好きだった「映画」というモノに興味を持ち、横浜の映画塾に願書を提出。

たまたま、業界にいた 親戚 に「学校なんて行く暇があったら、現場で仕事を覚えろ!」と言われ、

三船プロダクション内の美術工房で、働くようになり 現在に至ります。


つまり、小生の場合は「コネクション」を通じて、業界に入って来ました。


このように「コネクション」を使うのは、決して恥ずかしい事ではありません。

利用出来るラインは、フルに活用すべきです。

しかしこの場合、他の手段より簡単に入った分、仕事に置けるハードルは高くなります。

その理由は、自分の恥や失敗が「その紹介者」にとっても同じ事になるからです。

紹介者が業界内で、有名であればあるほど そのハードルは高いものとなります。

仕事で、その人を「いずれ越える」という気構えが必要とされます。

中には、不義理にも「恥ばかりかかせる」輩もいますが、小生の場合は「田舎に帰りな!」なんて事も

言っちゃいます。


次には、ネットや作品等で名前を調べて、尊敬出来るであろう 人物 とコンタクトをとり、紹介してもらうか?

弟子入りする方法もあります。 これは、コネクションとは違った ハードル を越えなければなりません。

それは、大抵の場合お弟子さんには手加減をしないものです。毎日 厳しい言葉を浴びせられ、時には外科処置的

な事も覚悟しなければなりません。

小生は、コネクションを通じて入り、師匠を見つけ弟子入りしました。(そりゃぁ~厳しかった)


専門学校に入り、卒業後に履歴書を送り面接を受ける。 現在の主流がこれですが、小生としては 弟子入りを

お薦めします。 現場でどんなことにも対応出来る スキル を得るには、一番の方法だと思います。

何人もの人に「寄ってたかって?」いろんな事を吹き込まれるより、一人について基本を学ぶ事が大事だと考えます。

そうして行くうちにいろんな人の教えも頭に入って来るもんです。


昨今の専門学校には、美術ゼミが無くなりつつあります(人気がないから = 商売にならないのが理由)。

もし、これから「映像 美術」について学びたかったり、職業として考えていらっしゃる方は、まず覚悟を決めて

勇気を持って飛び込む事が早い道でしょう。

小生で、答えられる事は 当ブログ でお答えしますので、コメントを入れて下さい。

当 ブログ を通じて、現在 元気に業界で働いている 人もいますよ。

簡単な仕事でもないし、辛い事の方が多い仕事だと思いますが、一度入ったら 他の仕事がつまらなくなる

不思議な仕事です。 大学に行くつもりで、4年もやればだいたいは解るし、やり直しも利きます。

でも辞める人間は、3ヶ月くらいで辞めます。

とにかく、いろんな意味で オモシロイ と言えるでしょう。




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誠に残念ではありますが、小生は「まだまだ学ぶべき事」があることに気付き、近年 弟子 はとっておりません。

小生もまだまだ 修行中 ということです。

終わりなき苦行を意識しつつ。

本日の講釈は、ココまで。