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日々読む本についての感想です。
特に好きな村上春樹さん、柴田元幸さんの著書についてなど。

「爆笑問題とウルトラ7」爆笑問題著(新潮社)

2007-11-18 | エッセイ・実用書・その他
「爆笑問題とウルトラ7」爆笑問題著(新潮社)を読みました。
爆笑問題の対談集。
相手はなぎら健壱さん、立川談志さん、淀川長治さん、小林信彦さん、橋本治さん、山田洋次さん。アメリカにわたりジョン・アーヴィングさんと対談。(アーヴィングさんとの対談に関しては太田さんのみ)
とりあげる話題は芸能から、映画、文学まで。

アーヴィングさんとの対談が読みたくて手に取りました。(対談は99年)
作品を読むと「こんなにハチャメチャな世の中でも生きていていいんだ」という父親的肯定にとても勇気付けられる、という太田さんの意見に賛同!
アーヴィングさんの言葉。
「「サイダーハウスルール」で主人公が孤児院で中絶された赤ん坊を見つける場面。読者や観客はその事実を先に知っている。そして主人公がその事実を知るのを待つ。そのことが感情的な高まりを生み、主人公に対する感情移入を生むのです。その後中絶をめぐる議論の場面になりますが、知性に訴える前にまず感情的な場面を用意し、読者を巻き込んでいるわけです。これが物語を語る効果的な方法です。」
「感情的に高まる場面を書くときは慎重に書きます。一場面に2ヶ月かけたりもします。私にとって出来事はゆっくり起きますから私は混乱しないんです。一方読者にしてみたらあっという間にエモーショナルな出来事が起こり、たちまち物語りに巻き込まれていく。それが違いです。」
など執筆に関するお話がとても面白かったです。
「アイデアはいくらでも出る。それを混じりあわさないようにするのが気を使う」というアーヴィングさんの創作のパワー、すごいなと思いました。

ほかによかった言葉は淀川さんの「映画にはマナーも大事」という言葉。
あと橋本さんの「苦労は自分で苦労しようと思ってするものであって、そうじゃないのはただ苦痛なだけだからね」。
山田監督との対談で太田さんが語る「物語って必ず主人公が何かの問題にぶつかって、それをどうクリアーしていくか、ということじゃないですか?だから物語に触れるということは、思春期には凄く大事なことだと思います」などなど。

どれも爆笑問題が会いたいと思って会った方たちばかりなだけあって、言葉にも熱がこもってるなーと思いました。なぎらさんの脱力ぶりも面白かったな。


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