「ぶらんこ乗り」いしいしんじ著(理論社)を読みました。
ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。彼はもういない、わたしの弟。
姉である「わたし」に残された古いノートに描かれた真実。
いしいしんじさんが初めててがけた長編小説がこの作品です。
冒頭から過去をふりかえるように描かれたこの作品。
どんな楽しい思い出にも、面白い話にも悲しみの影がくっついているような感じがします。
弟の「吐き気がでるような声」ってどんなのかなあと想像しました。(しかし想像できませんでした・・・。この作品は映像化不可能!)
ふたりの両親の話はとてもあたたかくて、そしてつらかったです。
指輪の入った小箱、絵葉書、そして「指の音」のお腹に書かれたメッセージ・・・。
後半の物語の運びはいしいさんにしか描けない、本当に優しく胸に響く世界。
これから私が大切なものを失ってしまいそうなとき、失ってしまったとき、またきっと手にとって読み返すであろう作品です。
ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。彼はもういない、わたしの弟。
姉である「わたし」に残された古いノートに描かれた真実。
いしいしんじさんが初めててがけた長編小説がこの作品です。
冒頭から過去をふりかえるように描かれたこの作品。
どんな楽しい思い出にも、面白い話にも悲しみの影がくっついているような感じがします。
弟の「吐き気がでるような声」ってどんなのかなあと想像しました。(しかし想像できませんでした・・・。この作品は映像化不可能!)
ふたりの両親の話はとてもあたたかくて、そしてつらかったです。
指輪の入った小箱、絵葉書、そして「指の音」のお腹に書かれたメッセージ・・・。
後半の物語の運びはいしいさんにしか描けない、本当に優しく胸に響く世界。
これから私が大切なものを失ってしまいそうなとき、失ってしまったとき、またきっと手にとって読み返すであろう作品です。