Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

豊橋のレトロ電車、最後の晴れ舞台。(後編)

2007-03-25 21:28:06 | 鉄道(路面電車)
今日は、豊橋の「レトロ電車」として長年親しまれてきたモ3702号車の運行最終日。
きっと大勢のファンが現地を訪れているだろう、と思いながら先週日曜日の出来事を綴っている。

豊橋での元名古屋市電同士の離合劇を目撃した後、駅前大通まで歩く。
そしてやってきた運動公園前行きに乗る。
奇しくも元名古屋市電1400形の3102が使用されていた。

車内は鉄道ファンと高校生で満員。
結局、終点運動公園前まで立ちっぱなしだった。
実の所、運動公園前まで来たのは久しぶり。
これまで豊橋の路面電車を赤岩口から競輪場前までの区間で撮ることが多かったので、妙に新鮮な感覚を味わう。
狭い道路に割り込むように設けられた安全地帯。
その先に3702号車は停車していた。


電車の脇をひっきりなしに車が行きかう。
その隙を縫って何とか撮影する。
このまま13時15分の折り返しまで発車待ちをするが、今度は走り写真が撮りたくなった。
途中、適当な所で降りればいいかと駅前行きの電車を待つ。

電車を待つ間何気なく見ていた電停の掲示類。
こんな掲示が出されていた。

「レトロ電車」こと3702号車の運行終了のお知らせ。
運行終了後の落ち着き先まで書かれた、心配りの行き届いたメッセージだ。
それにしても車齢80年・・・。
名古屋時代より豊橋時代の方が長くなるとは当の3702号車も思わなかったに違いない。

何処で「レトロ電車」の走行を撮るか色々考えてみたが、結局手馴れた新川電停のカーブで撮ることにした。

そういえば、今の装いになった「レトロ電車」を最初に撮ったのも、ここ新川電停だった。
妙な縁というものを感じなくもない。

駅前へゆっくり走り去る3702号車を見送ってから、続行する電車に乗ろうとするも満員で乗車不可能。
780形は詰め込みが効かないと聞いていたが、まさか日曜日の昼下がりに経験するとは思いもよらなかった。
このため一本見送る。
次にやってきたのは3102号車。
この日はやたらとこの電車に乗ったことになる。

18日最後のイベントは最古参の3702号と最新鋭の801号との駅前の離合。
その様子を見て帰路についた。
離合そのものの撮影は旨くいかなかったが、最後の「レトロ電車」を堪能できただけ良かったと思っている。
赤岩口へ向かうのを見送って帰路についた。

これからは保存車としての「第二の車生」が始まるわけで、丁寧な保存が行われることを願って止まない。
そして、80年間お疲れ様でした。

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1 コメント

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Unknown (SY1698)
2007-03-25 12:15:27
780型は名鉄時代から詰め込みがきかない車両でしたが、
(2000年10月1日のモ512~514最後の3連運転で経験)
豊橋でも同様ですか。

何でそんな中途半端な車両を設計したのでしょうね。
まあ、引き取った豊橋鉄道にしてみれば儲けものですが。
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