去年の今ごろは岐阜の路面電車の存廃で右往左往していた。
そして、今年の同じ時期に、同じ岐阜県内の鉄道の廃止をまたも取り上げなければならないのが、実に残念だ。
「神岡鉄道、来年12月廃線へ 地元の関係者から落胆の声」(中日新聞、6/30)
「神岡鉄道、来年末で廃線 取締役会方針『乗客減、赤字が拡大』」(岐阜新聞、6/30)
岐阜県飛騨市を走る神岡鉄道。
主要な収入源であった貨物輸送が昨年10月で . . . 本文を読む
最近書いた「鉄道」の記事を見ると、第三セクター鉄道関係のものが多い。
元々第三セクター鉄道を含む地方鉄道が最も好みだからと言ってしまえばそれまでだが、やはり関心がある以上取り上げない訳にはいかない。
それに決算が出そろいつつあるという事で、話題には事欠かない。
ただ、今回は取り上げるかどうか些か迷った。
というのも愛知環状鉄道はご存じのように「愛・地球博」の鉄道系アクセスとして、地味に脚光を浴び . . . 本文を読む
長野新幹線開業に伴い、JR東日本から分離された信越本線軽井沢・篠ノ井間が第三セクター鉄道「しなの鉄道」に生まれ変わって8年近くになる。
分離当初から赤字が続いていたが、減損会計の導入、長野県から借入金を資本金に振り替える増資を受け、昨年度決算では営業収益を計上することができた。
営業収益が何とか出せるようになった、しなの鉄道が打ってきた手は、「貨物ターミナルの整備」。
第三セクター鉄道の関連事 . . . 本文を読む
通勤電車の中、しかも吊革に揺られてこの本を読んでいたが、その題名通り大量1500冊という本の批評にひたすら圧倒された。
題名通り、20年間におけるSFの変遷を一翻訳者の目を通して見ている。
個人の主観が入りまくっているが、実に読んでいて心地よく、楽しい。
SFファンが主観を剥き出しにした批評というのは何と容赦なく、面白いのだろう。
その批評の中には自分が読んだ事のある本が数冊含まれているが、大学 . . . 本文を読む
この社名を聞いた時、既視感を覚えた。
というのも、南海貴志川線は元々『和歌山電気軌道』を1961年に買収して南海の一路線になった事を思いだしたからだ。
来年4月1日から南海貴志川線の営業を引き継ぐ岡山電気軌道。
同社が貴志川線の経営を担当する子会社を設立する話については、既報のとおりだが、その社名が決まった旨が報道されていた。
「貴志川線新会社の名称、『和歌山電鉄』に──6月27日設立」(日本 . . . 本文を読む
行き先が異なる二本以上の列車が分割する駅まで連結して走る「併結列車」。
JRで走っている二本以上の併結列車を挙げろと言われると、岡山まで三列車が併結する「ムーンライト高知・松山・山陽」しか思い浮かばない。
「二本」となると「サンライズ瀬戸・出雲」、「あかつき・彗星」、そして「富士・はやぶさ」といったブルートレインが真っ先に思い浮かぶ。
他にも「みどり・ハウステンボス」等の特急の名前が頭に浮かんでく . . . 本文を読む
豊橋・岐阜間で繰り広げられる名鉄とJR東海の利用者獲得競争。
所要時間・運賃で優勢なJR東海が名鉄に対して優位に立っているが、かつて国鉄時代はその逆だった事を覚えている方も多いと思う。
これに関する記事が掲載されていた。
「歩行者数4分の1に 新岐阜百貨店西側で落ち込み」(中日新聞岐阜版 6/24)
記事そのものは年内での閉店が決まった新岐阜百貨店西側の通行量に関するものだが、その中でターミナ . . . 本文を読む
岐阜県内を走る第三セクター鉄道は4社。
このうち、廃線が検討されている神岡鉄道を除く、明知鉄道、樽見鉄道、長良川鉄道の2004年度決算が出た旨が報道されていた。
そういえば、神岡鉄道の存廃問題はどうなったのだろうか。あれから音沙汰が全くないのだが・・・。
1 明知鉄道
「明知鉄道の乗客数最低 04年度決算を発表」(中日新聞岐阜版)
明知鉄道の2004年度決算は経常損益約0.3億円。
. . . 本文を読む
一目見て・・・。
「猫耳新幹線?」
よく写真を見たら、エアブレーキを展開した状態だった。
しかも翡翠色の車体から生えているエアブレーキが黄色だから、余計に「耳」っぽく見える。
それがJR東日本の次世代試験車両、「FASTECH360S」の第一印象だった。
きっとこの目で直に見る機会には恵まれないだろうなぁと思うが、最初デザインが発表された時に「500系に似ている」と思った「ストリームライン型」 . . . 本文を読む
今年9月に開業する、つくばエクスプレス。
この開業が常磐線石岡から出ている鹿島鉄道に「影響が及ぶ」と言われても、ちょっと結びつかないかもしれない。
片や最新鋭の通勤電車、片や戦前生まれのディーゼルカーも在籍するローカル私鉄。
この両社を結ぶキーワードは「関東鉄道」だった。
「鹿島鉄道:廃線の可能性も 関東鉄道『07年以降、支援難しい』」(毎日新聞茨城版)
記事の要約はこれで十分。
「つくばエク . . . 本文を読む
名鉄からの譲渡車両入線で来年の今ごろは雰囲気が変化している福井鉄道。
田原町で接続するえちぜん鉄道への乗り入れ構想が県主導で進められているが、福井鉄道の話題をまとめて紹介した際に幸橋の架替工事が終了するまで、福井鉄道とえちぜん鉄道の乗り入れ構想を凍結することを県が示唆した旨を書いた。
この件の続報が中日新聞福井版で伝えられていた。
「福井鉄道の乗り入れ、08年6月以降 県議会で知事答弁」
記事 . . . 本文を読む
赤池と上小田井を結ぶ名古屋市交通局鶴舞線(以下「鶴舞線」)。
名鉄と相互乗り入れをして、犬山・豊田市間を走っている。
その鶴舞線の車両運用に今年1月のダイヤ改正以降、ちょっとした変化が生じた。
それは、「犬山線内を『急行』で走る地下鉄車両」の出現。
平日の朝一本しか走らないが、犬山線を急行で走る地下鉄車両というのは初めてではなかろうか。
その列車は赤池6:35発、犬山7:37着の普通623レ(上 . . . 本文を読む
豊肥線の熊本・宮地間を走っている「SLあそBOY」。
最近の鉄道雑誌等を見ていると、牽引機の「58654」の調子が悪く、しばしばDLが客車の先頭に立っている旨が報告されていた。
そして、遂にこんなお知らせが・・・。
「さようなら"SLあそBOY"のお知らせ」(JR九州熊本支社HP)
内容を見ると、今年8月28日をもって「SLあそBOY」の運転を終了し、DLが牽引する「ディーゼルあそBOY」を . . . 本文を読む
一年で一番昼が長く、夜が短い日がやってきた。
この日を迎えると、今年ももう半分終わったような気がするのは自分だけだろうか。
最近、平日より週末の方が起きる時間が早い。
ジョギングを始めたとか、そんな事はない。
日が長くなっている今でないと撮れない列車を撮ろうと思って、朝も早くから動いているだけの話である。
例えば、先月触れた「富士・はやぶさ」。
あれから約二週間が経過して日の出は更に早くなった . . . 本文を読む
名鉄岐阜駅に隣接する「新岐阜百貨店」。
夜の7時前には閉店(食堂街はもう少し閉店が遅かったような気もする)するという、私鉄の終着駅に隣接する百貨店とは思えない営業時間が印象的だった。
実際、中に入ってみると如何にも古いなぁ・・・と思えるような店内で、夕方というのにお客さんの姿は少なかった。
これは2月に開催された古書即売会の時に会場だった新岐阜百貨店を訪れた際に感じた事だったが、岐阜へ行く機会は . . . 本文を読む