Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

四日市市にLRT構想出現。

2008-02-28 07:36:18 | 鉄道(路面電車)
三重県四日市市。
「コンビナートの街」という印象が強い。
特にJR四日市駅に降り立つとそれを強く感じる所だが、この街にLRT建設構想があることを知り驚いている。

「四日市市中心部に路面電車を 駅周辺の活性化目指す」(中日新聞、2/27)
「明日のために:四日市市、LRT運行を検討 超低床で電池式採用」(毎日新聞、2/27)

両紙の記事から計画の概要を拾ってみると、次のようになる。
○路線は、JR四日市駅前を起点に西側に延びる幅約70メートルの都市計画道路・四日市中央線(中央通り)にレールを敷設。市役所前や近鉄四日市駅前を経て市立四日市病院までの延長2.2キロ。
○LRTは超低床式で、架線を用いないバッテリー式を採用予定。
○課題として、中央通りの市立四日市病院付近の約0.4キロの区間が未着工であること、既存バス事業者との調整が必要なことが挙げられている。
○今回の構想は長期的なもの。年内に方向性を示したいとする。

名古屋からさほど離れていない四日市市にLRTが走るようになれば、誠に興味深い景観になるだろうと思う。
特に閑散としているJR四日市駅前はどのように変化するのだろうかと考えてみたりする。

今回の構想は四日市市内部でオーソライズされたものではなく、都市整備部内部の議論の結果として表に出てきたものに過ぎないことに注意しておく必要がある。
ただし、四日市市の都市計画を考えていく上の選択肢として、行政サイドからLRTが出てきたこと自体評価すべきだろう。

趣味的にはバッテリー式LRTを想定しているということで、小規模なインフラ整備で事足りるとする同方式のメリットが活かされた計画だと思う。
小規模なLRT構想にバッテリー式LRTが活用される場面はこれから増えるのだろう。

四日市市当局も認めているように、今回の構想は短期的に実現を目指すものではなく、長期的な構想としている。
四日市市の都市計画を巡る、今後の議論に注目してみたい。

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