2005年3月に廃止になった岐阜の路面電車。
既に併用軌道部分の線路撤去がかなり進行しているが、専用軌道の扱いはまだ決まっていなかった。
この点について、動向がそろそろ決まってきたようだ。
「名鉄が一括購入申し入れ 美濃町線・揖斐線跡地」(岐阜新聞、6/22)
要旨を整理しておく。
○名鉄が旧美濃町線・揖斐線の専用軌道の跡地の一括購入を岐阜市へ口頭で打診があったことが明らかになった。売却面積・ . . . 本文を読む
岐阜市内での軌道撤去が進行中の岐阜の路面電車。
サン・ストラッセによる岐阜の路面電車再生計画が昨年11月取り下げられた。
これによって名鉄の資産を取得して路面電車の復活を目指す構想は頓挫したが、この事業に使用する目的で広く一般から出資を募っていた。
この出資金の取り扱いについて、13日の岐阜新聞に記事が掲載されていた。
要旨を整理すると次のようになる。
○広く募金を募っていた「路面電車エンジェル . . . 本文を読む
かつて谷汲山華厳寺への参拝客で賑わったホーム。
その役割を終えてから5年以上の時が過ぎた。
既に「里帰り」していたモ755に加えて、今年の谷汲駅には新顔が加わった。
周知のように谷汲線が廃止された3年半後、岐阜の街から路面電車が消えた。
その象徴である510形の一両、モ514がモ755の隣に展示された。
これで終末期の谷汲線を象徴する二両が顔を揃える・・・ということになるが、それが実現したという . . . 本文を読む
両界山横蔵寺からの帰り道。
樽見鉄道本巣駅までの途中に、自分にとってどうしても外せない場所がある。
そう、2001年9月に廃止された名鉄谷汲線の終点、谷汲駅。
廃止前に建て替えられた駅舎は昆虫館を併設している。
そのためか廃止後も現役時代ままの姿を止めている。
今年に入り、岐阜の路面電車全廃で一生を終えた510形が搬入され、一面二線のホームは車両で満たされる格好になっているのが昨年来た時と異なる . . . 本文を読む
岐阜市議会と岐阜市が「路面電車」について、どんな議論をしてきたかを自分なりに議事録を読んできた本シリーズも19回目。
よくもまぁ、ここまで飽きずにやってこられたものだと自分でも思う。
今回は2006年9月に開催された平成18年第4回定例会の様子を見てみたい。
この頃になると、岐阜市内でも軌道の撤去に踏み切るなど、廃線跡撤去の動きが本格化している。
そんな中で行われた議会でどのような議論があったの . . . 本文を読む
9月から本格的に始まった岐阜市内での軌道の撤去。
この事実が路面電車の軌道等を取得した上で復活を目指す「サン・ストラッセ」側の活動に重大な影響を及ぼすことは明らかだった。
この軌道撤去を受けて「サン・ストラッセ」が出した結論は「軌道事業特許申請の取り下げだった。
「路面電車復活申請取り下げ 「サン・ストラッセ」社長」(読売新聞、11/10)
記事の要旨を整理してみる。
○国土交通省中部運輸局へ . . . 本文を読む
名鉄2000系「ミュースカイ」の撮影会へ行く途中、名鉄岐阜で名古屋本線から各務原線へ乗り換える。
考えてみれば岐阜の街から路面電車が消えてからこの駅に来るのは去年の5月以来か。
考えてみれば一年以上のご無沙汰だ。
ここまで名鉄岐阜駅が縁遠くなってしまったのは、早いJRの方をよく利用していることが大きいが、何より「岐阜へ立ち寄る積極的な理由がなくなった」ことによる。
各務原線側の改札口を撮ってみ . . . 本文を読む
岐阜市内で軌道の撤去が始まった今、路面電車に関する行政の評価は変わらなかったことを実感する。
そんな中で行われる議会の議論が活発な筈はないが、もう暫く見ていくことにしたい。
今回は6月に開催された、平成18年第3回定例会の様子を整理してみる。
これまでと同じく「路面電車」で検索したが、見つかった質疑答弁は一つだけだった。
(質問)
これまで環境やまちづくりの観点から、次世代型路面電車LRT導入の . . . 本文を読む
昨日の中日新聞の記事を見て、いよいよ岐阜市内でもレールの撤去が始まったことを知る。
以前お伝えしたように岐阜県、岐阜市及び名鉄との間でレールの撤去に既に合意し、その合意に基づいて撤去工事が始まった。
工事は年内一杯までは事故が発生しやすい交差点部分のレール撤去を重点的に進めていくという。
レールを活用して路面電車復活を目指す運動についても先の記事では触れられているが、レールの撤去が本格化したこ . . . 本文を読む
1月に同じ位置から撮っているが、軌道の撤去が決まった今、もう一度撮っておく。
前回との違いは旧新岐阜百貨店の解体が始まったことぐらいだろう。
変わり映えのしない景色だが、この軌道に残された時間はどの位だろうか。
. . . 本文を読む
昨年三月に廃止され、今もレールが残る岐阜市内線、揖斐線、美濃町線。
先月29日にレール撤去が決まったことをお伝えしたが、後追い記事が新聞各紙に掲載されていた。
「旧名鉄3線レール今月下旬から撤去 市中心部の7キロ」(中日新聞、8/1)
「岐阜の路面電車廃線:名鉄の3路線、下旬にレール撤去 /岐阜」(毎日新聞、8/1)
「廃線の路面電車名鉄3線 道路などのレール撤去へ 岐阜、関」(読売新聞、8/1 . . . 本文を読む
昨年3月で廃止された名鉄岐阜市内線、揖斐線及び美濃町線。
これら三線のレールは路面電車再生運動との兼ね合いもあって残されていた。
しかし、遂に岐阜県が撤去の方針を固めたことが28日の岐阜新聞に掲載されていた。
記事の要旨は次のようになる。
○三線のレールが敷設されている国道・県道を管理する岐阜県は名鉄と撤去の合意に向けて最終的な合意に達した。
○岐阜県は三線のレールを放置しておけば安全性に問題が . . . 本文を読む
昨年12月、路面電車の後を追うかのように閉店した新岐阜百貨店。
閉店後の様子を紹介したこともあるが、私鉄の終着駅に隣接していながらシャッターが下りたままというのは活気があるとは言い難かった。
跡地利用については「検討中」という話を聞いていたが、その第一歩として新岐阜百貨店が入っていたビル(新岐阜ビル)の解体が決まった。
「旧新岐阜百貨店入居ビル(新岐阜ビル)の解体工事に6月24日から着手します . . . 本文を読む
昨日に引き続いて平成18年第1回定例会の議事録を読んでみることにする。
この第1回定例会では路面電車再生・公共交通政策関連で3つ質問が出されている。
最後の一つはどのようなものだったのだろうか。
(質問)
岐阜市総合交通対策についてお尋ねする。
交通対策の1つ目は、路面電車について。
株式会社サンストラッセ新鉄道準備室が現在計画している事業についての社会的費用便益分析の結果については、市長 . . . 本文を読む
岐阜市議会の議事録を「路面電車」で検索し、廃止された路面電車、路面電車廃止後の公共交通政策に関する質疑・答弁を整理するのも今回で17回目。
路面電車廃止以後の岐阜市議会の議論を振り返ると、路面電車再生運動に対する岐阜市の冷淡さ、コミュニティバス構想の現実離れぶりが目につく。
今回は3月に開催された平成18年第一回の議事録を取りあげてみたい。
現職が再選された最初の市議会で、何が議論されたのだろうか . . . 本文を読む