神岡鉱山前で一人列車を降りる。
目の前には最終一往復を10月1日から休止した旨のお知らせが貼ってある。
「休止」としているが、事実上の減便と考えれば良いのだろう。
ホームから駅の構内を見る。
かつて硫酸輸送の貨車が屯していた場所は、そのまま側線が広がっている。
しかし、主役なき今、どことなく虚しさを感じるのは自分だけだろうか。
唯一線路上にいるのは、KMDD132のみ。
「KMDD130」と . . . 本文を読む
富山での撮影を終え、7時35分発の猪谷行に乗る。
二両編成のディーゼルカーは学生で座席がほぼ埋まっていた。
そんな朝のラッシュ時らしい車内風景も越中八尾のあたりまで。
越中八尾で学生が降りてしまうと、さっきまでの喧噪はどこへやら。
終点猪谷には8時23分に到着した。
ここまで乗ってきた少ない乗客は、ここから角川まで出ている列車代行バスに乗り換える。
列車代行バスが行ってしまうと、静かな駅だと改 . . . 本文を読む
毎年定期的に出ていた本が終了する時、どんな思いを抱くのだろう。
どの書店の車コーナーに積まれている徳大寺有恒氏の「間違いだらけのクルマ選び」。
この本が来年1月下旬の「最終版」を以て終了する事が発行元の草思社のホームページに掲載されていた。
考えてみれば最初にこの本が出たのは30年前。
それから延々と書き継がれてきた事になる。
最初に「間違いだらけのクルマ選び」を手にしたのは、確か大学生の時だっ . . . 本文を読む
前日(11/10)、黒部ルートに乗車し、欅平から宇奈月まで黒部峡谷鉄道に乗車した。
その後、宇奈月温泉から魚津まで富山地方鉄道線、魚津から北陸本線と乗り継ぎ、そのまま一気に富山まで下りた。
駅前のホテルで一泊。
次の日。
富山駅の朝は早い。
せっかく遠出してきたのだから、という訳で早朝の富山駅を発着する列車を撮ろうと切符を見せた上で駅員に一声かけて入場する。
この駅の早朝の楽しみは立て続けに三 . . . 本文を読む
JR富山港線をLRTに転換する「富山ライトレール」の開業を来年4月に控えている富山市。
JR富山駅を出ると、路面電車が走っているのが見えてくる。
その路面電車が富山地方鉄道・富山軌道線。
話題性では「富山ライトレール」の陰に隠れている感があるが、この路面電車を環状線化しようとする検討委員会が開催された事が報道されていた。
「富山の路面電車 環状線化へ2ルート案 検討委 初会合で市側提示」(中日 . . . 本文を読む
土佐電鉄に譲渡され、4月に大阪のアルナ車両へ改造のため搬出された名鉄591・592。
このほど土佐電鉄向けの改造工事が完了し、今月16日に高知入りした旨が「土佐電鉄の電車とまちを愛する会」のHP中「土佐電鉄に名鉄590 形到着」として掲載されていた。
改造工事の概要については8月4日の記事でも触れている。
しかし、画像などから状況が判明した部分もあるので再度整理しておく。
○3扉だった扉を2扉 . . . 本文を読む
JR加古川線粟生・北条町間13.7kmを結ぶ北条鉄道。
赤字経営が続く中、車両の置き換えも一段落し、後は夏の「カブトムシ列車」や冬の「サンタ列車」といった地元密着型のイベント列車で乗客増に努めている。
その北条鉄道について穏やかでないニュースが飛び込んできた。
同社の社長が長期間にわたり不在である事が今日の神戸新聞に掲載されていた。
主な内容を整理してみる。
○北条鉄道に出資している小野市は財 . . . 本文を読む
神岡鉄道は11月15日付けで鉄道事業廃止届出書を中部運輸局へ提出した。
この事については既にお伝えしたとおりだが、神岡鉄道のHPにも「お知らせ」として掲載されていた。
とうとう、廃止へのカウントダウンが始まったんだと実感する。
ところが、ここに来て異を唱えようと神岡鉄道の親会社である三井金属鉱業に対して株主代表訴訟に出た旅行会社があった。
その旅行会社の名前は「トラベルプランニングオフィス、以下 . . . 本文を読む
名鉄の年末年始輸送計画が発表された。
「平成17年度年末年始輸送について(PDF、11/15)」
発表された資料を見ると、次の二点がこれまでと変わっている。
・豊川稲荷への直通列車の廃止
・一部路線で実施されていた大晦日から元旦にかけての越年輸送の廃止
前者については8800系「パノラマDX」を使用していた「迎春号」を筆頭とする臨時特急が思い浮かぶが、これらの代わりに国府駅で名古屋本線との接続 . . . 本文を読む
欅平で割り当てられた客車に乗り込んだ。
車内は通勤列車か、と言いたくなる位に混んでいた。
勿論、座席は全て埋まっており、しかも補助椅子まで出されている。
これで身動き一つ取れなくなった。
救いは「立ち客」がいない事か。
14時37分。
宇奈月行の客車列車はホイッスルと共にゆっくりと動き出した。
相変わらず紅葉が演出する景観は見事、というしかない。
これで車内がもう少し空いていれば余裕を持って見ら . . . 本文を読む
昨日の記事の続きになる。
今回は愛知県の記者会見資料のうち、収支を巡る議論から少し離れた箇所について触れてみたい。
特に「他システムの導入の可能性」については、他のブログでも触れていた事もあるので、この点を県がどう評価していたか大変に興味がある。
本論に入る前に、今回有力視された「磁気誘導式システム」の桃花台線の導入時期が当初の「平成20年度後半」が「平成21年度後半」に変更されているが、これ . . . 本文を読む
桃花台線の存廃議論を見ていると、同線が「まな板の上の鯉」と化しているような気がするのは自分だけだろうか。
今日の中日新聞朝刊に桃花台線の存廃に関する記事が掲載されていた(web未掲載)。
記事の要旨は次のとおり。
○愛知県と小牧市は22日に共同記者会見を開いた。この場で桃花台線を廃止した場合、高架橋や駅舎の全面撤去に要する費用が約100億円かかる事が明らかにされた。
この内、道路や既存鉄道との交 . . . 本文を読む
黒部ルートの終点、欅平に着いた。
この駅には初めての訪問となる。
欅平まで我々参加者を運んできた専用列車を降り、改札口へ続く長い道のりを歩く。
762mmのナローゲージの鉄道とは思えない、長い長いホームだ。
その脇に広がるヤードでは次の工事専用列車(関西電力社員専用列車)が仕立てられていた。
その脇では貨車が多数留置されている。
これなど、車がギリギリに積載されている。
何かあれば、転げ落 . . . 本文を読む
ブログ開設時には予想しなかった事が起こりました。
このブログ、「Simplex's Memo」の総アクセス数が昨日、10万件を突破しました。
開設してから約1年半が過ぎようとしていますが、自分の予想を遙かに超えた方にご覧いただいている事に驚くと共に、それ以上に嬉しく思っています。
gooブログが集計した昨日現在の総アクセス件数は100,180件となっています。
また、書いているジャンルの幅が狭 . . . 本文を読む
約四半世紀の時を超えて、ようやく全三冊のシリーズが完結する。
その場に立ち会えたというのが非常に嬉しい。
というのも、「高橋 弘作品集」は過去に二冊出ており、蒸気機関車を中心にまとめた一巻は1978年に、関西の私鉄電車を中心にまとめた二巻は1979年にそれぞれ出ている。
この二冊の巻末で路面電車を中心にまとめた三巻目が「近刊予定」として出ていたが、音沙汰絶えて幾星霜。
父が購入した一巻で「鉄道 . . . 本文を読む