森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

日記:GREAT

2010年10月09日 08時06分33秒 | 日記
岡山に講義に来ていますが、
昨日は体調不良であったため、夜の懇親は控え、
ホテルでゆっくり(こんなのもう何年振りか)してると、
サッカーを見る機会に恵まれました。
小学校~社会人までサッカーをしていた私はもちろん、
木村~水沼の時代、当時は森監督、から見てきましたが、
昨日の試合はまさにベスト、No.1でした。
なんか突然、上のステージに位相した感じでした。
それぐらい素晴らしかった!

組織の充実さは言うまでもなく、個の身体バランス・イメージが数段良くなっています。
香川、前田は気持がいい。
見ていて快楽を感じます。
期待と結果のプラスの誤差です。
自らの身体イメージと比較すると、その生の誤差を感じ、
まことに美を感じてしまいます。


学習のプロセスを感じる試合でした。

サッカーは脳のネットワークを語る上でもとても面白いスポーツです。

高校時代、よく格好つけて言ってました。
サッカーは頭でやるスポーツだ。頭がよくなければできない、と(笑)。

今はその真実を科学的に解釈することができます。

自分の身体の状態もこの勝利で少しは良くなればいいのですが・・・・

今から大阪・堺で講義です。


日記:rebodyのために

2010年10月08日 10時06分43秒 | 日記
昨日は先日終了した全国学術研修大会の理学療法学特別号に原稿を送信し,
その後,以前に開催された京都在宅リハビリテーション研究会の学術雑誌に寄稿論文を送りました.
昼からは3年生ゼミ,筆保君が経験依存的な脳の可塑的変化機構に関する論文を取り上げ,
次いで,渡久地君が聴覚ミラーニューロンシステムに関する論文を取り上げました.
いくつかディスカッションし,場所を移動し,
夕方には4年生のゼミ,佳境を迎えており,それぞれのプレゼンを聞きました.
痛みと予期に関する脳研究,姿勢制御と予期に関する脳研究,運動錯覚と物体との関係に関する脳研究,運動イメージ,tDCS,脊髄ニューロンの興奮性に関する研究の進捗状況を確認しました.
のど・頸は最悪であり,思うようにしゃべれませんが,なんとか終了することができました.
少し休む意味で,新たな出張をいれないように,10月はコントロールします.
いろいろ呼んでいただいて,鞭打っていきたいところですが,結構移動に身体がやられているようですので,
乗り物,そしてできるだけ喉を使わないようにしたいと思っています.
しかしながら,すでに入れている仕事は必ず向かいますのでご安心を.
3月末まで週末は講演・入試ですべて埋まっています.
唯一あいていた日曜にライブを入れてしまいました・・・
まあ,なんとか3月には復調していることでしょう.
長丁場ですが,ピープを合わせたいと思います.
本末転倒ですが・・・

今日から朝日リハビリテーション専門学校での教育学の授業がスタートします.
新幹線通勤です・金曜日は・・・

日記:出張は週1に限ります・・・

2010年10月07日 04時05分41秒 | 日記
やはりここ最近移動が続き,
身体に反応が出てき始めました.
人の身体は自らを防御するために脳にサインを与えます.
無理は禁物という言葉はある意味本質をついており,
普段は意識していない身体に関して,
意識させるように絶妙なタイミングでサインを与えます.

正直,とてつもなく,つらいのがこの2日間.
ある程度,免疫がついており,気が張っていますが,
昨日のアロマで一気に抜け,
これが身体の重さを作りました.
しかし,この身体状態が本当の姿であると思い,
休まないといけないのだなと思っています.
喉の痛みが唾を飲み込むにも障害が出てきたので心配です.
されど,講演は続くと思うと,しゃべりをセーブしないといけないかなと思います.
懇親会が意外ときつい・・・

とはいうものの,10月~11月はびっくりするスケジュールで,
全国を移動しまくりの日々が続きます.
本来ならば,この時期は徹底的に実験をしなければならない月なのですが,
今回は科研費研究のみを進行させようと思います.
その代わりに,次年度からの研究費申請の書類を数日中に書かないといけませんが,
なんとか身をたてなおし,綺麗に作成したいと思います.

それが終了次第,本の執筆に戻ります.
一方この時期は4回生の卒論仕上げ.
大詰めを迎えており,正直進行が遅く,心配ですが,
学生のことですから間に合わせてくるでしょう.
なぜなら,それしか仕事がないのですから,
国家試験勉強といえども,
今は卒論へのエフォートが80%ぐらいだと思い,
全力で立ち向かってもらいたいと思います.
しかし,11月初旬が発表なのですが,まだこの時期データがそろっていません.
やばいのも事実です.
1期生の卒論担当は20名でしたが,今年は5名,
本当に助かります!
修士のみなさんは10月はなかなかみれませんが,
11月には見始めますので,それまでは自力で向かってください.
M1は倫理委員会への申請書を作成し始めてください.
M2は11月末までに草稿を完成させるようにしてください.
こちらも11月になれば佳境を迎えはじめます.
D2の遅れも気になるところです.
3月には中間発表だが・・・
うちの博士論文は国際雑誌への掲載が求められますので,
こっちも進めてもらいたい.
いずれにしても自己管理,メタ認知能力であり,
研究遂行能力はまさに臨床能力を測るものでもあり,
あるいは生き方が上手か,はたまたモテるかもわかる.
脳は並列に処理できます.
その機能が圧倒的に人を発達させてきました.
お手並み拝見です.


日記:ロード&ロード

2010年10月06日 05時23分19秒 | 日記
福井から帰り,月曜日は人間発達学の講義の2回目.
前回途中で終えた人の進化プロセスと,
発達のための条件,そしてマクリーンのモデルについて解説しました.
まずまず聴いてくれているようで感謝しています.

午後はコミュニケーション心理学.
教育学部と環境デザイン学科の学生が受講していますが,
必須でないため,1回目の出席率が悪い・・選択科目の性ですが,
そういった志向性のものも含め,
少しずつ,この世界の興味の旅に引き寄せたいと思っています.
聴かないものを聴かせていくテクニックが授業には必要.
報酬学習のウエイトを大きくしなければなりません.
報酬も誤差学習です.
予期していないプラスの誤差が生まれる教材としていかなければなりません.
しゃべりももちろんそうです.

コミュニケーション心理学の授業を終え,
そのままタクシーに乗り,一路高知へ.

教育研究プロジェクトも含め,
宮田氏と太場岡氏と打ち合わせ.

翌日の火曜日も場所を変え,実際にどのように展開するかを話しました.
広く一般の人たちに,身近に脳科学に触れてもらう企画を行い,
近々アナウンスしたいと考えています.
科学を広く社会へ.
という方向性はとても大切なことです.

短時間の高知滞在でしたが,
決まるものは決まりましたので,有意義でした.

大阪に戻り,身体が悲鳴をあげていたために,
いつものボディ・アロマの90分コースを受けました.
全身脱力になり,かえって身体の重さを感じ始めましたが,
これが本当の悲鳴なのでしょう.
ここから運動学習プログラムが必要なのですが...

その後,夜に北堀江のclub vijionに向かい,
会場の下見を行いました.
ホール,バーカウンターがセパレートされたライブハウスで,
バックステージも1F,2Fに分かれており,
イメージ以上のものがありましたので即決でした.
その一つは人間の良さです.
音作りは,バンドだけではできません.
スタッフのPA,ミキサーの力は大きく,
かといってこっちの主張を聴かない人もバツで,
大丈夫そうかなと思いました(直感)
キャパは150名,バーカウンターを入れれば,200名.

3月13日(日),畿央大学の学生バンドも含め,
ライブを行うことが,これで決定しました.
3月15日が卒業式なので,4回生を送る送別ライブとしたいと考えています.
そのためには3回生も2回生も出演しなければなりません...
今から交渉です.
もちろん私たちのバンドも.
高知や香川のバンドも.

喉が心配でたまりません.
ひょっとすると最後?とか思ったりすると余計ブルーになりますが,
調整しなければなりません.
そう思えば,長丁場講演が「?」と思う,わがままな私の脳が出てきます.
これも宿命と受け入れ,進んでいくしかありません.
宿命とは覚悟なのです.

ほとんど奈良にいない生活になりつつあります(涙).



日記:恐れ入る暇はないですき

2010年10月04日 12時44分00秒 | 日記
愛媛の全国学術研修大会の2日目,
吉尾先生の講演の司会を行い,
脳卒中の治療のための臨床推論の構築・教育を可及的に行っていかないといけないと思いつつ,
教育の難しさを痛感しながら,聴かせていただきました.
志・哲学を持つことの重要性とともに,
解剖,生理,心理,物理,そうした基本を活かす治療でなければならないと思い,
その一つの展開にグローバリゼーションの代表格である脳の科学の徹底化が求められるのではないかと思いました.
もちろん,サイエンスだけでなく,芸術,そして何よりも人間に対する絶え間ない興味,
そして精神の発達を意識し続ける人間教育がリハビリテーションの世界でも必要であると帰り道で感じました.

皆さんに挨拶し,会場の本屋にも立ち寄り,
自分の本の売れ行きを確認し,
ベスト10のなかに3冊も入っており,
すべてが旬を過ぎた古い出版年ながら,脳・神経科学入門が4位,身体運動学が9位,認知神経科学入門が10位でした.
逆に身が引き締まるおもいで,私の行動に責任をとることが必要だとも思いました.
けれど,自分らしさを奪うほど理性でコントロールするのはよくないので,
感情にひかれるまま,自由度をもっていきたいと思います.
適当に.
適当とは適応的現象の産物なのです.
これら3冊は私にとっては過去だし,あまり興味をひかれないのも事実です.
これは学校で習った(昔の資料)ことも同様です.

重要なのは,現在進行形の私の脳のなかです.
まあ,一番興味があるのは自分自身の脳(こころ)の変化かな.


全国学術研修大会は1700名ほどの理学療法士が来ていたようですが,
365日体制の余はか,もしくはプログラムの問題かは言及しませんが,
人の入りが気になるところです.
どこも講習会や研修会の人の入りが少なくなっているように思えます.
時代を考え,いろんなことを新しく展開していく時期に来ているようです.

愛媛を後にして,福井まで.
福井では言語聴覚士の学会での講演.
失認・失行を話しつつ,
行為と言語の関係性について神経科学から解説しました.
少し脱線してしまいましたが,7割ぐらいは伝わったかなと思っています.

愛媛~福井の移動は結構きつく,
今現在,からだに鉛がついているような感じがしつつ,もっとも不快なものを与えるのはのどの感じです.
これも「音楽」を失うのではないかという「恐怖」「予期」が働くことで,より感情を助長しているのではないかと思う次第です.


今から,もう1本授業をして高知に向かいます.


誰かに恐れいっちゅう,暇はないですき.
昨日の龍馬伝から.

後藤との握手のときの龍馬の涙に,新たな世界の広がりをみつつ,
エピローグに向け,切なく思いました.
特に愛媛に行けば「坂の上の雲」第2部12月からとの広告を見ると,
11月の最終週の日曜日,暗殺か・・・と思うと,とてもつらく,この時代に生きた20代,30代の思いを思うと,自分たちはいかに平和ボケしているかと思うのと同時に,先人達の決死の覚悟の上できあがっている近代国家を思えば,今の20代にも行動を起こしてもらいたいと切に思うと同時に,40代をむかえるこの身体をそれらにささげたいと思う,この頃です.
そのために生きる,  生まれてきたことは理由があるので.


とはいいつつ適当に.


日記:子規のふるさと

2010年10月02日 08時06分34秒 | 日記
全国学術研修大会で松山に来ています。
松山には数年ぶりです。
以前はよく来ていましたが、すっかりご無沙汰でした。

全国学術研修大会ではオープニングレクチャーを任され、
開会式へバトンタッチを行いました。

今回は脳からみた動作分析とし、
上肢運動制御、歩行制御に関連する脳内機構をレビューするとともに、
どのように臨床推論を構築するかについて、
できるだけデータにもとづき、
その解釈の仕方を提示しました。

上肢運動制御は前頭‐頭頂ネットワーク、そして大脳‐小脳連関、
一方、歩行は伸張反射、皮質脊髄路、網様体脊髄路、
歩行誘発野、皮質‐基底核ループなどから示し、
上肢は到達、把握、操作運動を解体しながら、
脳の情報処理機構と実行機構の関連性、
歩行は立脚と遊脚に分け、
上位、下位の構造・機能の関係性について示し、
評価で何を観察し、どのように分析していくかについて話した。

運動学を用いて評価するだけでなく、
神経科学を用いて評価することで、
より深い洞察が可能になっていくと思います。
神経科学に基づいたリハビリテーションが学校教育で行われることが、
もっとも理想です。
人間を科学するリハビリテーション科学の基礎が
機械論だけではいかがと思います。

講義は開会式の前のために絶対的に遅延させてはならなく、
シミュレーションしたことがよく、
結構パーフェクトに情報提供ができたと思います。
久しぶりに三塁打っていったところでしょうか。

自分の講演後、大街道をぶらつき、
目的のものを探していましたが、なく、2時間ほど歩き、足がパンパンになり・・
その後、会場に戻り、
肥田先生、松原先生の痛みの基礎・評価のセミナーを聞き、
いくつか今の研究に参考にして、
お二人にあいさつし、再会を約束し、

その後、2夜連続の懇親会。
奈良から合わせると4野連続
少し痩せているような感じかしたが、
またもどりそうでこわい。

あすは福井でST学会の講演があります。