森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

日記:子規のふるさと

2010年10月02日 08時06分34秒 | 日記
全国学術研修大会で松山に来ています。
松山には数年ぶりです。
以前はよく来ていましたが、すっかりご無沙汰でした。

全国学術研修大会ではオープニングレクチャーを任され、
開会式へバトンタッチを行いました。

今回は脳からみた動作分析とし、
上肢運動制御、歩行制御に関連する脳内機構をレビューするとともに、
どのように臨床推論を構築するかについて、
できるだけデータにもとづき、
その解釈の仕方を提示しました。

上肢運動制御は前頭‐頭頂ネットワーク、そして大脳‐小脳連関、
一方、歩行は伸張反射、皮質脊髄路、網様体脊髄路、
歩行誘発野、皮質‐基底核ループなどから示し、
上肢は到達、把握、操作運動を解体しながら、
脳の情報処理機構と実行機構の関連性、
歩行は立脚と遊脚に分け、
上位、下位の構造・機能の関係性について示し、
評価で何を観察し、どのように分析していくかについて話した。

運動学を用いて評価するだけでなく、
神経科学を用いて評価することで、
より深い洞察が可能になっていくと思います。
神経科学に基づいたリハビリテーションが学校教育で行われることが、
もっとも理想です。
人間を科学するリハビリテーション科学の基礎が
機械論だけではいかがと思います。

講義は開会式の前のために絶対的に遅延させてはならなく、
シミュレーションしたことがよく、
結構パーフェクトに情報提供ができたと思います。
久しぶりに三塁打っていったところでしょうか。

自分の講演後、大街道をぶらつき、
目的のものを探していましたが、なく、2時間ほど歩き、足がパンパンになり・・
その後、会場に戻り、
肥田先生、松原先生の痛みの基礎・評価のセミナーを聞き、
いくつか今の研究に参考にして、
お二人にあいさつし、再会を約束し、

その後、2夜連続の懇親会。
奈良から合わせると4野連続
少し痩せているような感じかしたが、
またもどりそうでこわい。

あすは福井でST学会の講演があります。