運動発現における皮質脊髄路経由の発火
ただし,このネットワークは,身体運動中に全て関係するが,他の2つのネットワーク(part1とpart2)との組み合わせで優位になる。
Sharma N, Cohen LG. Recovery of motor function after stroke. Dev Psychobiol. 2010 Nov 17. [Epub ahead of print]
※part1,part2の組み合わせで運動実行は意味を持つと考えられています.
臨床のあるべき姿を考えることができると思います.
脳のネットワークから考えれば理解できます.
以下に一連のブログ記事からまとめた神経科学に基づく脳卒中後の機能回復に関する臨床推論を示します.
A)脳卒中後の4pの組織化に伴う運動機能回復に影響を与える要因
1.麻痺側への体性感覚フィードバック
2.運動イメージや運動観察に伴う運動予測型の脳活動
3.運動発現における皮質脊髄路経由の発火
※3.は1.と2.の神経ネットワークの組み合わせで有効
B)脳卒中後の手の機能回復促進のための臨床的推論
1.身体近位部に対する固有感覚フィードバック処理
2.身体遠位部に対する固有感覚ならびに皮膚感覚フィードバック処理
3.母指(手指)の能動的な触知覚課題
4.道具を接触し操作するといった運動イメージ想起課題
※ 3.と4.の導入が4p野の興奮性をより高める手続きになるのかもしれない.