森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

理学療法の巻頭カラー原稿

2011年07月08日 10時12分33秒 | インフォメーション
雑誌「理学療法」の巻頭カラーを任されていましたが,先日発行された5月号の「ニューロリハビリテーションと脳の機能的イメージング(15)」で終了しました.1年とちょっとのご愛読に感謝します.
また執筆,実験してくれた仲間に感謝します.
チームワークの結晶です.


日記:ニュートラルな視点

2011年07月08日 10時11分27秒 | 日記
昨日は発達の授業を終え,
そのあと神経系の授業を途中退散し,
京都の武田病院へ

学生は全く問題なし.
まじめに規律を重んじ,実習できてる.
道徳を間違ってなければ,それでよいと思います..
問題はこれからの人生におけるターニングポイントです.
すなわち,自分の得手不得手をメタして,
得手を最大限伸ばすためには,
どのような環境に身を置くべきなのか,
何を勉強すればよいのか?
そして誰を師事したりすればよいのかを
感じることです.
これには答えはありません.
論理ではなく,自分自身の信念を確認し,
直感を信じることだと思うのです.
これに迷いが生じるのは当然ですが,

その迷いこそ自分の道をつくるための
大事な脳内基盤.
その記憶.経験がかならず近い将来いかすことができると思うのです.

だから,自分を感じ自分を思い,自分を査定し,
何が得意で何が楽しいかを感じ,
自分をその道ににおけるように,
人とのつながりを大切にし,
そしてたゆまない努力をする.
そのプロセスによっておそらく自分を伸ばすことができると思います.

人生は楽しむためにもある.
フロー状態をつくり,
自分の良さを思う.
これこそ,ポジティブに生きる秘訣かもしれません.

人と人の心は違います.
けれど,一緒と錯覚するから苦しくなるのです.
とにかく心が違えば方向性も違う.
けれども尊重し合えるようにお互いを高めるように,
前向きに努力するしか道はありません.

努力という言葉が敬遠されるかもしれませんが,
見えない「努力」がやはり人を育てる.
人は人に育てられるといいますが,
自分にも育てられるのです.

学生諸君も実習が残り3週間.
自分の得手不得手を感じ,
疑問があれば,恐れず,
それを横柄な態度でなく,
謙虚な態度でぶつけてみたらどうでしょう?

現場のセラピストも迷いながらやっていることを
感じたり,知ることができれば安心すると思います.

よき上司は迷える人間です.
これはこうだと決めつけてしまえば,
もはや発展なしです.
迷い,不安を思い,そんなことを上司・指導者から語られば,
それが払しょくすべき,今後の問題なのかもしれないし,
むしろ,それが自分自身のテーマとなり,
引き継ぎ,そして問題を解決していくように努力する.

それが本当の子弟愛だと思います.

そんな実習ができてるかなと思いますが,
まだまだ指導者が青いと,
ついつい強制・強迫的になってしまいます.
強迫的な態度が出てしまうのは,
まだ無意識に教えることに恐怖を感じているからです.
まだ余裕・自信がなににもかかわず,
自分を上に見せたい,高く見せたいと思えば,
ついつい強迫的な感情により抑制してしまいます.
無意識に脳内ホルモンがそうさせてしまうのです.

教員の「実習にいったら大変だぞ~とか臨床はすごいぞ~」とかも
ある種,その強迫的観念に陥っているのだと思います.
ニュートラルにみる.
それが教育的には鉄則です.

そんなことを感じつつ,
本年度の実習訪問を終了しました.

夜はSV,そして高知の後輩.
さらにはうちの学生だけでなく,
仏教大学の学生も飲むということで
急きょ,仏教大のO先生を電話で呼び,
3年ぶりの再会をして楽しい数時間を過ごし,
電車に乗り遅れそうになったので,
全員で京都駅をはしり,
送っていただきました.
記憶に残る「疾走」でした.
感謝する次第です.


さて,今日は岡山,明日は大分.
大分では河野先生の人間性に触れ,
感動するのでしょう.