森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

時代に生き続ける

2010年02月04日 09時52分50秒 | 過去ログ
記憶の再生のためにこのブログを書いているが,
めまぐるしく動く予定記憶に過去の記憶が翻弄されているようだ.
前頭葉が必死に側頭葉からの情報を引き出そうとしているが
それが断片的になりつつあり,これからの予定に対する作業記憶が先に作動してしまう.
時間に追われると感覚情報処理をすっとばしてしまう.
こういうようになると高速道路のみのシナプスの利用となり,
知るということが奪われてしまう.
適応するとはそういうことなのだが,
その学習はステレオタイプな自分自身をつくってしまう.
脳血管障害の動作訓練も結局はそれでしかない.
それでよかれとするか,よかれとしないか,
私は未来志向性に生きようと思う.
現実的なセラピストよりも夢見るセラピストというべきか.
地に足がついていないといわれようが
先んじてそれを言い続けることで
何かが変わっていくとも思う.
相撲協会のごたごたをみると,そうも思う.

昨日は本日の人間発達の試験問題の作成に少し時間がとられ,
冬木学園の教育指針の検討や,
大学院の審査論文の読み込み,
そして「脳を学ぶ(2)」の校正,
その後,夕方より前岡先生と痛みに関する文献研究,
小脳の活動がみられる研究であったが,
実験手続きによる活動ではないかといささか疑問がわく.
痛みしか知らないと,このような考察になる.
脳をグルーバルに知らないと,小脳も痛みに関与するという単純な考察になる.
それが本当かどうか,ある方法で実証しなければならない.
感情とか,痛みとか,脳イメージング研究でいろんな場所が賦活していると考察しているが,その本質的役割について吟味を加えないといけない.
まだまだ世界の研究は不十分であるとも思う.
母国語が英語ならもっとワーキングメモリを働かせ,意見交換が広がるのだが・・・

19時ごろより,M1の末吉さんのSEPとH波の研究を吟味し,
第2実験でP300の使用を検討した.
柴田君の研究を指導し,
修了生の藤本君の運動イメージに関する研究を再検討し,
修了生の松下君に送ってもらった.

テレビをつけるとおりしも,P300について,脳指紋の視点から,
ベストハウス123が取り上げていた.
柿木先生が少しお痩せになられたようにも思った.
なんとなく,茂木さんも一時期よりは少しスリムになったような気もした.
みなさん,お元気なようで,神経科学はまだまだ進歩するんだろう.