森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

The 6th World Stroke Congress

2008年09月17日 18時31分41秒 | 過去ログ


The 6th World Stroke Congress, organized by the World Stroke Organization, will take place in Vienna, Austria on September 24-27, 2008.


1.RELATIONSHIP BETWEEN EXECUTIVE FUNCTION AND FALLS IN CHRONIC STROKE PATIENTS

M. Hiyamizu1,2, A. Matsuo 1, S. Morioka 1, K. Shomoto 1, T. Shimada 2
1 Kio University, Koryo, Japan
2 Kobe University, Kobe, Japan



2.EFFECTS OF COGNITIVE THERAPEUTIC EXERCISE IN A PATIENT WITH CHRONIC STROKE HEMIPLEGIA: CASE STUDY

K. Oue1,2, T. Tominaga 2, S. Morioka 1
1 Department of NeuroRehabilitation, Graduate School of Health Sciences, Kio University, Kitakatsuragi-gun, Nara, Japan
2 Department of Rehabilitation, Murata Hospital, Osaka, Japan



3.EFFECTS OF A SPATIAL COGNITION TASK ON HEMIPLEGIC PATIENTS WITH UNILATERAL SPATIAL NEGLECT ON THE LEFT FOLLOWING STROKE

T. Tominaga1, S. Morioka 2
1 Department of Rehabilitation, Murata Hospital, Osaka, Japan
2 Department of NeuroRehabilitation, Graduate School of Health Sciences, Kio University, Koryo, Japan



4.EFFECTS OF A PRISM ADAPTATION TASK ON UNILATERAL SPATIAL NEGLECT FOLLOWING STROKE: FOCUSING ON POSTURAL CHANGES

H. Taniguchi1,2, T. Tominaga 2, S. Morioka 1
1 Department of NeuroRehabilitation, Graduate School of Health Sciences, Kio University, Koryo, Japan
2 Department of Rehabilitation, Murata Hospital, Osaka, Japan


5.REHABILITATION INTERVENTION INTENDED TO GENERATE MOTOR IMAGERY FOR APRAXIA FOLLOWING STROKE

M. Kohno1,2, T. Tominaga 2, S. Morioka 1
1 Department of NeuroRehabilitation, Graduate School of Health Sciences, Kio University, Koryo, Japan
2 Department of Rehabilitation, Murata Hospital, Osaka, Japan



6.EFFECTS OF HARDNESS DISCRIMINATION TRAINING ON SITTING POSTURAL BALANCE IN HEMIPLEGIC PATIENTS FOLLOWING STROKE

S. Morioka1, H. Fujita 1, Y. Kataoka 2
1 Department of NeuroRehabilitation, Graduate School of Health Sciences, Kio University, Koryo, Japan
2 Department of Cognitive And Behavioral Neuroscience, Graduate School of Medicine, Kochi Medical School, Kochi, Japan



7.MIRROR THERAPY ACCELERATES RECOVERY OF UPPER LIMB MOVEMENT AFTER STROKE: A RANDOMIZED CROSS-OVER TRIAL

A. Matsuo1,3, Y. Tezuka 2, S. Morioka 1, M. Hiyamizu 1, K. Seki 3
1 Department of Physical Therapy, Kio University, Nara, Japan
2 Department of Physical Therapy, Huchu Hospital, Osaka, Japan
3 Graduate School Of Medicine, Kobe University, Kobe, Japan






シンプル・イズ・ベストという言葉の裏側

2008年09月17日 07時10分26秒 | 過去ログ
すっかりブログが滞ってしまった。
木曜日は大学院生の指導、会議を普通に行い、
夜は、実習終了後の4回生の懇親会。
70名近くいるが、60名ぐらい参加しており、
実習終了後の一体感が伝わる。
今までは半分強ぐらいの参加だったようだ。
そのうち20名ほどとAM2時近くまでカラオケでお付き合いする。



大学にPM9時に戻って仕事をするという誓いは
あっというまに崩れた。
講演と同じように、どうも断れない。
そんなことを、占い本に書いてあった。
2時前に逃げるようにタクシーに乗り込もうとしたが、
みんなに結局は送ってもらった。
みんな素直な「こころ」を持っている。


金曜日は松江に向かう。
そのまま新幹線の乗り、
岡山より出雲市行きの「やくも」に乗った。
実に6~7年ぶりの「やくも」だ。
新大阪駅や岡山駅は3連休での旅行客が多い。
いつも思うが3連休の移動は肉体的にも、このように精神的にも結構つらい。

そして、「やくも」内で仕事をしようと心に誓っていたが、
予測を超える「揺れ」・・・
みごとに、期待が外れた。
体性感覚のイメージがはずれ、そのうけるフィードバック情報から、
フリーズを行い、「無」になった。
このように揺れたのかとも記憶もよみがえらない。
いつも「南風」と「やくも」をセットで乗っていたために、
「南風」で免疫ができていたのか、
それとも、「南風」の揺れのほうが大きく、
それを小さく見積もったために、
揺れは少ないと思っていたのか、
おそらく後者のような気がする。

高梁川の流れの清らかさには癒され、
昔見た風景が、脳内をトップダウンの意識として、流れた。

松江につき、講師の皆さんの懇親会。
翌日を考え、11時過ぎにはお開きとなる。

土曜日よりコース開始。
皆さんの講義を聞き、
スライドを使わず、
基本的なことを話した。
よく理解していただいたようだ。
表情からそれを読み取った。

今回は講義がテンション高いですね。
と、スタッフに言われた。
いつも学生の授業とは違い、講演ではローテンションかつ押さえ込み講義なのである。


実は、システムとして機能することを意識している。
講師陣の顔ぶれを見ながら。
自分はどのようなスタイル(認知)でどのようなテンション(感情)で行えば良いかを
皆さんの講義を聞きながら考えている。
たとえば、Aという講師とのペアであれば、理攻め講義。
Bという講師とのペアであれば、わかりやすさの講義などなど。

急遽、スライドを使わないや、
ホワイトボードを2枚にしてくれ、とか
まさにわがまま三昧だったが、
どうかお許しを。

「視覚」「聴覚」「体性感覚」・・・「注意」「意図」「記憶」などなどを、
時系列で出来る限り意識しながら、
講義を行うが、
「情報」という視点で、
やはり、何回か「難破」しそうなときがあった。
その「修正」のタイミングがずれると、大変なことになる。
今回は寸前での「修正」が可能だったかと思う。

夜は、スタッフ-講師との懇親。
新しい「書きたいもの」のヴィジョンについて語り、修正してもらう。
4~5つぐらいのプロジェクトを3年間で形にしていきたい。

翌日は、実技などを行い、
セラピストとしての「思考」のトレーニングを行った。
前日の復習を行い講義した。

夜は、受講生-スタッフ-講師との懇親会。
宍道湖の夕日に「地球」を感じた。



同時に「山陰」「山陽という言葉の表現の仕方について考えた。

学生とのをいれると4夜連続。
内臓感覚が脳に多くの入力を与えてくれる。

レセプション後、急遽依頼されたバンドを行った。
東京のときは引き受けなかったが、
今回は引き受けた。
「違い(情)」があったからである。
人間は生物であり、最終的にはその「情」で動く。

ただ、喉の調子や、それまでの「イメージ作り」や「声つくり」「歌詞覚え」など、
1ヶ月ぐらいは必要なので、
前もって言って下さい・・よろしく・・・
アンプを通したギターやベース、そしてドラムに打ち勝つ身体をつくらないといけません。
カラオケとは意図的な運動単位の動員が大きく異なるので。

講演は10分前に頼まれても、なんとか1時間ぐらいは話せるが、
バンドは1ヶ月ぐらいは必要なのかもしれない。
前者はプロ、後者はアマであるからである。
「経験」からの「イメージ」形成までの時間が違う。

最終日は症例検討を行い、
帰路に。
これまた急遽に飛行機チケットをとり、伊丹空港まで。
「やくも」を避けた行動であった。
多様性の賜物である。

「山が高ければ高いほど、自己がわかる」

低い山では自分を知ることができない。

それを受講生にメッセージとして送った。

自分を知ろうとしている人は迷える人であり、
迷える人は他者に対して「思いやり」を持つ(持とう)としている人だと思う。
迷わず、自分がすべてだという人(表でなく、内面に)には、他者を思う気持ちはないはずである。



昨日は、大学院生(今回は17名の発表があった)の中間発表会。
13時より19時まで行う。

教授陣も多く集まり、
盛況な感じが出てよかった。

表現するためにも、まだまだ勉強してもらいたい。
8割ぐらいの出来に、みな安堵な感であった(教授陣は)。
あとは、「ひとのふりみてわがふりなおせ」
他の発表の良いところをまねながら、
細部までの注意を極限まではかることだ。

わかりにくいプレゼンは質問がでない。

複雑な内面(情報処理)は持つが、
単純な外面(出力)で応対する。
これが脳と身体の秘訣である。

単純な内面で、単純な外面であれば、
これは伸張反応や原始的スキーマなどの
多様性のない脳と身体。
一方、複雑な内面で、複雑な外面であれば、
フリーズを行ったり、他者と協調できない行動。

ヒントは「複雑な情報処理」を行うが、
シンプルに無駄なく力を出すこと(プレゼンすること)。

わかりやすさをもたらすためには、多くの情報(外と内)から、
その統合が適切に行われ、
その統合に基づき、
脳がシミュレーションしていることが前提である。

プレゼンがまだまだな者は「失行」状態であり、
その部分がつながれば、上手になっていくはずである。




2月の最終発表会には期待している。
まだ時間はある。

しかし、教授陣の元気さには目をみはるものがある。
もういいお年(60代~70代)の人たちが多かったが、
その能動的な接触には、
教育研究者としてのあるべき姿を、
私に体で教えてくれた。

まだまだ、忙しいだのいってられない。

しかし、あまりの疲労(私のゼミの院生11名の発表に対する親心としての)で
22時には寝てしまった。


夢の中では「ダイハード」や「インディージョーンズ」の場面が出てきた。
戦い、冒険していた・・ 筋肉が硬直状態であったのだろう。
いわゆる「金縛り」の手前まで久しぶりにいった。
疲労のときは、必ず夢の中で追われていたり、戦っている。

面白いことに、「インディ」のほうでは、
スピルバーグが、「最後の聖戦」の際の最後の場面のとき、
どのようにとっていたのかという「視点」が勝手に出てきた。

脳は「イメージ」を豊かに作り変える。
「演出」への意欲が潜在的にあるのかもしれない。
小学生のときの夢でもあったのかもしれない。