森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

出力を意識すると逆にフリーズ(思考停止)する

2008年09月10日 08時11分14秒 | 過去ログ
昨日は4回生の研究の対応を行い、
数名の手続きのチェックをした。
4回生の10名は11月末の発表に向け、
最終コーナーにかかりつつある。
400m走では、ここからがきついし、差がでる。

午後には原稿を20枚ほど書き、
そのまま、3回生の初めてのゼミへ。
いろんな用語が出たが、
まずは自らの脳で、その用語を氾濫させることだ。
他にもやらないことがあるが、
ふとした、ぼーとした時間、瞬間に考えることだ。
なんかを生み出そうと必死こいてもなにも生まれない。
出力を意識すると入力が滑落する特徴を脳はもっている。
情報は入力から得られる。
やろう、やろう、つくろう、つくろうと気持ちばかりあせって何も進まないのは、
その大脳皮質のモジュール機能のせいだ。

16時過ぎには、奈良リハの佐藤先生、千葉先生の研究を確認した。
初心にかえり、リハビリテーションとは、運動療法とは、を考え、
対象者を幸福にさせるかもしれない・・研究にこれからギアを入れなおす。
そうでないと、自らのこころに乖離が生じ、
いつのしか、継続していない自分に出会うかもしれないからだ。

その後、新しい院生となろうとする者たちの研究計画を確認した。

18時過ぎからは、M2のすべての者が大学にきた。
M2の12名、中間発表に向けて、スパートである。
ここでは、3回生の脳機能と違って、
もうスタートして、シナプスをつなぎはじめている、
あるいはつないでいる状態なので、
そうはフリーズを起こさないはずである。
壁にぶつかっても、なんらかの抜け道を自己組織化できるはずである。


この状態では、頻度の高い入力は頻度のまれな入力よりも、
出力層のより広い面積でニューロンの発火を高める傾向にある。

だから、勝ちニューロンとなるか、ならないかだ。
すでに、べき関数的にはあがり始めているので、
あとは、やればやるほど目に見える形で伸びるはずだ。
とにかく経験し、勉強することだと思う。


(しかしながら、まだフリーズしている傾向にあるものも見えた)
(はやくおわらそう、おわらそうと思わないことだ)


院生と23時すぎまで過ごし、遅い夕食をとり、
寝て、おきて、また院生の抄録を修正し、
今に至った。
今から、兵庫リハに2回生の見学実習に引率にまいる。