森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

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2008年02月24日 16時15分33秒 | 過去ログ
金曜日、岡山への非常勤はなく、
少し気を休め、浜松に向かう。

久しぶりに浜松だ。
普段は「のぞみ」でそのまま東京なので、
浜名湖を見ることはないが(寝ているので)、
今回は「こだま」のため、浜名湖を眺めることができた。
「浜名湖どこですか?」というコマーシャルが懐かしい。

平成3年にこの地で実習をした。
半田の医大。
それは、それは、泣く子も黙る実習だったが、
今の自分があるのは、その時の精神のおかげ。

実習が始まってもないのに、浜松につくやいなや、
病院に呼ばれ、
「慢性腎不全」「多発性神経炎」高校生の「脊髄損傷」
「熱傷」「股離断」「糖尿病」の評価がスタートした。
同時にデスクに積み上げられた本、文献はタワーのようになり、
その日に要約を求められた(試みた)。
その横で、実技もプロフェッショナルなSVは英語で論文を書いていた、。

その後、実習開始ごろには、担当症例は10を超えた。
3つの施設での実習のケースは30を超えた。
古き良き時代。
その経験は、就職時の心意気に活かされた。
「熱傷」の可動域制限をなんとかしてみせる!と豪語した就職面接が懐かしい。
そんなエピソード記憶を脳内で回想しながら「浜松駅」におりたった。

そういや、母親もここで仕事もしていたな。
そんな10数年前の回想をした。


18時ごろより、聖隷クリストファー大学の大城先生、
西田先生、水池先生、そして、4月より大城先生の研究室に入室する院生の方々と懇親。fNIRSが何を見ているのか?など真面目な話も少しして、
あとは、これからの研究や、その心意気なんかを話したと思う。

それよりも皆さんの人柄に触れ、
そして、いろんな志向性に接触した。
「目標」「目的」を持つことはすばらしいと感じ、
たとえ、手段は変わろうとも、この世界に「ともしび」を!、という視点を持っている人は、何かに真剣に取り組んでいる人、取り組もうとしている人だなと率直に思った。
そういうことを感じていると、自分はセラピストなんだと思う。

いろんな批判も行うが、やはり、この世界が好きなんだと思う。

翌日、「脳研究の方法論」というテーマで午前中はなす。
「脳の構造と機能」「脳の可塑性」「脳研究の変遷」「脳イメージング研究」そして、「運動・言語・道具と脳」について話した。

中途に質問をいただき、
面白かった。
ライブとは「インタラクション」である。
講演でなく、大学院の特別講義であったため、それが可能であった。

そのおかげで、午後の「脳科学のリハビリテーションの応用」というテーマは、
少し、意識がとぶ瞬間もあったが、スムーズに、愉快に流れた。
うちの研究室のfNIRSの最近の成果を7割程度示した。
はやく、論文になることを祈る・・・

これからの研究の話がつきなかったが、
再会を約束いただき、
今後、共同研究へと進むことが、知恵としての発展につながると思う。

いろんな視点から見る。
それが科学すること。

科学するとは、数値を並べることでない。

知ること、思考すること、知ろうとすること、である。

8月には合宿して、お互いの成果に、いろんなことばを浴びせて、

位相となるよう、発展したい。

大城先生の研究室のテーマは面白そうだ。