Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

6/2(火)

2020-07-02 |  その他
6月2日火曜日はブラックアウト・チューズデイで、海外の人があげる画像は黒一色でした。

ジョージ・フロイドさんの死をきっかけに、アメリカの音楽業界では「仕事から離れ、コミュニティと再びつながる日」を設けようとの声が上がり、今回の事件まで繋がってきた歴史的背景にもう目をつぶらないという意思表示が、あちらこちらで静かな抗議になりました。
あまり語らなかった前国防長官のJ.マティスさえ、「国民を一つにできないばかりか、分断している」とトランプを非難しています。

相手の警官が事件後すぐ解雇されて逮捕起訴されたとか、日本とはだいぶ違うので理解し難い部分があります。
そして「時期は重なっていないかも知れないが、フロイドさんとその警官が同じ会社の警備員をしていた」という情報の一節を聞いて、33歳で亡くなったサム・クックのことを思い出しました。



サム・クックが亡くなった'64年という年は公民権法が制定され、法律上は差別がなくなりましたが、衝突はさらに激化しキング牧師が暗殺されたのは4年後のことです。
またケネディ暗殺は前年の'63年と、物事の解決に暴力が横行していた時代でした。

サム・クックの死は時間が経って真相はもう闇の中ですが、殺害に関わったのは非番の日に警備員をしていたような警官だったという有力な説があります。
直接の殺害の理由も、差別とかでなく金銭絡みなど卑近なものらしいですが、命が軽んじられていたという意味で、ある程度の知名度があった歌手でさえその埒外ではありませんでした。

しばらく前から、サムが立ち上げたSarレーベルの録音を集めたものをよく聴きます。
ソウル・スターラーズなどゴスペルが大半で、若いジョニー・テイラーなどいずれも和むものが多く、本人が歌っていなくてもサム・クックワールド全開です。
生きていたら、その後ももっと多くの歌手に影響を与えるような素晴らしい歌を残したことでしょう。





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