数回前にJay Hyde Barnumの画を取り上げましたが、今回はやはり日本であまり馴染みのない名前かと思いますがHerbert Paus(1880〜1946)という画家です。
パリッシュ・ブルーで有名なMaxfield Parrishより10才若く部分的にその影響らしいものも感じます。
仕事のフィールドも似ていて、雑誌の表紙も多く描きました。
以下は全てHart Schaffner & Marxの'20年代前半のものです。
100年近く前のスタイルを描いているのに、例えば1970年代などよりずっと違和感がありません。
これらは” For Men, Young Men & Boys”向けの商品だそうですが、コートのライン等は時代の波に洗われても鮮度が損なわれず、現在のトレンドより完成されたバランスを保っているように思います。
また、パンツのラインが今日とあまり変わらないことに驚かされます。
伊丹十三さんは「ソックスを誰もはかない」という話の中で、
「こんなことをタダで教えるのは惜しいようなもんだけど、男のお洒落のポイントはズボン、女はスカートと足もとです。このシルエットさえすっきりさせれば、後は大して問題じゃないくらいのものです。逆にいえば、他がどんなによくても、このポイントを外せば絶対にダメなのです。それほどまでに左様なのです」
と強調しています。
アステアの映画をよくご覧の方ならお分かりかと思いますが、細い細くないの問題でなくて、テーパードのバランスの問題ですね。
パリッシュ・ブルーで有名なMaxfield Parrishより10才若く部分的にその影響らしいものも感じます。
仕事のフィールドも似ていて、雑誌の表紙も多く描きました。
以下は全てHart Schaffner & Marxの'20年代前半のものです。
100年近く前のスタイルを描いているのに、例えば1970年代などよりずっと違和感がありません。
これらは” For Men, Young Men & Boys”向けの商品だそうですが、コートのライン等は時代の波に洗われても鮮度が損なわれず、現在のトレンドより完成されたバランスを保っているように思います。
また、パンツのラインが今日とあまり変わらないことに驚かされます。
伊丹十三さんは「ソックスを誰もはかない」という話の中で、
「こんなことをタダで教えるのは惜しいようなもんだけど、男のお洒落のポイントはズボン、女はスカートと足もとです。このシルエットさえすっきりさせれば、後は大して問題じゃないくらいのものです。逆にいえば、他がどんなによくても、このポイントを外せば絶対にダメなのです。それほどまでに左様なのです」
と強調しています。
アステアの映画をよくご覧の方ならお分かりかと思いますが、細い細くないの問題でなくて、テーパードのバランスの問題ですね。