Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

ギンナンと鼻血

2011-12-05 | Others
 先日居酒屋で一緒にギンナンをつまんでいた安藤さんが、ギンナン食べ過ぎると鼻血でるぞと言ってました。
実験するつもりではありませんが、季節のものなので、それから数日家で食べ続けました。
しかし一向に鼻血がでる気配はありません。迷信か?待てよ、もしかしてこれが「逆さにしても鼻血も出ない」ということか........



昔、アメリカ社会をドキュメントしたような番組を見て、不思議に思うことがありました。
それは、日本でいえば反社会的な事業内容であっても、経済的に成功してさえいれば、その人物を称えるふうがあるように感じたことです。
まだ二十代だった自分にはすんなり納得し難い問題でしたが、その受ける印象から、次は自分たちがそうやって成功するかもしれないから......という感じが伝わってきました。

此処へ来て、突然目覚めたように激しいデモが頻発しておりました。
次のチャンスも、けっして自分たちにではないことにはっきり気づいたみたいに。

日本も昔とは大分違ってきました。
ケータイにおける課金アプリのなかには、子供のふところをかすめ取るようなものもあると聞きます。それが平気で宣伝されていたりしますが、昔だったらまともな大人の仕事とは呼ばれないものだったでしょう。それが、あたかも成長分野みたいに言われています。

マイク・ロイコというコラムニストの「大リーグのスト」(井上一馬訳)という話に、

「なにを隠そう、アメリカを大国にしたのは、まさにこの欲の深さなのである。とんでもない、それはフロンティア精神だ、などとはゆめゆめ考えてはならない。この大陸へやってきた初期の開拓者たちは他人のものだった土地を見つけては、それを奪い取ったにすぎないのだ。
インディアンたちはそのたびに、駄菓子屋で売っているような宝石一袋とマンハッタンを交換させられたり、テント小屋の下に金鉱があるかもしれないという理由で自分たちの土地から追い払われたりしてきたのである」

「今日の大都市にしても、そのもとを築いたのは、詐欺師とペテン師の集団である。すでに書いたように、まず最初にやってきた移民の群れがインディアンをペテンにかけた。そこへ不動産詐欺師たちがやってきて、最初の移民たちから土地を騙し取ったのである。そのつぎにやってきたのが業突張りの商人たちで、彼らは取りあえず二番目にやってきた移民たちと手を組んで商売を始めたが、用済みになるとすぐに彼らを追い出してしまったというわけである。
今日、高級住宅街のレイク・フォレストに住んでいたり、紳士録に顔を出したりしているのは、ひとり残らずその子孫たちであると思ってまちがいない」

こんな連中にあったんじゃ、まさに鼻血も出ないでしょう。




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