東証大引け 日経平均、連日の最高値 海外勢の主力株買い続く
国内株概況
2024年7月10日 15:21
10日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前日比251円82銭(0.61%)高の4万1831円99銭と、連日で史上最高値を更新した。ハイテク株を中心とした米株式相場の上昇で一段と運用リスクを取りやすくなった海外投資家の買いが日本株にも波及した。利益確定売りが出て下落する場面があったものの下値余地は限られ、指数は後場に上げ幅を拡大した。東証株価指数(TOPIX)も最高値を更新。日経平均との「ダブル最高値」となった。
株価指数先物の上昇に連動する形で、日経平均は後場に上げ幅を一時300円強に広げた。ファストリや東エレクなど値がさ株が後場は一段高となった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ転換期待を支えに米株式市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が連日で最高値を更新している。「6月下旬までレンジ相場が続いていた日本株についてはまだ上昇余地があるとの見方から海外勢の日本株買いがさらに強まった」(国内証券のストラテジスト)という声があった。12日には株価指数オプション7月物の特別清算指数(SQ)算出を控え、思惑的な買いが相場の上昇につながった面もあった。
今週は上場投資信託(ETF)の分配金捻出に絡んだ売りで相場に下押し圧力がかかるとの見方も多かった。分配金捻出の売りに伴う相場下落を見込み、先物に空売りの持ち高を形成していた投資家が前日からの想定外の相場急上昇で、踏み上げ(損失覚悟の買い戻し)に迫られたとの見方も相場を押し上げた。
国内の長期金利上昇で東京海上など保険も買われた。ただ、需給主導の側面が強いなかで値下がりも目立ち、東証プライムの値上がり銘柄数は638、値下がりは931、横ばいは75となった。きょう発表の6月の中国消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.2%上昇した。プラスとなったものの、伸び率は5月から縮小した。背景には中国の内需低迷があるとみられ、安川電やコマツ、資生堂といった業績が中国景気の影響を受けやすいとされる銘柄は総じて下げた。
TOPIXは続伸して終値は前日比13.65ポイント(0.47%)高の2909.20と、4日に付けた最高値を更新して終値で初めて2900台に乗せた。JPXプライム150指数も続伸し、7.29ポイント(0.57%)高の1294.32と、算出以来の高値を更新した。
東証プライムの売買代金は概算で4兆7650億円、売買高は18億9666万株だった。
リクルート、信越化、中外薬、ディスコが上昇した。一方、レーザーテク、ダイキン、三菱重、NTTデータが下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
国内株概況
2024年7月10日 15:21
10日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前日比251円82銭(0.61%)高の4万1831円99銭と、連日で史上最高値を更新した。ハイテク株を中心とした米株式相場の上昇で一段と運用リスクを取りやすくなった海外投資家の買いが日本株にも波及した。利益確定売りが出て下落する場面があったものの下値余地は限られ、指数は後場に上げ幅を拡大した。東証株価指数(TOPIX)も最高値を更新。日経平均との「ダブル最高値」となった。
株価指数先物の上昇に連動する形で、日経平均は後場に上げ幅を一時300円強に広げた。ファストリや東エレクなど値がさ株が後場は一段高となった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ転換期待を支えに米株式市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が連日で最高値を更新している。「6月下旬までレンジ相場が続いていた日本株についてはまだ上昇余地があるとの見方から海外勢の日本株買いがさらに強まった」(国内証券のストラテジスト)という声があった。12日には株価指数オプション7月物の特別清算指数(SQ)算出を控え、思惑的な買いが相場の上昇につながった面もあった。
今週は上場投資信託(ETF)の分配金捻出に絡んだ売りで相場に下押し圧力がかかるとの見方も多かった。分配金捻出の売りに伴う相場下落を見込み、先物に空売りの持ち高を形成していた投資家が前日からの想定外の相場急上昇で、踏み上げ(損失覚悟の買い戻し)に迫られたとの見方も相場を押し上げた。
国内の長期金利上昇で東京海上など保険も買われた。ただ、需給主導の側面が強いなかで値下がりも目立ち、東証プライムの値上がり銘柄数は638、値下がりは931、横ばいは75となった。きょう発表の6月の中国消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.2%上昇した。プラスとなったものの、伸び率は5月から縮小した。背景には中国の内需低迷があるとみられ、安川電やコマツ、資生堂といった業績が中国景気の影響を受けやすいとされる銘柄は総じて下げた。
TOPIXは続伸して終値は前日比13.65ポイント(0.47%)高の2909.20と、4日に付けた最高値を更新して終値で初めて2900台に乗せた。JPXプライム150指数も続伸し、7.29ポイント(0.57%)高の1294.32と、算出以来の高値を更新した。
東証プライムの売買代金は概算で4兆7650億円、売買高は18億9666万株だった。
リクルート、信越化、中外薬、ディスコが上昇した。一方、レーザーテク、ダイキン、三菱重、NTTデータが下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕