コズモと読んでください COSUMO

株式、債券、為替、投資信託を主に

米国株、ダウ続落 インフレ沈静化に時間かかるとの見方も ナスダックは反発 米国・欧州株概況 2023年9月14日 5:01

2023-09-14 05:04:02 | 日記
米国株、ダウ続落 インフレ沈静化に時間かかるとの見方も ナスダックは反発
米国・欧州株概況
2023年9月14日 5:01

【NQNニューヨーク=稲場三奈】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比70ドル29セント安の3万4575ドル70セント(速報値)で終えた。朝方発表の8月の米消費者物価指数(CPI)は強弱両面の材料があったものの、インフレの沈静化には時間がかかるとの受け止めが広がると、株式相場の重荷となった。景気敏感株を中心に売りが出たことも指数を押し下げた。

8月のCPIは総合が前年同月比3.7%上昇し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(3.6%)を上回った。一方、食品とエネルギーを除くコアの上昇率は前年同月比4.3%と7月(4.7%)から減速し、市場予想と一致した。市場では「インフレ鈍化に時間がかかっていることが改めて示された」(インガルズ・アンド・スナイダーのティモシー・グリスキー氏)との声があった。

工業製品・事務用品のスリーエムが大幅安となった。経営陣が2024年の成長ペースが鈍化するとの見方を示し、売りが膨らんだ。売りは他の景気敏感株にも波及し、ダウ平均の構成銘柄では建機のキャタピラーと化学のダウが下げた。

ダウ平均は高く推移する場面があった。コアの物価上昇率が減速しており、インフレ鈍化の流れが続いているとの見方から、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めへの過度な警戒が薄れた。米債券市場では長期金利が下がったことも、一部のハイテク株の買い安心感につながった面がある。

ホームセンターのホーム・デポやスポーツ用品のナイキ、スマートフォンのアップルが安かった。半面、ソフトウエアのマイクロソフトや金融のゴールドマン・サックスなどは買われた。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、前日比39.970ポイント安の1万3815.585(速報値)で終えた。